伝統派空手をバックボーンに、2024年7月にデビューして無敗のまま王座決定戦にたどり着いた島田(C)RISE
2025年12月14日(日)東京・後楽園ホール『RISE 194』のセミファイナルにて、「第3代RISE QUEENアトム級(-46kg)王座決定戦」3分5R無制限延長Rを同級2位・平岡琴(TRY HARD GYM)と争う同級4位・島田知佳(team VASILEUS)のインタビューが主催者を通じて届いた。
全ラウンドでマークできるくらい圧倒したい
「現地で応援していました」
――結果は様々でしたけど、皆さん熱いファイトで刺激を受けたんじゃないですか?
「もちろん先輩方の試合もそうですけど、周りの観客を巻き込んですごい熱狂だったので、ファンも熱くさせる試合という部分が違うなと思いましたね」
――そこは見習っていきたい部分ですね。
「そうですね。目指していかなければいけない部分だなと思います」
――そういう部分で、内容だけではなくて試合で魅せられるファイターになりたいという思いもありますか?
「そうですね」

【写真】島田は武尊率いるteam VASILEUS唯一の女子選手
――準決勝で風羽選手に判定勝利を収めましたが、島田選手自身が内容に不満もあったかと思います。改めて試合を振り返ってみて感想はいかがでしたか?
「初めて試合で鼻血が出たり、怪我をしたりした部分もあったりして、完全に慌ててしまいましたね。ポイントは1ラウンドから取っていたと思うんですけど、血が出る事によって印象が悪いというか、負けている気がして勝手に慌てて、遠いところから行ってしまったりしました。でも良い経験ができたと思います」
――タイトルマッチの前にそういう経験ができた事は良かった?
「ハプニングが起こっても冷静にならないといけないという事を学べました」
――1回戦をKOで勝ち上がった事で準決勝では固くなる部分も出た?
「1回戦をKOできて、準決勝と決勝の2つもKOでいきたいっていう思いが出てきてしまって、“倒す”という気持ちが先行してしまって空回りした感じはありました」
――ここまで無敗でタイトルマッチまで辿り着いているという状況ですけれど、デビューして1年半くらいでタイトルに挑戦することを想像していましたか?
「全く想像していなかったですね。宮﨑小雪選手が返上するということ自体が想定外でした。じゃないとこのトーナメントも早い段階でチャンスは回ってこなかったと思うので、想像していたよりかはめちゃくちゃ早いですし、実際にチャンピオンになれる強さを持っているのかなと不安になるところもあります」
――次の平岡選手との試合は精神的な部分が大切になりそうですね。
「ここを乗り越えたら一皮剥けて一段と強くなれる気がします」
「宮﨑選手が価値を高めてくださって、RISEアトム級のベルトがすごく価値の高いものになっていると思うので、もちろんベルトは欲しいんですけど、1番は“誰にも負けたくない”っていうその気持ちが強いです」
――負けたくないという思いがベルトまで近づけてくれたんですね。
「そうですね」
――ベルトを獲ってチャンピオンになったとしても、“負けたくない”という思いでどんどん挑戦していきたいと思いますか?
「どんどん強い選手とやっていきたいと思っています」
――海外の強い選手を呼んでほしいとかも考えていますか?
「強ければ誰でもって感じですね」
――決勝戦を争う平岡琴選手の印象はいかがですか?
「気持ちが強くてガツガツ来るイメージです」
――ベテランの選手で引き出しもすごく多い選手ですけれど、どんな戦いを見せていきたいですか?
「いつも通り変わらず自分の強みを活かした戦いをしていきたいです」
――会見では平岡選手も煽るようなところもあって、挑発を受けっぱなしになるような部分もありましたが、あの会見はいかがでしたか?
「その会見に関しては思う事はないんですけど、言われっぱなしでは腹が立つので、それを練習でぶつけてさらに強くなって試合でぶつけようと思っているところです。その分練習も追い込めて活力になっています」
「します(笑)」
――悔し泣きしたりする姿は見るんですけど、怒っているイメージがあまりなかったんですよね。
「一応怒ってますよ(笑)。思うことはあるし、それを心の中に留めて練習を頑張っています」
――今回はタイトルマッチなので5ラウンドになりますが、ラウンド数の違いから練習内容も変えていたりしますか?
「練習に違いはあまりないかもしれないです。ただ自分が走る本数とか、自主練が増えたという感じですね」
――フィジカル面は自分で練習しているんですか?
「そうですね。先輩方に聞いたりして、スタミナの強化など自分でメニューに取り入れたりしています」
――今回もKOにこだわっていくという発言もありましたが、フィニッシュはKOを狙っていますか?
「理想はKOを狙っていきたいです。でもフルラウンドを戦っても全ラウンドでマークできるくらい圧倒したいなと思っています」
――ちなみに2025年最後の試合になると思いますが、今年はどんな1年でしたか?
「怒涛の1年でしたね。定期的に試合をさせてもらって、試合感覚も良い状態ですし、試合をさせてもらえて本当にありがたいです。この勢いのままベルトを獲って来年に繋げていきます」
――最後にいつも応援してくれるファンの皆様にメッセージをお願いします。
「いつも応援していただきありがとうございます。今回は決勝戦という事で5ラウンドを平岡選手と戦います。もちろんKOを狙っていくんですけど、どのラウンドでも圧倒して必ず勝って自分がチャンピオンになるので、応援をよろしくお願いします」






