お馴染みとなったマスク姿でのレスリングポーズの計量にマスコットボーイも笑顔で拍手（C）RIZIN FF
2019年11月1日（日本時間2日）米国カンザスシティで開催される「Invicta FC38」の前日計量が31日（日本時間1日）、同地にて行われた。
Invicta FC世界ストロー級王座決定戦に臨む村田夏南子（フリー）は桜庭和志ゆずりのカナコマシンのマスクを被り公開計量。114.9ポンド（52.11kg）で王座戦の計量をパス。対戦相手のエミリー・ドゥコッティも114.2ポンド（51.80kg）でパスし、両者は握手してステージを降りた。
▼Invicta FC世界ストロー級王座決定戦 5分5R
村田夏南子（114.9ポンド／52.11kg／日本）
エミリー・ドゥコッティ（114.2／51.80kg／米国）
ハロウィンらしく顔面半分をガイコツメイクで計量する選手も現れるなか、ドゥコッティに続いて、「カナコ・ムラータ」のコールで壇上に上った村田夏南子は、カナコマシンのマスクをかぶって登場。
秤の上でレスリングの構えでポーズすると、マスクを脱いでから、ベルトを持つシャノン・ナップ代表を挟んで、ドゥコッティとフェイスオフ。右手を差し出したドゥコッティに対し、しっかりと両手を添えて握手した村田は、日本での練習拠点であるリバーサルジム新宿Me,Weの山崎剛代表とともにステージを降りた。
公開計量の6時間前には本計量でパスしていた村田だが、メインで予定されていたフライ級選手権試合では、王者ヴァネッサ・ポルト（ブラジル）が124.2ポンド（56.33kg）でパスするなか、挑戦者のカリーナ・ロドリゲス（メキシコ）が1.1ポンドオーバーの126.1ポンド（57.19kg）で計量し、タイトルマッチが消滅。ロドリゲスがファイトマネーの25パーセントの罰金を支払った上で、3Rのキャッチウェイト戦に変更された。
この事態を受けて、急遽メインイベントが「Invicta FC世界ストロー級王座決定戦」の村田vsドゥコッティに決定。試合順が繰り上がり、メインイベントで戦うことになった村田はビデオでは、「明日、メインになっちゃったんですけど、いつも通り、自分の力を出してしっかり日本にベルトを持って帰れるようにやりたいと思います。頑張ります」と、リラックスした表情で意気込みを語っている。
また、本誌の取材には、「今日、計量で相手と向かい合って、思ってたより小さいなと思いました。明日やってやるぞという気持ちもできました。メインになったのはびっくりでしたが、これも運命だと思います。とはいっても試合順関係なく、やるだけです！」と、試合順変更に動じることはなく、また対戦相手と対峙しての手応えも語っている。
対戦相手のエミリー・ドゥコッティ（米国）は、これまでMMA8勝5敗の戦績で、過去には適正階級より一つ上のフライ級でBellator女子世界王者イリマレイ・マクファーレンと5Rのタイトルマッチを経験している強豪だ。
これまで北米の同団体でベルトを巻いたのは、元Invicta FC世界アトム級王者にして現RIZIN女子スーパーアトム級王者の浜崎朱加のみ。村田は浜崎に続いて快挙を成し遂げられるか。いよいよ明日、カンザスシティのメインイベントで決戦のゴングが鳴る。
◆Invicta FC 38 計量結果
▼Invicta FC世界ストロー級王座決定戦 5分5R
村田夏南子（114.9ポンド／52.11kg／日本）
エミリー・ドゥコッティ（114.2／51.80kg／米国）
▼キャッチウェイト 5分3R
ヴァネッサ・ポルト（124.2ポンド／56.33kg／ブラジル）※世界フライ級王者
カリーナ・ロドリゲス（126.1ポンド／57.19kg／メキシコ）※体重超過
※ロドリゲスが規定体重を1.1ポンド（0.49kg）超えたため王座戦ではなく3Rのキャッチウェイト戦に。ファイトマネーの25パーセントの罰金。
▼ストロー級 5分3R
マロリー・マーティン（115.8ポンド／52.52kg／米国）
シンシア・アルセオ（116ポンド／52.61kg／米国）
▼フライ級 5分3R
シャナ・ヤング（25.7ポンド／57.01kg／米国）
マイユ・スオタマ（124.2ポンド／56.33kg／フィンランド）
▼バンタム級 5分3R
リサ・ヴェルゾサ（135.5ポンド／61.46kg／米国）
ケリー・ケニソン（135.6ポンド／61.50kg／米国）
▼フェザー級 5分3R
シャイアナ・リンコン（143.8ポンド／65.22kg／米国）
オウタム・ノートン（146ポンド／66.22kg／米国）
▼バンタム級 5分3R
セレナ・デヘスース（135.7ポンド／61.55kg／米国）
タネイシャ・テナント（135.9ポンド／61.64kg／米国）
