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インタビュー

【Krush】初防衛戦に臨む大岩龍矢「発表会じゃなくて、お客さんにしっかりと伝わる試合をしたい」

2025/11/27 21:11
 2025年11月29日(土)東京・後楽園ホール『Krush.182』のダブルメインイベント第2試合にて、Krushライト級タイトルマッチ3分3R延長1Rで篠原悠人(DURGA)の挑戦を受けての初防衛戦を行う王者・大岩龍矢(team VASILEUS)のインタビューが主催者を通じて届いた。 そんな選手にベルトを巻かせたところで ──Xで行われていた、タイトルマッチ2試合の試合順についての投票結果が出ましたね。ライト級タイトルマッチがめでたくメインということになりましたが。 「まあ、自分の中では当たり前だと思ってるので。むしろあの投票をやる意味が分からなかったですし。『いや、メインは俺でしょう』って思ってたし。でも璃明武君が言うように、四度目の防衛戦ということで、彼がやってきたことはすごいことだというのは分かるんですよ。でもそれって、何だろうな、個人の視点というか。個人だけの意見で、見に来るお客さんとか全体を考えた視点を持ってないと思うんですよね」 ──なるほど。 「やっぱり興行が盛り上がる試合をする人がメインだと思ってるので。だから絶対に自分だなと思ってたし、もちろんメインに選ばれたからには、それにふさわしい試合をしなきゃいけないと思ってるし。でも、僕が自分の試合をやれば、自然とメインにふさわしい試合をすると思ってるので、当たり前の結果かなとは思ってます」 ──でもそれが改めて、ファンの人たちの意見として確認できたということで、改めて気合いが入ったところはありますか? 「どうだろう……。別にそれを見たから気合が入るとかはなくて、自分はもう、そういうマインドでいるので。今回は自分の大会だと思ってますし。そういうマインドで過ごしてるので、この結果を見たからって、何も特には変わらないです」 ──後楽園のメインというのは、大岩選手にとってやはり特別なものがありますか? 「今までのタイトルマッチも全部後楽園のメインだったので、悔しい思いも何回もしてるし、ベルトを獲った時には最高な気分も味わったし。苦しんだ場所でもあるし、最高な気持ちを味わった場所でもあるしという感じですかね。試合順自体はあんまり気にしてはいないんですけど、でもやっぱり後楽園のメインを張ることによって『これは自分の大会だな』と思えますよね。だからこそ、その後楽園を超満員にしたいという気持ちもずっと思ってるし」 ──なるほど。 「最高な日にしたいですよね。みんなが見に来て『この興行、メッチャよかったな』とか『後楽園って最高だな』とか思ってもらえる舞台を、メインとなると作れるので。そこは違いますよね」 ──篠原選手の印象などはもういろんなところで語られていますが、もう試合が間近に迫った今の時点で、大岩選手にとってのこの試合のテーマって何ですか? 「テーマは自分の中でもいろいろ変わってきてるんですけど、今は『挑戦」かなと思ってますね。あとは、お客さんに見せる試合。自分たちだけの発表会じゃなくて、お客さんにしっかりと伝わる試合をしたいなと。せっかく応援に来てくれる人たちもたくさんいるし、遠くから来て会場に足を運んでくれる人もいるわけじゃないですか。今はネットで見られる時代なのに、そうじゃなくて、会場に来てくれる人が。そういう人たちに何か伝わる試合をしたいですね」 ──もう一つの「挑戦」というのは? 「僕はチャンピオンですけど、やっぱりギラギラしてないとダメだなと思ったんですよね。チャンピオンだからって受けて立つという態度だと、ちょっと受け身な感じがして、それは違うなという風に切り替わってきたんです。だから今は本当に『挑戦』だなと思ってます」 ──自分からいくという姿勢ですか。 「そうですね。やっぱり自分がベルトを獲った時の気持ちと、獲ってからの気持ちはちょっと違っていたので、それじゃダメだなと思って。だから今は、防衛というよりはベルトを獲りにいくぞというマインドで試合に臨もうと思っています」 ──お客さんに伝わる試合という話がありましたが、「篠原悠人選手の気持ちがなかなか伝わってこない問題」がありましたよね。そこは今、試合が迫ったこのタイミングではどう感じていますか? 「いや、今も全く伝わってないですよ。だから、伝わってこないから、本当に自分が勝たなきゃいけないなと思ってます。そんな選手にベルトを巻かせたところで、今せっかくライト級が盛り上がってるのに、それに水を差しちゃうじゃないですか。だからここは絶対自分が勝たなきゃいけないところだと思ってます。自分が勝たないと、ライト級のストーリーも、ないと思うので」 ──では試合の中身についても、もう相手どうこうではなくて自分が熱くするという感じですか? 「実際、相手のことはあんまり考えてなくて、自分がどこまでお客さんに伝えられる試合をするか。どれだけ自分を見失わないか、だと思ってますね」 ──そして今回は、team VASILEUSの一員として初の試合ということになりました。その点で何か思うところはありますか? 「VASILEUSだからどうこうという気持ちは特になくて。もちろんVASILEUSの一員としてやっぱり勝たないといけないという気持ちはどこかにはあるんですけど、別にチームのためとかじゃなくて、本当に自分のためなので。以前のジムに所属していた時よりは、そこにいるには勝っていかないといけないという気持ちはあるんですけど、それ以上に、『自分が勝つ』という気持ちの方が大きいというか」 ──チームの一員でもあるけれども、まず「自分」だということですね。 「去年の名古屋大会で学んだのが、本当に平常心が必要だなということだったんです。自分を見失わないこと。自分の軸を見失うと、足元をすくわれるなというのを学んだので、そこは意識してますね」 ──入れ込みすぎない、という。ただ、倒して終わるという点は変わらないんですよね? 「倒すというか……理想は『倒れてる』という感じですね。「倒そう」というような意気込みもないんですよ。自分がやることをやっていたら、相手が倒れてると」 ──これがKrush王座の初防衛戦になりますが、大岩選手は以前から言われているように、同時にK-1の王座もずっと目指していますよね。ここで防衛して、来年は……という考えはあるんですか? 「もちろんありますよ。もう自分も、年齢も年齢だし。来年2月のK-1で(里見)柚己と朝久裕貴君の王座決定戦が決まりましたけど、ここを防衛したら次は自分が挑戦者にふさわしいと思ってるし、別にあの2人には全然勝てると思ってるので。ここで勝って、次の挑戦者にふさわしい試合をしたいなと思います」 ──では最後に、改めてこの試合に向けての“決意”をいただけますか? 「今回は本当に、みんなに熱いものを伝える試合をします」
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