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【ONE】1月24日、タイで澤田千優が無敗ナタリー・サルチェードと対戦「勝って4月日本でタイトル」。黒澤亮平はマスンヤネと対戦! 2月14日、磯嶋祥蔵がエイドリアン・リーと対戦

2025/12/22 20:12
 2026年1月24日(土)タイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで開催される『ONE Fight Night 39』(U-NEXT配信)に、澤田千優(日本)の参戦が決定。女子アトム級MMA(5分3R)で無敗のナタリー・サルチェード(米国)と対戦する。 ▼ONE女子アトム級(※52.2kg)MMA 5分3R澤田千優(日本)10勝1敗1分ナタリー・サルチェード(米国)4勝0敗  元修斗王者の澤田は、レスリングベースで2023年2月にONEに参戦して以来、キャリア通算10勝1敗1分、ONE5勝を挙げている。  ONEデビュー戦ではサナーズ・ファイアズマネシュをアメリカーナに極め、経験豊富なジヒン・ラズワン、ノエル・グランジャンにも判定勝ちし8連勝をマーク。2025年1月にメン・ボーに敗れて初黒星を喫するも、7月に柔道ベースのマカレナ・アラゴンに腕十字で一本勝ちで再起。11月の前戦日本大会では平田樹をドミネートし、判定勝ちで再び連勝街道に乗った。  女子アトム級で存在感を増す28歳の澤田の相手は、MMA4勝無敗の33歳・ナタリー・サルチェード。同級で注目の新星の一人で、米国コロラドを拠点とする33歳のファイターは、アマチュア時代も5戦無敗。  グアダラハラ出身のメキシコ人の父とエルサルバドル人の母を持ち、父の兵役に伴い家族でカンザス州ジャンクションシティに移住。10代の頃、地元のテコンドー教室でムエタイに出会って以降、長年格闘技から遠ざかっていたサルセドだが、22歳でコロラドスプリングスに移住した際にムエタイに回帰するとブラジリアン柔術にも出会い、ベン・ウェストリッチの指導のもとで黒帯を取得、同時にアマチュアムエタイで12以上の勝利を収め、様々なグラップリングトーナメントにも出場した。  サルチェードは2017年にMMAへと転向し、アマチュアで5勝0敗と白星を重ねるも、プロへの転向は予想外の困難に直面した。新型コロナウイルスの影響でnvicta FCでのプロデビューが2021年8月に延期され、さらに2度目のプロ試合前に前十字靭帯(ACL)手術からの回復という難題に直面した。  プロ3連勝後、2025年9月にONE Championshipアトム級MMA部門に参戦。澤田が3分52秒、腕十字に極めたアラゴンを相手にそれより速い2分42秒で三角十字に極め、タップを奪っている。  MMA4戦全勝で、Invicta FCでの判定勝ち以降は、リアネイキドチョーク、腕十字、三角十字での一本勝ち。ブラジリアン柔術黒帯でムエタイのバックグラウンドを持つサルチェードは、オーソからの首相撲を含む思い切りのいい打撃と寝技に長けるが、組みの部分でテイクダウンの攻防では澤田が上。  しかしトップ、ボトムでもMMA柔術の動きで足が効くため、澤田はポジショニングで相手にいい形を作らせずにドミネートできるか。  サルチュードは「この階級のレスラーの多くは、私にとって素晴らしいテストになると思います。変化をつける意味でも」と、上位陣に割って入る自信を見せている。  同級は王者がデニス・ザンボアンガ。1位が空位で、2位が日本大会でキックルールでKANAに敗れたスタンプ、3位に三浦彩佳、4位にONE契約終了のハム・ソヒ、5位に澤田がつけている。  ONE公式は、「もし澤田がサルチェードにプロ初黒星を付けることができれば、デニス・ザンボアンガが保持するONE女子アトム級MMA世界王座への挑戦権獲得に大きく前進することになる」と伝えている。  IDEA ASAKUSAやJTTで大晦日決戦に臨む伊澤星花とも練習する澤田は、年明けの試合に向け、自身のXに「試合発表されました。新年1発目はタイです!」「コンスタントに試合組んでもらえてありがたいです! 何がなんでも勝って、4月にタイトルが欲しい」と投稿。   12月6日には、兄・澤田龍人がBLACK COMBATでジョン・ドゥハンを相手に判定勝ちしたばかり。澤田千優は無敗のサルチュードに勝利し、2026年4月29日に東京・有明アリーナで開催される『ONE175』でのタイトル挑戦をアピールできるか。 黒澤亮平がストロー級3位マスンヤネと対戦! ▼ONEストロー級(※56.7kg)5分3Rボカン・マスンヤネ(南アフリカ)3位 10勝3敗黒澤亮平(THE BLACKBELT JAPAN)20勝4敗  黒澤は、PANCARSE第4代ストロー級王者。25年3月の『PANCRASE 352』で初防衛戦で植松洋貴を2R TKOに下し、9月の『ONE Friday Fights 124』で難敵ジェイソン・ミラルペス(フィリピン)に判定3-0で勝利。連勝記録を6(3KO・1一本)に伸ばしている。  対する“リトル・ジャイアント”マスンヤネは、グレコローマンレスリングの実力者で現ONEストロー級3位。山北渓人に勝利後、マンスール・マラチエフ、サンジャル・ザキロフに判定負けしているが、澤田龍人、箕輪ひろば、山北渓人に勝利している“日本人キラー”。  黒澤は、精緻なMMAでポジションを譲らずマスンヤネの組みをいかに切って、あるいは立ち上がり得意の打撃を入れるか。勝てば一気に王座戦線に名乗りを挙げるランカーとの対戦だ。  Xで黒澤は「こういう試合のためにONEに来た! やるぞ!」と意気込みを示している。 [nextpage] 2月14日、磯嶋祥蔵がエイドリアン・リーと対戦  2026年2月14日にタイ・バンコクのルンピニースタジアムで開催される『ONE Fight Night 40』のライト級MMAにて、磯嶋祥蔵(N★TRUST)が、エイドリアン・リー(シンガポール/米国)と対戦することが発表された。 ▼ONEライト級(※77.1kg)MMA 5分3Rエイドリアン・リー(シンガポール/米国)3勝1敗磯嶋祥蔵(N★TRUST)6勝1敗  磯嶋は三重県伊賀市で教員をしながらMMAプロ格闘家として活動。GLADIATORで5戦全勝(1SUB、4判定勝ち)の28歳。  リーとは、当初2025年3月の日本大会で対戦する予定だったが、磯嶋が負傷欠場し、流れていた。その後、磯嶋は10月にONEデビューし、アルゼンチンのニコラス・ヴィーニャに2R TKO勝ち。11月の日本大会で、ONEウェルター級 サブミッション・グラップリング世界王者のタイ・ルオトロとMMAで対戦も1R リアネイキドチョークに一本負け。キャリア初黒星を喫した。  対するリーは元ONE女子アトム級王者のアンジェラ・リーを姉に、ONEライト級&ウェルター級の2階級制覇王者クリスチャン・リーを兄に持つ格闘サラブレッド。  24年4月にONEと契約を結び、3連続一本勝ちをマークしたが、25年9月にタイ・ルオトロにリアネイキドチョークで一本負けした。 ともにオーソドックス構え。180cmの長身のリーに対し、磯嶋も178cm。ただしリーのリーチは188cmあり、磯嶋と強みも似ている。  スタンドではよりリーの方が強いプレツシーをかけてケージを背負わせてのダブルレッグテイクダウン。あるいは上組みになれば脇を潜ってのバッククリンチを狙い、得意のリアネイキドチョークで相手をタップさせている。  強い極めを持つリーに対し、磯嶋は序盤の猛ラッシュにのまれず、背中を譲らず、粘り強い戦いが出来るか。ともにルオトロに一本負けでキャリア初黒星を喫した者同士のサバイバル戦。再起を飾るのは磯嶋か、リーか。
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