キックボクシング
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【ONE FF】再起戦のタワンチャイが野杁正明との再戦を熱望「機会があればどこででも正明と戦う準備が出来ています。いつかタイで戦ってほしい」

2025/12/10 20:12
 2025年12月19日(金)タイ・ルンピニースタジアム『ONE Friday Fights 137』(U-NEXT配信)にて、ONEフェザー級(-70.3kg)キックボクシング3分3Rで再起戦を行うONEフェザー級ムエタイ世界王者タワンチャイ・PK・センチャイ(タイ)が公開ワークアウトを行った。  タワンチャイは地方で試合経験を積んだ後、14歳でルンピニースタジアムに上がった。2018年にはクラップダムを3度破り、同年のルンピニースタジアム・オブ・ザ・イヤーとタイ国スポーツ局ファイター・オブ・ザ・イヤーなど4つの年間MVPを受賞。2021年5月にONE初参戦。2022年9月、ONEでの5戦目でペットモラコットを破りONEムエタイ世界フェザー級王座を奪取した。  同王座はスーパーボンらを破り4度の防衛に成功。ONEで11戦負け無しだったが、2025年3月のONE日本大会におけるONEフェザー級(70.3kg)キックボクシング暫定世界王者決定戦で野杁正明(team VASILEUS)に3RでTKO負け。長身を利したサウスポーのフィームー(テクニシャン)。戦績は134勝32敗2分。  対戦相手のリウ・メンヤン(中国)は2024年12月のONEで野杁と対戦し、1Rに右ストレートでダウンを奪って勝利。前に出て相手を押し、距離を詰めてショートのパンチのコンビネーション、前蹴りが得意。ONEでの2戦目でモハメド・シアサラニ(5月にONEで海人に判定勝ち)にスプリット判定で敗れた時も、野杁戦でも終盤にスローダウンする傾向があった。戦績は33勝7敗。MMAでも2勝。  当初、両者は9月に対戦が決まっていたが、タワンチャイの負傷により今大会に延期となった。  タワンチャイは「約3カ月間、しっかりと準備してきました。もう試合に臨む準備は万端です。前回棄権した後、約1カ月かけて回復しました。今は完全に回復し、100%の状態で試合に臨めます」と、今回は万全の準備が整っているという。  キックボクシングルールの試合は、ダビッド・キリア、ジョー・ナタウット、野杁正明戦に続いて4戦目。「リウ・メンヤンはコンビネーションパンチが得意で、ほとんど弱点がありません。キックボクシングスタイルのファイターなので、スタミナがかなり必要です。今回の試合では、タワンチャイの本物のキックボクシングを見せます。改造は一切不要で、100%のキックボクシングです。自分の得意技を全力で発揮します。試合はフルラウンドまでもつれないかもしれません。どちらが勝つか次第です」と、完全にキックボクシングスタイルにアジャストしていると言い、KOで決着がつく可能性が高いとする。  そして、タワンチャイは今回の試合に勝った後、野杁とのリベンジマッチを実現させたいと報道陣に打ち明けた。 「この試合の後、正明が怪我から回復しているかどうかは分かりません。もし回復していなければ、キックボクシングルールで誰とでも戦う準備ができています。ファンの方々から多くの批判を受けているので、これまで以上に自分のポテンシャルを最大限に発揮したいと思っています。しかし、機会があれば、どこででも正明と戦う準備ができています。いずれにせよ、いつかタイで戦ってほしいと思っています」と、今度はタイで野杁との再戦を実現させたいと語った。  公開ワークアウトには同大会でエルブルース・オスマノフ(ロシア/Akhmat Kickboxing/Team Mehdi Zatout)と対戦するヨッドIQ・オー・ピモンシー(タイ/P.K. Saenchai Muay Thai Gym)、ジャン・ペイメン(中国/Shengli Fight Club)と対戦するトンプーン・PK・センチャイ(タイ/PK Saenchai Muay Thai Gym)も参加。  8連勝中のヨッドIQは「この試合に向けて、丸2カ月トレーニングを積んできました。ONEに入って以来、最高の準備だったと言えるでしょう。エルブルースのファイティングスタイルを研究し、彼の武器、特にパンチとバックキックへのカウンターに備えて万全の準備をしてきました。今回は必殺技も用意しているので、ONEの本契約を勝ち取りたいと思っています」と、9連勝へ向けてモチベーションは高い。  トンプートンは初めてのキックボクシングルールでの試合となるが、「この試合に向けて約6カ月間トレーニングを続けてきました。初めてのキックボクシングの試合です。ファイティングスタイルを調整し、スピードを上げる必要がありました。楽しいチャレンジです。ジャン・ペイメン選手と私はどちらもファイターなので、エキサイティングな試合になるはずです。もしこの試合に勝てば、キックボクシングを長期的に続けていく大きな転機となるかもしれません」と、ペイメンに勝利したらキックボクシングルールを続けていくかもしれないと語った。
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