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【DEEP☆KICK】BDで勝利のTETSUと無敗王者・棚澤大空がそれぞれ初防衛戦、Ayakaの引退エキシビション&セレモニー

2025/11/25 21:11
【DEEP☆KICK】BDで勝利のTETSUと無敗王者・棚澤大空がそれぞれ初防衛戦、Ayakaの引退エキシビション&セレモニー

『BreakingDown 17.5』で勝利した“野田蒼の兄”TETSU(左)が初防衛戦(C)DEEP☆KICK

 2025年12月14日(日)大阪・泉大津市のテクスピア大阪で開催される2025年最後の大会『DEEP☆KICK 76』の全対戦カードが決定した。


 3月にDEEP☆KICK-53kg第7代王者に輝いた棚澤大空(TEAM TEPPEN)の初防衛戦に挑戦者決定トーナメントを勝ち上がってきた中田史斗(究道会館)が挑む。両者は今年2月、前王座決定トーナメント準決勝で対戦経験があり、その際は棚澤が判定勝利を収めそのまま3月に王座戴冠を果たしている。


 棚澤は昨年4月のプロデビューから連勝を止めることなくプロ戦績は10戦10勝(3KO)と無敗。11月1日の『RISE WORLD SERIES 2025 FINAL』では第4代RISEフライ級王座決定トーナメントに出場、第2代RISEフライ級王者である数島大陸(及川道場)と対戦しここでも判定勝利、無敗のままRISEフライ級王座決定戦進出を決めている。


 対する中田のプロ戦績は7勝(5KO)4敗1NCでバチバチの打ち合いを常に披露しながらKO勝利をもぎ取る激闘家。DEEP☆KICKでは過去に3度のトーナメント出場経験があり、2023年12月より始まった1度目の王座決定トーナメントでは決勝に駒を進めるも王座決定戦でKING剛(ROYAL KINGS)にTKO負け、初のベルト挑戦では涙を飲んだ。そして迎える2度目の王座挑戦、次こそはリベンジ、そして王座奪取を果たすことが出来るか。


 昨年12月にDEEP☆KICK-65kg第6代王者に輝いたTETSU(月心会チーム侍)の初防衛戦として、9月の挑戦者決定戦を制した大前洸貴(INFINITY KICKBOXING GYM)が激突する。


 TETSUはプロ戦績17勝(5KO)7敗で、空手をバックボーンにスピード感溢れるアグレッシブな攻めが魅力的なファイター。11月1日には『BreakingDown 17.5』にてKROSS×OVERスーパーライト級王者であるゴングマン(トイカツ道場)からダウンを奪い判定勝利を収めている。


 対する大前のプロ戦績は15戦10勝5敗。キックボクサーと理学療法士という2つの顔を持つ身体のプロフェッショナル、3R通じてクレバーに試合を支配する試合巧者だ。DEEP☆KICKでは過去にはタイトルマッチ経験もあり2022年6月、当時-60kg王者の大樹(HAWK GYM)に挑戦も無念の判定負けを喫している。


 5月にDEEP☆KICK-70kg第5代王者に輝いた本野有哉(照道会)への挑戦権を懸けたトーナメント決勝戦で、同級1位のKING弥百希(ROYAL KINGS)と同級3位の榎木友星(ビンチェレあべの)が激突する。

 当初は9月の準決勝にて榎木と対戦し勝利した進撃の祐基(京都亀岡キックボクシングジム)が出場予定だったが怪我により辞退となり、弥百希vs.榎木の1戦に変更となった。両者は昨年7月に対戦経験があり、その際は弥百希が3RTKO勝利を掴んでいる。

 弥百希のプロ戦績は5戦3勝(2KO)2敗で野性味溢れるファイトスタイルが魅力的なファイター。対する榎木はプロ戦績2勝(1KO)2敗1分。怖いもの知らずの精神とバランスの取れたファイトスタイルを兼ね備えるファイター。

 次のリベンジ挑戦権を狙う弥百希が再びの勝利を飾るか、今回リベンジを狙う榎木がやり返しで次こそはトーナメントで勝利を収めるか。


 また、元ミネルヴァ日本ピン級王者・WBKF世界女子ライトフライ級王者と2本のベルト戴冠歴のあるAyaka(健心塾)が引退を表明。それに伴い引退セレモニー及び引退エキシビションが行われる。エキシビジョンの相手はDEEP☆KICK QUEEN -46kg1位の百花(魁塾)が務める。


 Ayakaは2001年5月29日生まれの24歳。小学4年生の頃に空手を始め、小学5年生よりキックボクシングを始めるとアマチュア時代からその頭角を現し、2017年11月にTOP☆RUN Girls50kg級第3代王者に輝くとそれを機にプロに転向。当時16歳、高校2年生としてプロデビューを飾った。


 2019年11月『DEEP☆KICK 41』にて祥子(JSKキックボクシングジム)とのミネルヴァ日本ピン級王座決定戦で判定勝利、プロデビューから1年半、現役高校生としてベルト戴冠を果たした。


 そんなAyakaの試合の中でもひと際大きなインパクトを与えたのはその後に行われた2戦だろう。1つは2020年2月「RISE GIRLS POWER.2」にて世界三冠王の“天才ムエタイ少女”と名高い伊藤紗弥(尚武会)と対戦が決まると、伊藤の生涯初となるダウンをAyakaが奪い、そのままに3RKO勝利を掴んだ。そして続く2020年11月「Cygames presents RISE DEAD OR ALIVE 2020 OSAKA」にてその後、第2代RISE QUEENアトム級王者となる宮﨑小雪(TRY HARD GYM)と対戦すると、当時無敗を誇った宮崎に判定勝利を収めている。そして宮崎は今年の10月に引退を表明、これにて宮崎のプロ生活に唯一黒星をつけた存在となった。


 Ayakaは一時期リングから遠ざかる時期もあり、昨年6月にDEEP☆KICKで1年半ぶりの復帰戦を飾ると当時無敗を誇った夢空(Croire)に判定勝利。そして今年6月「ROAD TO LEGEND in 伊勢」に妹たちであるMarina(健心塾)・Honoka(健心塾)と3姉妹揃っての出場を果たし、自身初の世界戦を韓国I.K.M.F女子-53kg級王者であるチャ・ミンジュ(ソルボンジム)と対戦し判定勝利、WBKF世界女子ライトフライ級のベルト戴冠を達成した。


 その試合を終止符とし引退を決意、今回引退エキシビジョン・セレモニーが開かれることとなった。最終プロ戦績は13勝(2KO)8敗。

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