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【ONE】吉成名高「今までのムエタイ人生の一つの区切り、集大成になる試合」は「頭脳戦だけど激しい試合になるんじゃないかな」=ONEアトム級ムエタイ初代世界王座決定戦

2025/11/08 13:11
【ONE】吉成名高「今までのムエタイ人生の一つの区切り、集大成になる試合」は「頭脳戦だけど激しい試合になるんじゃないかな」=ONEアトム級ムエタイ初代世界王座決定戦

日本人初のONEムエタイ世界王座獲得へ挑む吉成名高(C)ONE Championship

 2025年11月16日(日)東京・有明アリーナ『ONE 173: SUPERBON vs. NOIRI』(U-NEXT配信)の第15試合で、ヌンスリン・チョー・ケットウィナー(タイ)とONEアトム級(※52.2kg)ムエタイ初代世界王座決定戦3分5Rを争う吉成名高(エイワスポーツジム)の最新映像が、同大会を独占PPVライブ配信するU-NEXTのU-NEXT格闘技公式YouTubeチャンネルにて公開された。

 名高は2025年3月のONE日本大会に初参戦し、オープンフィンガーグローブ着用のONEムエタイでラック・エラワンを左ストレートで3RにKO。5月には『SPACE ONE×BOM』でOFG第3戦に臨みチョークディーを1Rわずか1分59秒でKO。6月には『ONE Friday Fights』に初参戦し、バンルーロックに圧勝し、8月もハマダ・アズマニにTKO勝ちとONEで3連勝を飾っている。現在驚異の39連勝中で戦績は65勝(42KO)6敗1分。


 連勝を重ねている中で見据えていることは何か、と問われた名高は「常に目先の相手ですかね。目先の相手との試合をおろそかにしてしまうと、絶対に躓くので。とにかく1試合1試合の相手を見て考えるというのを大事にしていて。それが今すごく調子よく練習できている要因だと思いますし、どの相手でも自分のやるべきことを貫くっていう気持ちになります」と、先を見ずに目の前の試合に全集中することをあげる。



 それにプラス連勝の要因のひとつとして「試合を試合とあまり思わないようにしようと思って。試合だから倒しに行かなきゃ、魅せなきゃ、とかそういったことを考えすぎると、気負う部分があると僕は弱い。自分でそう思っているので、連勝の延長線上みたいな気持ちで、普段通りの動きをしようっていう風にマインドセットをしてからまた凄く調子が上がったような気がするので、今はそれを凄く大事にしています」という。


 今回対戦するヌンスリンについては「基本的なムエタイ技術はもちろんなんですけれど、身体能力が凄く高いなという印象がまずあって。あとは上半身がデカくて、頑丈だなという印象がある。ソンチャイノーイ選手のパンチは相当重かった――喰らったことがあるので分かるんですけれど、それを喰らっても身体が動かない芯の強さがあると思ったので。その中で隙を見つけてパンチを打ち抜くという勇気と正確性を持ち合わせた選手だなって印象があります。

 それ(ソンチャイノーイからダウンを奪った左フック)もソンチャイノーイ選手の対策を考えて打った一撃だとヌンスリン選手が言っていて、そこで頭を使える選手だなっていう印象もあります。僕の試合も見てたくさん研究していると思うので、どういった動きをしてくるかやってみないと分からないのでちょっと怖いところもありますが、自分の作戦もあるのでそこの頭脳戦だけど激しい試合になるんじゃないかなと思っていますね」と、身体の頑丈さ(タフネス)と研究して臨む格闘IQの高さを強さにあげた。


(C)U-NEXT

「名高が負けて泣くところを見たくない」と話す中川夏生エイワスポーツジム会長と、二人三脚で数々の金字塔を打ち立ててきた名高は、今回の試合を「今までのムエタイ人生の一つの区切り、集大成になる試合だと思う」と位置づける。

「今まで僕がどういった経験を経て、どういった練習を経て、今の自分があるんだよってところをその試合に全部出したいと思っていて。自分の中ではそういった意味合いのある試合だと思うので、今までやってきたことを全て出すってつもりで挑みます」と、8歳から始めたムエタイの全てを懸けて日本人初のONEムエタイ世界王座獲得へ挑むと語った。

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