2019年10月31日(木・現地時間)タイ・ラジャダムナンスタジアム『スック・チュージャルン』に日本人3選手が出場し、全員が勝利を収めた。
▼第2試合 106ポンド(48.1kg=ジュニアフライ級)契約 3分5R〇竜哉・エイワスポーツジム(エイワスポーツジム/ラジャダムナンスタジアム認定ミニフライ級王者)判定3-0 ※49-47×3×セーンアティト・シットシェフブンタム(タイ) 今年9月、日本人として8人目のラジャダムナンスタジアム認定王者となった竜哉はセーンアティトと対戦。試合は106ポンド(48.1kg=ジュニアフライ級)契約にて行われる。対戦相手のセーンアティトはサウスポーのパンチを得意とする選手で、現在は1階級上のラジャダムナンスタジアム認定ライトフライ級にランクインしている選手。
1Rはお互いに様子見で終わり、賭け率はイーブン。2R、蹴りを出す竜哉だが、相手の圧力に少し押されてこのラウンドの賭け率は5-4でセーンアティトがリードで終了した。 3R、竜哉がパンチとミドルで攻撃を仕掛け、相手も攻撃を返してくるが必ず最後に竜哉の攻撃で終わる展開になり、このラウンド終了時の賭け率は7-4で竜哉のリードに。
4R、負けているセーンアティトは前にどんどん出てくるが竜哉の手数が上回り、途中、左フックを効かせる場面もあってこのラウンド終了時の賭け率は10-1で竜哉が大きく引きはがした。 5R、最後まで攻撃にきたセーンアティトだが、これを危なげなく捌く竜哉。試合はジャッジ三者とも49-47で竜哉の勝利。ラジャダムナンスタジアム王者としての第一戦でしっかり勝利を収めた。 試合後、竜哉は「相手選手の左の蹴りが重かったですが攻撃は見えてました。今日はお母さんの誕生日だったので絶対に勝っやる! って気持ちでした。もっともっと強くなります。応援してくれた皆様、ありがとうございました」と、母に勝利を捧げた。
▼第5試合 109ポンド(49.4kg=ライトフライ級)契約 3分5R〇名高・エイワスポーツジム(エイワスポーツジム/元ラジャダムナン&ルンピニースタジアム認定ミニフライ級王者)判定3-0 ※49-47×3×エッグモンコン・モークンテープトンブリー(タイ/オムノーイスタジアム認定113ポンド王者) 名高は昨年12月、ラジャダムナンスタジアム認定ミニフライ級王座を奪取し、日本人として7人目の同スタジアム王者になり、今年4月15日にはルンピニースタジアム認定同級王座も獲得。日本人初のルンピニー王者になると同時に、ムエタイの2大殿堂であるルンピニーとラジャダムナンの王座を同時に保持した史上2人目の外国人(タイ人以外)選手となった。さらに4月には、日本人選手として初めてルンピニースタジアムが選出する月間MVPにも選ばれている。 また、2017年4月にWMC世界ピン級王座、2018年4月には日本人4人目の快挙となるWBCムエタイ世界タイトル(ミニフライ級)を獲得。さらに同年9月にはIBFムエタイ世界ミニフライ級王座もKOで獲得し、日本人初のIBFムエタイ世界王者となった。しかし、IBF世界2階級制覇に挑んだ7月の試合でイサーンタイ・シェフブンタムに敗れ、9月のダイレクトリマッチもドローとなって白星から遠ざかっている。 1Rはお互い様子見で終了。2Rは名高が左ミドル、エッグモンコンがそれを返す展開となり、このラウンドの賭け率は5-4でエッグモンコンがリード。 3R、名高は左ミドル、左ローキックでヒット数を増やし、持ち前のスピードで勝負にでた。このラウンドの賭け率は5-3で名高リード。 4R、エッグモンコンは首相撲から名高をコカしにくるが、名高もこれを冷静に対処してこのラウンドも名高の優勢で賭け率は20-1に。 5R、パンチとヒジで前にくるエッグモンコンだが、名高はスピードと前蹴りで突きはなす。そのまま試合が終了。ジャッジは三者とも49-47で名高の勝利となり、ラジャダムナンスタジアムのギャンブラーから大歓声が上がった。 名高は「めちゃくちゃ、強かったです。賭け率も相手の方が上でしたし、距離の取り方がとても上手かったです。とても勉強になった試合になりました。応援してくださった皆様ありがとうございました。もっともっと頑張ります」と試合を振り返った。
▼第9試合 3分5R〇士門・P.KセンチャイムエタイジムKO 3R×ペットナムチャイ・シアエークウィセット
士門は1Rから相手を圧倒し、3Rにヒザ蹴りでKO勝利した。
士門は「もっともっとタイで試合して強くなります。ありがとうございました」とコメントしている。