2025年11月29日(土)東京・後楽園ホール『Krush.182』の前日公開計量&記者会見が、28日(金)都内にて13:30より行われた。
第5試合のKrushライト級3分3R延長1Rで対戦する、友尊(TEAM K/BLUE DOG GYM)は62.4kg、堀井翼(K-1ジム五反田チームキングス)は62.0kgでそれぞれ計量をパス。堀井は体調不良のため会見を欠席した。
友尊は9月25日に、自身のSNSにて「この試合を現役最後の試合とします」と引退を発表。会見で宮田充Krushプロデューサーは「SNSだったりで本人から今回の試合を現役最後の試合にしたいとの発表がありました。僕としては明日はもちろん思い切りいい試合をしていただいて、家庭も持っているし最後のつもりで戦うと思いますが、戦うことが好きな選手だと思っているのでもうちょっと頑張る気もしていますが、本人が決めたことなので…」と名残惜しそうなコメント。
本人は「明日は自分の中で一回けじめをつけて現役最後の試合にしようと思っているので、悔いなく最後まで自分らしく、最後の試合も友尊の試合は勝っても負けても面白いなと思ってもらえる試合をして終わりたいと思います」との決意。
堀井が会見を欠席したことには「出来ればベストコンディションで戦いたいですね。1回、南雲くんと試合した時に流れちゃった時があったので二の舞にならないで欲しい」と、明日のリングにはベストコンディションで上がってきて欲しいと望む。
最後の試合を前にした心境を聞かれると「今は自分のことだけに集中しようと考えています。試合はあると大前提で考えています。自分のことにだけ集中して100~120%で戦えるように、いいパフォーマンスで勝てるように調整するだけです」と、自分は自分のことだけに集中するとした。
宮田Pからまだやれるのでは、と言われたことについては「むしろそういう風に言っていただけるのは、引退を間近にしている選手にはありがたいこと。そういう風に思ってもらえない選手の方が多いと思うので、まだ戦えるなって思ってもらえることに価値がある」と、その評価はありがたいとする。
どんな勝つ姿を見せたいか、との質問には「ラッキーパンチを当てて勝ちたいと思います……すいません」とスベったことに苦笑(※堀井は自分の得意技をラッキーパンチとしている)しつつ、「実は意外と感傷的になってない自分がいて。試合に集中しているというか。どう臨むかは正直いつも通り。目の前の相手、堀井くんを倒すことだけに集中して、終わってそこで振り返りだったり感傷的になりたいと思います。今は試合のことだけです」と、完全に試合に集中できているとした。
友尊と言えば、以前に試合前日に食べる勝負メシとして、強面の風貌とは裏腹に「オムライス」と答えていたが、この日も計量後にオムライスを口にしたという。
「先ほど妻が夜なべして作った、お弁当で持ってきたオムライスをいただきました。とても美味しかったです。お腹が減っていたので、これが最後の試合前のオムライスって考えずに普通に食べちゃいましたね(笑)。これが最後の試合前のオムライス…美味しかったです。最高でした」と、噛みしめるように話した。
そして「明日はチケットが売れてて、ほぼ満員になるところで現役ラストの試合が出来るのは本当にありがたいことで。当たり前じゃないなと。2009年にプロデビューして16年、ここまでずっとやってきましたけれど、ここまでやってこれたのは当たり前じゃないと思っています。自分の力だけじゃなくていろいろな人に支えられて応援されてここまでやってこれたから、ここまでプロでやれているなと感じます。そういう人たちへの感謝の気持ちを忘れずに、リングで最後悔いなく全力で戦います」と語った。