2019年11月1日(金)東京・後楽園ホールで開催される『KNOCK OUT 2019 BEAKING DAWN』の前日計量が、10月31日午後7時半から都内にて行われた。
メインイベントでは、ISKA K-1ルール世界バンタム級王者・小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺)と、元ラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級王者で現バンタム級ランカーのサオエーク・シットシェフブンタム(タイ)が55.5kg契約・KNOCK OUTルール(3分5R)で対戦する。
計量では、小笠原瑛作が55.4kgの100gアンダーでパス。サオエークは55.05kgの450gアンダーの少し小さな身体で計量をパスした。
計量後の会見で、山口元気KNOCK OUTプロデューサーは「サオエーク選手の双子の弟、サオトー選手は現役ラジャダムナン王者で、10月20日の新日本キックで江幡睦選手の挑戦を退けています。兄のサオトー選手の実力も折り紙付きで、元ラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級王者で、現在バンタム級ランカーでもあります。前へ前へ出る戦いで、瑛作選手とは噛み合う試合になる。復帰戦としては厳しい相手と言われるかもしれませんが、本人が目指すところに戻るには、この相手を倒すことが一番の近道。かませ犬のタイ人とやってもしょうがない。このリングは強いやつが上がってくる舞台ということで、本物を用意させていただきました」と、サオエークと瑛作戦の見どころを紹介。
8月の初代スーパーバンタム級王座決定1DAYトーナメント決勝戦で江幡塁に敗れて以来の試合となる瑛作は、山口プロデューサーの言葉を受けて、「8月の試合は『僕がチャンピンになって、エースになる』と言っていたんですけど落としてしまい、今回、復活ということで強い選手を用意してもらいました。サオエーク選手は僕のことを研究しているということで、ローキックとかカットしてくるんじゃないかなと思うのですが、必ずローキックも当てて勝ちます。僕の復活ロードを観に来てください」と、再起への決意を語った。
対するサオエークは「タイ以外では初めての試合になります。もしチャンスがあればKOを狙います」と意気込みを語ると、瑛作の映像を見た感想を「全力でやれば自信があります。(弟のサオトーの試合を見て日本人選手の印象について)まあまあだと思います。負けることはありません。全く怖くありません」と、自信満々のコメント。
その言葉を聞いた瑛作は「自信は僕もすごくある。ワンチャローン戦のとき以上にどんどん成長しているので、そこも見てもらえれば」と強気の言葉で応戦した。
さらに「(サオトーvs江幡睦戦は)全ラウンド通して見ていないですが、どちらかと言うと(サオトーの)上手さでいなされたかなというところがあって、タイ人トレーナーによれば、『サオエーク選手の方がうまい』と。サオエーク選手もヒジが得意そうで、そこも警戒して練習してきましたし、そういった上手さの裏をかく戦い方も練習してきたので注目していただけたら」と、サオエーク研究が万全であることを語った。
「あとは自分の攻撃をどう当てるか、を練習してきました。本当に期待してください」と、サオエークの攻撃をいなした上で、自分の動きで主導権を握る自信を語った瑛作。ムエタイの強豪相手に、宣言通り復活ロードを見せることができるか。
なお当日券は約100枚ほどを残してあとは完売。11月1日16時より当日券が発売される。