2025年11月24日(月・祝)東京・国立代々木競技場第二体育館『~SHOOTBOXING 40th Anniversary~S-cup×GZT 2025』(U-NEXT配信)の前日計量&記者会見が、23日(日)都内にて16:00より行われた。
同大会で約7年ぶりに開催されるシュートボクシングのワールドトーナメント「S-cup世界フェザー級(-58.0kg)トーナメント」に出場する8選手は7選手がパスするも、RIZINからの刺客メイマン・マメドフ(アゼルバイジャン)が900グラムオーバー。さらに、リザーブマッチに出場するソエブ・ベンテビシュ(アルジェリア)も400グラムオーバーとなった。そのため、両選手は会見を欠席。
会見では、1回戦でSB日本フェザー級王者・山田彪太朗(シーザージム)と対戦するISKA K-1ルール世界スーパーフェザー級王者ジョシュエ・アブサロン(フランス)が「長旅して日本まで初めて来て、凄くいいボクシングを見せたい。自分はいい結果を出しに来ました」との意気込み。
彪太朗は「泣いても笑っても明日、世界一強い男が決まります。最後に立っているのは山田彪太朗です」と優勝宣言。
1回戦でKNOCK OUT-BLACKフェザー級王者・古木誠也(REX GYM)と対戦するプロムエタイ協会スーパーフェザー級王者サタントン・チョーハーパヤック(タイ)は「日本に来るのは2回目で、大きな大会に呼んでもらえてありがとうございます。全力で練習して来たので全力で挑みます」と、100%の力で臨むと挨拶。
古木は「明日は優勝しか考えてないです。アツい試合をします」と、シンプルながら力強い言葉。
1回戦でRISEフェザー級王者・安本晴翔(橋本道場)を迎え撃つSB日本フェザー級1位・川上叶(龍生塾)は「明日は山田ツインズと安本選手が注目されていて、僕がなぜか注目されてないので僕が王者になろうかなと思うので注目お願いします」と、自分に注目してもらいたいと話す。
対する安本は「明日は初めてのワンデートーナメントなんですけれど、しっかり優勝して僕がS-cupのベルトを持って帰りたいと思います」と、ベルトをいただいていくと言い放つ。
マメドフと1回戦で対戦するSB日本スーパーバンタム級王者・山田虎矢太(シーザージム)は「ついに明日S-cupが来ます。ベルトを前にして気合い入りました。王者になって、自分の格闘技人生を変えたいと思います」と誓った。
リザーブマッチでベンテビシュと対戦するSB日本フェザー級2位・魁斗(立志會館)は、「相手がオーバーしてるけれどクリアしてくれると思うので、本戦に負けないようにバチバチに行きたい」と、激闘を見せたいと語った。
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会見での質疑応答
――計量で見た相手の印象は?
アブサロン「明日の試合が楽しみで、自分が王者になる姿を皆さんにお見せしたい」
彪太朗「初めて相手を生で見て、思った以上に身長が高い。それにいい目をしていたので、後のことは考えず1回戦からバチバチ殴り合えると思いました」
サタントン「全ての選手にお会いして、強いイメージを感じました。でも、僕は怖くないです。全力で練習してきたので戦いたいと思います」
古木「向き合ってみても印象は変わらないですが、明日が楽しみでワクワクしています」
安本「僕は2年前に川上選手に負けているので、そのリベンジマッチで明日が楽しみです」
川上「1回戦は外国人選手の中で一番強い選手かと思っていたんですが、ちゃんと一番強い安本選手と当たったので、1回やっていてもそれは関係なく、初めてやるつもりで挑みたいと思います」
虎矢太「相手のマメドフ選手が900グラムオーバーで、しっかり落としてきて欲しいと思います。身体を見ても試合映像通りフィジカルが強そうで、目も眼光鋭かったので1回戦から激しく過酷な試合になりそうです」
魁斗「僕の相手もオーバーしていて向き合えなかったんですけれど、身長が182cmと聞いているのでめちゃデカいので。でもそんなの関係ないと思っているので、しっかりやりたいと思います」
――昨日の公開練習で、マメドフ選手が「3試合の合計5分で優勝する」と宣言した。自分は何分で優勝するつもり?
アブサロン「5Rでも全然平気です。延長があってもずっと戦っていける」
彪太朗「自分は早く終わらせるつもりはなかったけれど、今シーザー会長から『4分で終わらせろ』と言われたので(笑)。4分で終わらせられるように頑張ります」
サタントン「なかなか皆さん強いと思うので、早く試合は終われないでしょうが、1人に対して2R以内で終わらせたいという考えです」
古木「何分で終わらせるかは考えてないけれど、KOを目指して頑張ります」
安本「じゃあ、僕は逆にフルラウンド戦えるように仕上げてきたので、フルラウンド活用して勝ちに行きます」
川上「早く終わらせられるといいと思うけれど、そんな甘い相手ではないので。1時間でも2時間でも戦います」
虎矢太「マメドフ選手が全試合5分で倒すと言ったことを今知ったんですけれど、そもそも僕相手に5分立っていられないと思うので。5分で倒すなら1Rからガンガン来ると思うので、ワンパンで終わらせてやろうかなと思います」
魁斗「しっかり最初に勝って、リザーブから上がれることを祈ってます(笑)」
――山田ツインズは決勝で双子対決が実現するかもしれない。今の気持ちは?
彪太朗「戦う可能性があるけれど、今までと変わらず日々過ごしてきました。まずは1回戦、準決勝と勝たないと虎矢太とは会えないので。そのためには虎矢太のアドバイスが必要だったし、いつも通り一緒に練習して。僕の全てを出して…虎矢太は何か僕に隠していることがあるかもしれないけれど、全て共有し合って一緒に練習してきたので、その全てをぶつけて。もし決勝で虎矢太と会えたなら、僕と虎矢太なら最高の試合が見せられると思うので、皆さんそれを期待してくれていたら嬉しいと思います」
虎矢太「今、彪太朗がお互い共有して練習してきたと言ってましたが、僕は彪太朗の弱点を見つけたので、しっかり決勝に上がってその弱点を突いて完封したいと思います」
――優勝するために必要なことは?
アブサロン「前進しながら最初から強くアタックしていくつもりです。それが秘訣です」
彪太朗「気持ち。それしかないけれど。それ以上にもらわないこと。でも攻撃が最大の防御だと思っているので、1Rからガンガン倒しに行こうと思っています」
サタントン「最後まで残るために必要なのは防御、守ること。あと気持ちの強さも大事だと思っています。痛い攻撃をもらわないようにすることが大切です」
古木「応援やサポートしてくれる方々の気持ちを背負って戦います」
安本「集中力ですかね」
川上「気合いっすね」
虎矢太「僕も気持ちだと思っています。格闘家としての経験だけではなく、22年の人生を全て懸けて、気持ちを強く持って奪いに行きたい」
魁斗「気持ちと運ですかね」