2025年11月24日(月・祝)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催された『~SHOOTBOXING 40th Anniversary~S-cup×GZT 2025』(U-NEXT配信)のメインイベント、70.0kg契約エキスパートクラス特別ルール(GLORYルール)3分3R延長無制限Rでエンリコ・ケール(ドイツ)にダウンを奪っての判定勝ちでリベンジに成功した海人(TEAM F.O.D)。
試合後のマイクでは「今後、僕自身、世界最強を目指しているので本格的に来年からは世界最強を証明できる場所、そのベルトがあるので、来年はそこに本格的に動いて行ってそこに挑戦していきます。そしてSBエースという座を次の時代の若いシュートボクサーたちに譲りたいと思っています。今のSB、本当に強い子たちばかりなので、来年以降のシュートボクシング、そして僕自身に期待してください」と、戦いの場を移すこととエースの座を次の世代に譲りたいと発言。
試合後インタビューでは、ONEで勝負したいということかとの質問に「本格的にそこに身を置いて戦っていきたいと思ってます。シュートボクシングとこれからの話はこの後またするとは思うんですけど、SB自体も本当に僕以外に強い選手もいてるし、僕を超えていける選手もたくさんいるので、その中で僕がずっとエースにいてるわけにもいかないと思いますし、笠原兄弟もそうやし、山田ツインズもそうやし、本当に強い子たちがたくさんいるので、その子たちの次の時代につないでいきたいっていう意味で今回の試合もさせてもらったし、40周年っていうこのタイミングで自分が一つ身を引いて、自分が本格的に目指していきたいところにしっかり身を置いて戦っていきたいという気持ちです」と説明。
SBを背負っての挑戦になるのか、と問われると「SBに僕は恩があるので、それも今後どういう話になっていくか分からないですけど、シュートボクサーとしてやってきた事実は変わらないし、これから戦っていく時もやっぱりシュートボクシングっていうのは僕が背負ってきたものの一つでもあるので、それは今後もずっと変わらずやっていきたいなと思っております」とした。
来週以降、SB側と話して具体的に動き出すということで「来年もそうですけど、12月にも試合はしたいなと思っているので、そこもSB側と話し合って、どういう形になっていくかというのも、来年も含めて全て話をしていきたいなと思っています」と、12月のKNOCK OUT出場も含めて話し合っていくという。
「KNOCK OUTは次もし試合ができるのであれば、そこでタイトルマッチになるかなとは思うんですけど、RISEのベルトとSBのベルトは返上させていただこうと思っているので。それもいい意味で卒業というか。今までお世話になった分、次の時代にもつないでいきたいし、70kgにいい選手もいてるし、そういう人たちにシュートボクシング内で世界を目指してほしい」と、持っているベルトは全て返上する意向だとも。
「最後に負けた選手がケール選手だったので、そういう意味でも卒業という形で終わらせていただきたいなと思ってますけど、それも話し合いになってくると思うし、本当に恩はあるので。もし僕が格闘家を引退するってなった時は、SBのリングにまた戻ってきたいなと思うし、外側ですべて終わらそうとは思ってないので、そういう意味でも最後になるかどうかわからないですけど、形として今回が一応最後かなと思っています」と、今回がSB卒業マッチのつもりで臨んでいたことも打ち明けた。
シーザー武志SB協会会長は試合後総括で、ONE Championshipのチャトリ代表も大会を見に来ていたことを明かし、「SBだけではなくいろいろなところに出た方がいいんじゃないですか。それはそれでいいと思う。またタイミングが合ったらSBには出てくれればいい。選手は一生に1回なんだから、いろいろやらせてあげる方がいい。野球でもメジャーに行ったりするじゃないですか。気持ちよく出してあげればいいと思います」と、海人の背中を押して送り出すつもりだと話している。