テイクダウンからのパウンドも披露した漁鬼(C)KNOCK OUT
2025年12月30日(火)東京・国立代々木競技場第二体育館『MAROOMS presents KNOCK OUT.60 ~K.O CLIMAX 2025~』(U-NEXT配信)に出場する、KNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター級暫定王者・漁鬼(SHINE沖縄)が都内にて公開練習を行った。漁鬼はKNOCK OUT-UNLIMITEDルールでMMAファイターの松嶋こよみ(IDEA ASAKUSA)と対戦する。

ミット打ちを披露した漁鬼はワンツー、左右ミドルだけでなく、ダブルレッグでテイクダウンからのパウンドを披露し、UNLIMITEDルールに向けての調整の順調さをアピールした。
試合を2日前に控え、「前回11月(ペドロ・グランホ戦)で減量して水抜きで苦戦した部分があったのですが、今回はいろんな人の意見を聞いて減量しているので楽だったし、バッチリな状態で体を仕上げてきました。過去一の仕上がりだと思います」と減量面も問題ないとする。

初挑戦となるUNLIMITEDルールの試合に向けての練習については「今回の試合が決まって練習期間が1カ月しかなかったので、練習場所は沖縄から東京に変えて、ONE LINK、クロスポイント吉祥寺、大沢ケンジさんの和術慧舟會HEARTS、RIZINに出ている阿部大治さんのTITAN GYMの4カ所で、ミット打ちはせずにずっとUNLIMITEDのスパーをやってきました」といい、「MMAの選手に倒されて寝かされたら厳しい状況になると思いますが、MMAの選手とスパーリングして先に倒したことも何回もあったので、寝かされる前に倒せればいいかなと思っています。『松嶋選手は強いけど、漁鬼が勝つのもあると思うよ』と言われているので、そこは自信になるし、心強い仲間を付けたと思っています」と周りの評価を含めて手応えを感じているという。

しかし、勝つ確率を聞かれると「最初にUNLIMITEDの試合が決まったときは、勝つ可能性が2~3%くらいしかないと思っていましたが、今は30%くらいはあると思っていて、その30%の勝つ確率を当日に持ってくるだけだと思います」と意外にも低い勝率の自己分析。
「相手選手は名前もある選手なので、ここで勝てば自分の名前も一気に売れると思っているのでここは獲らないといけないと思います。今回はキックボクシングのファン以外に、MMAのファンにも見られると思っていて、注目されている一戦だなと思っているので、MMAのファンにも名前を覚えてもらえれば」と下馬評が低いことで逆に燃えている様子を見せる。

今回の一戦で手応えがあれば今後もUNLIMITEDルールの試合を続けていくかとの問いには「今回で最後にしたいと思っています(苦笑)。あくまで自分がやりたいのはキックなので、キック一本に絞ろうと思います」とキックルールにこだわっていくという。

同大会ではKNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター級タイトルマッチが行われ、漁鬼は同階級の暫定王者だけに、正規王者・海人(TEAM F.O.D)vs挑戦者シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)の勝者と今後対戦する可能性もあるものの、「海人選手かシッティチャイ選手とはいつかやるかなと思っているので、そこも注目しています。でも今はまだ松嶋戦のことしか考えていません」との答え。
また、来年4月18日には漁鬼の地元でKNOCK OUT沖縄大会の開催が決定しており、「東京で試合するときは、地元の方には『生で見たい』と言われることが多く、沖縄で試合したら知り合いとかもたくさん来ると思うので、今回いい勝ち方をして沖縄大会にうなぎたい。どうせ沖縄でやるんだったら、大きい挑戦というか、リスクの高い試合に挑戦している姿を見られたいので、タイトルマッチとか強い選手を用意してほしい」と意欲を見せていた。



