「とにかく勝ちたい」山口(左)が、初参戦の鈴木千裕の兄・鈴木宙樹を対戦(C)RISE
2025年11月9日(日)東京・後楽園ホール『RISE 193』の前日計量&記者会見が、8日(土)都内にて14:00より行われた。

第10試合のライト級(-63kg)3分3R延長1Rで対戦する髙橋聖人(TRIANGLE/同級1位、元NKBフェザー級王者)は62.8kg、奥山雅仁(OISHI GYM/同級4位、CKC 2023 -63kgトーナメント優勝、S-BATTLEライト級王者)も62.8kgで計量をパス。
髙橋は「1位の座を守り抜いて来年タイトルを獲りますので応援よろしくお願いします」、奥山は「明日はランキング1位の髙橋選手が相手という事で、勝ったらタイトルマッチも見えてくると思いますので必ず勝ちます」と、それぞれランキング戦に意欲を燃やす。

互いの印象と試合展開予想を聞かれると、髙橋は「パンチが強くてガンガン前に出てくるアグレッシブなファイターだなと思っています。その局面でも勝てるくらいの練習もしてきましたし、蹴りでも圧倒できる。全局面で勝ってランキングの差を見せつけようと思っています」と全局面で勝てるとし、奥山は「ザ・キックボクサーって感じで。蹴りが中心で蹴りが上手い選手って感じです。僕はパンチが強いと思っているのでパンチで倒します」とパンチ勝負を予告した。

現ライト級王者の中村寛が2日にWORLD SERIES 2025 -61.5kgトーナメントで優勝し、同じ階級としてどう見たか、と聞かれると髙橋は「強いですけど、ここで勝ったら次は王者しかいないので。来年挑戦させてもらえるのか、返上して王座決定戦になるのかはわからないですけど。ここで勝ってからって感じですね」と挑戦を見据え、奥山も「延長であの勝ち方が出来るのは凄いの一言。でもここに勝ったらタイトルマッチも見えてくるので雲の上の存在だとは全く思っていない。しっかり勝って来年挑戦できる様に頑張ります」と、1位の髙橋を倒して挑戦へ漕ぎつけたいとする。
髙橋は2024年11月に当時の1位・伊藤澄哉を初回KOで破って1位の座に就いたが、すでに1年が経過。そのことについて聞かれると「自分も一発目にRISEに出させてもらった試合で1位の選手に勝って1位になって。今回ランキング下の選手と試合する事になったけど、僕もいきなり1位の選手とやらせてもらったのでそこはなんとも思わないです。でも、次に勝ったらそろそろやらせて欲しいと思います」と、奥山戦をクリアしたら王座に挑戦させて欲しいと話した。
第9試合の同じくライト級(-63kg)3分3Rで対戦する、山口裕人(道化倶楽部/WPMF世界スーパーライト級暫定王者)は62.85kg、初参戦の鈴木宙樹(RIKIX/第2代REBELS-BLACK 60kg級王者)は62.95kgでそれぞれ計量をパス。

鈴木は「RISE初参戦ですけどメインより盛り上がる試合を必ずして、RISEファンの皆さんに『鈴木宙樹』の名前を覚えてもらえる様に頑張るので応援よろしくお願いします」と挨拶。迎え撃つ山口は「勝ちが欲しすぎるのでホンマに勝ちにいきます」と、とにかく勝ちたいとコメント。
互いの印象を聞かれると、鈴木は「凄く気持ちの強い選手で、さっきも『絶対に勝ちが欲しい』と言っていましたが、どんどんパンチを振ってくると思うので、僕はそれをしっかりと冷静に見て、倒してやろうかなと思っています」と言い放つ。山口は「強いですよね、鈴木選手。最近めっちゃ調子悪いのに、なんでこんな強いの当てるねんってRISEに思ってます(笑)」と愚痴りながらも「なんでもいいので勝ちたいので。もうなんでもいいです。勝ちにいきます」と、とにかく勝つとする。

同じく中村寛に関する質問には、鈴木は「いずれかはやりたいと思っています。そのためにも今回の試合をしっかり勝って、63kgの中でも強いと思ってもらえる様になったら勝手に中村選手とも組まれると思うので、そこまで勝ち続けようと思っています」と、一直線に中村との対戦まで辿り着きたいという。一方の山口は「人獣っすね。ちゃんと延長で倒して凄いと思います。皆やりたいって言ってるけど、僕は全然やりたくないです。仲も良いし」と、いかにも山口らしい答え。
初参戦の鈴木には、RISEに参戦するに当たって変えてきた部分はあるかとの質問が飛び、「僕の課題だった手数は小野寺力会長の下で直してきました。フィジカルとかもしっかり出来ていて、パワーの部分はRIKIXに移ってから上がり、RISE仕様に合わせているので、それを今回お見せできたらなと思います」と、RISEで勝つために仕上げてきたとする。
山口が「勝ちに徹する」と言っているが、いつも通りのファイトスタイルで来て欲しいのでは、と聞かれると「僕も凄く勝ちが欲しいので。そこは気持ちと気持ちのぶつかり合いになると思うので、そこも見て欲しいなと思っています」と、勝ちに飢えている者同士のぶつかり合いを見て欲しいという。
すると山口は「勝ちの徹し方がわからないんですけどね(笑)。僕なりに勝ちに徹しますわ」と、よく言われる勝ちに徹した戦い(僅差のポイントで勝つような戦い方)は分からないと笑った。
また、RIKIXに所属した理由を聞かれた鈴木は「深く考えてはいなかったんですが、憧れの小野寺さんの下で練習したいなって想いがあったのでRIKIXに移らせて頂きました。今よりも上の場所に行きたいと思った時に、RIKIXでしっかり練習したいってところがあったので、RIKIXに移籍してしっかり練習をさせて頂いています」と説明した。



