2025年12月30日(火)東京・国立代々木競技場第二体育館『MAROOMS presents KNOCK OUT.60 ~K.O CLIMAX 2025~』(U-NEXT配信)の対戦カード発表記者会見が、3日(水)都内にて行われた。
シュートボクシング世界スーパーウェルター級王者・海人(TEAM F.O.D)と、元ONE Championshipのシッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)の激突がついに決定。海人が2021年2月、日菜太から奪取したKNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター級王座を懸けたタイトルマッチで対戦する。
SBの絶対的エースの海人は2014年2月にデビュー。2017年11月にSB日本スーパーライト級王座を獲得し、2018年11月にはS-cup2018 -65kg世界トーナメント優勝。その活躍はSB内だけに留まらず、2016年以降はRISE、RIZIN、KNOCK OUTで全勝。KNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター級王座、RISEミドル級王座を奪取した。2022年6月の『THE MATCH 2022』では野杁正明をも破っている。驚異の18連勝をマークしていたが、8月のGLORYで世界王者ティジャニ・ベスタティに敗れ王座奪取ならず。
その後は連勝で再び勢いに乗ったが、2024年2月に元ONE世界王者ペットモラコットに惜敗。4月のダイレクトリマッチでリベンジを果たした。ベスタティへのリベンジ&GLORY世界王座奪取を目標に掲げ、GLORYのランカーを相手に4連勝をかざっていたが、2025年5月の『ONE Friday Fights』でモハメド・シアサラニに判定負け。6月にはGLORY世界ライト級1位エンリコ・ケールに判定負けとキャリア初の連敗を喫した。10月にペットマイに判定勝ちで再起すると、11月にケールにリベンジ成功。戦績は61勝(26KO)9敗1無効試合。
シッティチャイはプロ160戦以上と鉄人的な戦歴を持つ現役のムエタイレジェンド。キックボクシングとムエタイを合わせ、世界王者に11回輝く。過去10年間に渡り、キックボクシングとムエタイで、最も圧倒的な強さを誇る選手の1人として評価を築き上げてきた。
ONEには2020年7月から参戦。2022年の「ONEフェザー級キックボクシングワールドグランプリ」では決勝へ進出するもチンギス・アラゾフに判定負け。2023年9月にモハマド・シアサラニに判定で敗れ、2024年1月の日本大会ではマラット・グレゴリアンにKO負けを喫して連敗したが、5月の野杁正明戦で完勝を収めて実力者健在ぶりを示した。2025年4月、ONEムエタイルールでニコ・カリロにKOで敗れ、8月にONEからのリリースが発表されていた。戦績は129勝(39KO)37敗5分。 会見に出席した海人は「世界トップのシッティチャイと日本で試合が出来る、そしてこのベルトを懸けて戦えることに純粋にワクワクしています。世界最強を目指しているのでしっかりと倒して、KNOCK OUTらしく、KNOCK OUT-BLACKの王者らしくKOで倒したい」とコメントした。〇試合前に必読!「海人vs.シッティチャイ、もし戦わば…」掲載『ゴング格闘技』No.341・2026年1月号