グループエスカラデーPRESENTS HOOST CUP KINGS NAGOYA 18~NEVER ENDING SPIRIT~2025年12月28日(日)愛知・ポートメッセなごや第3展示場※U-NEXT配信
▼ダブルメインイベント(第12試合)EXルール 61,3kg契約 3分3R延長1R×HIRO YAMATO(NJKF大和ジム/HOOST CUP日本スーパーライト級王者)判定0-3 ※29-30、28-30×2〇レンタ・ウォーワンチャイ(ウォーワンチャイプロモーション/BOMライト級王者/BOM推薦)
7月の名古屋大会でブラジル王者ネト・ビセラジオに勝利し、HOOST CUP日本スーパーライト級王者になったHIRO YAMATOが、強豪他団体王者と対戦。
HIROは、NJKFスーパーフェザー級王座を奪還後、返上して階級を上げNJKF日本ライト級王者になり、WBCムエタイ日本統一ライト級王座も獲得。HOOST CUPタイトル獲得後、9月のNJKF大会で、WBCムエタイ日本統一タイトルをベテラン勝次を挑戦者に迎えての防衛戦。序盤にダウンを奪われるもその後フルランド挽回し、防衛に成功して波に乗る地元名古屋の3冠王。
対するは、BOM推薦の同じく3冠王レンタ。石井一成を同門の先輩とし、現WMCインターコンチネンタルライト級王者、現WPMFインターナショナルライト級王者を獲得。2023 ROAD TO ONE JAPANライト級トーナメントでは、強豪・羅向と倒し倒されの激闘の末優勝。その後、羅向と再び戦って勝利し、BOMライト級王者となっている。RWSではラムナムムーンレックら強豪に惜敗しているが、本場タイ国での評価も高い。
両者は2019年10月に対戦しており、その時はHIROが判定勝ちしている。
1R、右ローの蹴り合いからレンタが距離を詰めていきなりの左右縦ヒジ。左フックからの右ロー、左ミドルからの左前蹴り、さらにパンチで畳みかける。右カーフから左三日月のレンタにHIROは首相撲に持ち込むが、レンタがヒザ蹴りを連打して最後はヒジ。さらに首相撲に持ち込んでヒザを蹴るレンタ。先手をとられ続けるHIROだが右のカウンターをヒットさせる。ワンツーとヒジで前へ出るレンタにHIROは右のカウンターを狙うが、レンタが右ストレートから左フック。
2R、レンタが右ミドルハイを蹴り、HIROが右のフェイントに反応すると左のヒジをカウンターで入れる。ジャブから首相撲に持ち込むHIROはヒザを蹴るが、レンタが右ヒジ。離れると左三日月。HIROは左フックから右ローも、首相撲になるとレンタがガッチリとロックしてヒザを蹴る。HIROがジャブを打つとレンタは左ボディ。ジャブからのテンカオを突き刺すレンタにHIROはパンチで前へ出ようとするが、レンタが左ミドルで迎え撃つ。HIROも負けじと左ミドルと右インロー、飛び込んでの左フックからの右も放つ。
3R、レンタがワンツーからテンカオ、組んでのヒザ。HIROは右ミドルハイから右フック。レンタの右ヒジ2発にHIROも右ヒジを打ち返す。右ローと右のカウンターを狙うHIROに、レンタはヒジからの首相撲ヒザ。HIROが左インローから左ハイを放つが、これは肩口。レンタが左ヒジを打って首相撲からのヒザ。離れるとパンチをまとめ、HIROも右フックを打ち返す。HIROはレンタのヒジで左目上から流血した。
終始アグレッシブに攻めたレンタがフルマークの判定3-0でリベンジを果たした。
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▼ダブルメインイベント(第11試合)HOOSTCUP日本バンタム級タイトルマッチ 3分5R延長1R〇國本真義(MEIBUKAI/元WMCインターコンチネンタルバンタム級王者・元S-BATTELバンタム級王者/王者)延長R 判定 ※10-9×3×保井広輝(DEEP☆KICK推薦/Lot Gym/DEEP☆KICK 55kg王者/挑戦者)※國本が防衛に成功。本戦の判定は48-48×2、48-47。
國本はこれが防衛戦にして引退試合。長きにわたり、S-BATTEL、HOOST CUP、アクセル、KNOCK OUT、REBELSなどで活躍してきたこれが60戦目の大ベテラン。
挑戦者の保井は今年5月のDEEP☆KICK55Kg王座決定戦で王座を獲得した。
1R、國本が左インローで先制し、右ローにつなげる。保井はジャブ。國本のローにジャブを合わせていく保井。左ボディを打つ保井に左フックを狙う國本。パンチからローを徹底して蹴る國本に保井は前蹴り。静かな立ち上がりとなった。
2Rも國本のローにジャブを合わせていく保井。ワンツーで切り込む保井は右カーフも蹴る。ローの蹴り合いから右ストレートを狙うのは國本、保井もワンツーで切り込む。國本の右フックをかわした保井がワンツー。保井がジャブを当て続ける。
3Rもジャブを突く保井に國本は右ロー。保井の左フックをブロックした國本が右フックを返そうとしたところへ、保井が左フックのカウンターでダウンを奪う。保井はジャブ、左ボディ。國本はワンツーで前へ出るが、ジャブで突き放される。さらに右ローで攻める國本に保井はテンカオで応戦。ロープを背負った保井に國本は右ストレートと左ボディ。保井はジャブと右カーフ。
4R、前に出る國本がジャブ&右ロー。どんどん右ローを蹴る國本に保井は前へ出てのワンツー。パンチで前に出る國本へ右ストレート、ジャブを当てる保井。ワンツーから右ローで攻めていく國本だが保井のジャブも決まる。國本が顔面前蹴り、右ボディストレート、右ローと攻勢に出るも、保井は前蹴り。
5R、ローの蹴り合いからワンツー・右ローで前へ出るのは國本。さらに顔面前蹴り。國本の右ローに保井はジャブで応戦も、國本の手数が上回る。右ローへつなぐコンビネーションを何度も繰り出す國本。最後にパンチをまとめて打った。
本戦の判定はジャッジ1名が國本を支持したがドロー。延長戦へ。保井のワンツーに國本が右ローを返していく展開。保井のワンツーに國本がワンツーを返してヒットを奪う。國本は左目上から流血するが、右ローを蹴り続ける。保井は右ヒザを顔面へ突き上げるが届かない。前へ出る國本は右ローを蹴り続け、保井がパンチで迎え撃つ。
判定は3-0で國本が執念の勝利。自らの引退試合を勝利で飾った。リング上ではそのまま引退セレモニーが行われ、「今日は今まで本当にプロ15年、空手から言えば30年くらい長い間応援ありがとうございました」とたくさんの関係者と両親にお礼を述べ、「誰一人欠けていても今日僕はここにいなかったと思います。僕は何も持ってなかったんですけれど、たくさんの優しい人たちに支えられて感謝しています。これからは違う形で格闘技に貢献していきたいと思います」と語った。
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▼ダブルセミファイナル(第10試合)HOOST CUP日本ミドル級王座決定戦 3分5R延長1R〇青木洋輔(NJKF大和ジム/元NJKFウェルター級王者、元WBCムエタイ日本統一同級王者)判定3-0 ※50-47、48-47×ファビオ・ボルジェス(ブラジル/BRAZILIAN THAI TEAM/FIGHT DRAGON BRAZIL 70kg王者)※青木が新王座に就く。
長らくHOOST CUPミドル級タイトルを保持していた4冠王ダニロ・ザノリニが王座を返上し、元NJKFウェルター級王者・元WBCムエタイ日本統一ウェルター級王者の青木洋輔と、ダニロ推薦となるFIGHT DRAGON BRAZIL 70kg王者のファビオ・ボルジェスの間で王座決定戦が行われる。
青木は今回初の70kg参戦となるが、過去のタイトル保持実績と、前回7月名古屋大会でのHOOST CUP日本ウェルター級王座決定戦でヴィトー・トファネリとの延長に及ぶ試合内容を考慮し、今回が最後の挑戦であるという本人の意思を尊重して主催者推薦となったという。
対戦相手のボルジェスは、先月ブラジルで行われた『FIGHT DRAGON』ブラジル大会で優勝し、ブラジルタイトルを獲得。タイトル保持者であったダニロが推薦し、王座決定戦に選出された。青木が悲願のタイトル奪還なるか、ファビオが師匠の跡目を継ぐか。
1R、ジャブ&右ローの青木にボルジェスはジャブを出しながら前へ出る。右ローを蹴る青木にボルジェスは左右フック。青木が右ストレートからの左アッパーを打つが、ボルジェスは構わず前へ出て左ボディと左フック。青木も左ボディから左アッパーを返す。前へ出るボルジェスが右ストレートを当てるが、青木も右カーフをヒット。パンチでどんどん前へ出るボルジェスに青木は右カーフを狙い撃ち。青木の左ボディとボルジェスの右フックが相打ち。ボルジェスの左右フックがヒットしたところでラウンド終了。
2Rも右カーフを蹴る青木にボルジェスは左右フック。青木の右カーフを左足を上げてブロックし、長いリーチのワンツー・左右フックを打つボルジェス。カーフを蹴られながらもワンツーを打ち込んでいくボルジェス。
3R、青木は右カーフを蹴りながら回り込むが、ボルジェスはすぐに距離を詰めてワンツーを打つ。青木の右カーフに動きが止まるボルジェスだがパンチは出し続ける。青木の左インローにバランスを崩すボルジェス。それでも前へ出てパンチを打つガッツを見せる。
4R、左右フックと左ボディのボルジェスへ右カーフと右ローを蹴る青木。タフファイトとなったが、ボルジェスのヒザ蹴りがローブローとなって中断。再開後も同じ展開が続いたが、青木が左右の連打からの左ローでボルジェスを転倒させたがこれはスリップ。
5R、青木は右カーフから組んでのヒザ、さらに左右ボディからヒザ。ボルジェスは足を動かすのもきつそうだが、それでもパンチを打ち続けるガッツ。前に出てくるボルジェスに左右のアッパー、右フックを打つ青木。最後は青木の左ストレート。
判定3-0で青木が勝利。ベルトを巻いた青木は「7月にこの舞台でビトーさんに負けて自分にチャンスはないと思ったんですけれど、ここまでありがとうございました。僕、これでプロ10年目、本当に長い間、他の選手に比べたら続けている期間も短いと思いますけど、山あり谷ありで最近ずっと勝ててない試合が続いていいところなしで。でもこうして王者になれたことを嬉しく思います。10年前のホーストカップでデビューさせてもらって、初めてのベルトもホーストカップで、ここでチャンピオンになれて終われたのを本当に嬉しく思います」と語った。
そしてジムの会長、トレーナーに花束を渡し、妻にベルトをプレゼントした。
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▼ダブルセミファイナル(第9試合)ウェルター級(67.5kg) 3分3R延長1R△ヴィトー・トファネリ(BRAZILIAN THAI/HOOST CUP日本ウェルター級王者)ドロー 延長R 判定1-0 ※10-10×2、10-9△石川泰市(TencloverGym/RISEウェルター級4位)※本戦の判定は28-30、29-29×2。
1R、いきなり後ろ廻し蹴りを放つトファネリだが、これは石川が余裕でかわす。右ローには右フックを合わせる石川は右フックで前に出る。石川のワンツーにはトファネリが左フック。左インローの蹴り合いから石川は左ミドル。ワンツーで入り込む石川に、トファネリは左フックを返す。
2R、両腕をだらりと下げたノーガードで挑発しつつ、ジャブを打つ石川。トファネリは左フックを狙っていく。ジャブと右カーフの石川にトファネリはローを蹴るが、ローブローとなって一時中断。再開後、左の三日月、右カーフからの右ストレートをヒットさせる石川に、トファネリは左フックを思い切り振る。終盤にはトファネリが後ろ廻し蹴りを放ったが、石川がかわして左三日月蹴り。
3R、ワンツーをヒットさせる石川は上体を動かし、両手を下げたり上げたりしてパンチを出す位置を変える。右ストレートからワンツーの連打でトファネリにロープを背負わせる石川。トファネリはバックハンドブローを放つがヒジが当たってしまい、石川にインターバルが与えられる。再開後、ワンツーを繰り出す石川にトファネリはハイキック。打ち合いに行くトファネリだが、石川は頭を振ってかわし右を当てていった。
ジャッジ1名が石川を支持したが、2名はドロー。延長戦へ。前へ出るトファネリが右ストレートをヒットさせるが、石川もワンツーを返す。トファネリが右アッパーから右フック。石川はワンツーからクリンチに持ち込むが、手数がかなり落ちた。最後まで攻めの姿勢を見せたのはトファネリ。 判定は痛み分けのドローとなった。