試合が中止となり、大会当日は挨拶のためケージに立った竜
2025年12月14日(日)さいたまスーパーアリーナ コミュティアリーナで開催された『BreakingDown 18』。

その前日公開計量で第5試合のライト級ワンマッチ、キックルール70kg以下で試合をするはずだった竜が、対戦相手の江口響にビンタされて昏倒、後ろへ倒れた際に大きな音をたてて後頭部を強打し、右足が痙攣して失神したまま動かなくなった(その後に意識を回復)ため、試合が中止になった。
試合当日、竜は第1試合開始の前にケージイン。「前日記者会見で江口に叩かれて。自分、北海道の雪の影響で減量もクリアしたけれど体調的に優れてなくて、普段なら絶対に倒れないけれど体調が優れない中で。ああいう風になると江口ばかり悪く思われてしまうかもしれないけれど、ここはBreakingDownだし、あそこは俺がもらうだろうっていう想定でいればよかったんですけれど。油断していたっていうのが今回俺が試合できなくなったところなので。
どうですか皆さん、江口をこのリングの上でぶっ倒すところ見たくないですか? 千葉喧嘩自慢もよ、不意打ちってよ一番ダセえだろ男として。だったらリングの上でやるのが男だろ。次回の大会でもやれんだろ。俺は絶対にこの上でアイツのこと締めてやるので、皆さん引き続きBreakingDownよろしくお願いします」と、自分の油断があったためとして改めて江口と対戦したいとマイクアピールした。
しかし、大会翌日の午後7時31分頃、竜は自身のSNSを更新。「くも膜下出血で脳内に出血が発見されて、状態は良くないです」と投稿し、心配するコメントが殺到していたが、16日(火)の午前11時22分頃に改めてSNSを更新。
— やるべしたら竜 (@ryu_sato8814) December 15, 2025
「皆さん、たくさんのご心配とメッセージありがとうございます。今回の件について、事実としてお伝えします」と、状況を説明する投稿をした。
「大会当日、医療スタッフの判断でCT検査を受けていましたが、その時点では大きな異常は確認されませんでした。その後、移動のために飛行機に搭乗したことで体調が悪化し、強い頭痛が続いたため、大会から3日後に再度検査を受けた結果、くも膜下出血が判明しました。現在は医師・医療スタッフの管理のもとで治療を受けており、症状も安定し、改善に向かっていることが確認できています」と、大会後から現在までの状況を説明。
続けて「試合が行われなかったことは本当に悔しいですが、選手の命と安全を最優先に判断してくれたブレイキングダウンに感謝しています。そして俺の気持ちは変わりません。名古屋大会では、江口をKOして無念を晴らします。
必ず万全な状態でリングに戻り、結果で応援してくれた皆さんに恩返しします」と、BreakingDownに感謝の言葉を述べ、2026年3月20日(金・祝)愛知・IGアリーナで開催される『BreakingDown 19』で江口と対戦したいと改めて綴った。
皆さん、たくさんのご心配とメッセージありがとうございます。
— やるべしたら竜 (@ryu_sato8814) December 16, 2025
今回の件について、事実としてお伝えします。
大会当日、医療スタッフの判断でCT検査を受けていましたが、その時点では大きな異常は確認されませんでした。… pic.twitter.com/PuERZ7cBTn
今回の会見での平手打ちによる転倒時の後頭部強打。米国の競技としてのパワースラップでは、互いに平手打ちに構えて受けて、転倒を複数のレフェリーが背後から防ぐが、今回の会見のように不意打ちでの平手打ちに、竜側の背後の3人のセキュリティは転倒を防げず。後頭部を強打した。朝倉CEOは、大会後「選手たちの中で暗黙の本気では打ち抜かないみたいなのがあった中で、ああいう本当に失神させてしまうっていうのは、不意打ちで、本当によくないなと思った」とコメントしている。
竜の新たな投稿に、ファンからは「リングに戻るのは危険すぎるのでは」「もう試合はやめようぜ」「治療に専念してください」と、心配する声が相次いでいた。この件はネット上で大きな騒ぎとなっているが、BreakingDown運営からの説明などは16日午後1時現在まだない。




