2025年11月24日(月・祝)東京・国立代々木競技場第二体育館『~SHOOT BOXING 40th Anniversary~S-cup×GZT 2025』の対戦カードが発表された。
SB世界スーパーウェルター級王者・海人(TEAM F.O.D)がリベンジマッチに臨む。70.0kg契約エキスパートクラスルール3分3R延長無制限Rで、元GLORY世界ライト級1位エンリコ・ケール(ドイツ)との再戦が決定した。
SBの絶対的エースの海人は2014年2月にデビュー。2017年11月にSB日本スーパーライト級王座を獲得し、2018年11月にはS-cup2018 -65kg世界トーナメント優勝。その活躍はSB内だけに留まらず、2016年以降はRISE、RIZIN、KNOCK OUTで全勝。KNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター級王座、RISEミドル級王座を奪取した。2022年6月の『THE MATCH 2022』では野杁正明をも破っている。
驚異の18連勝をマークしていたが、8月のGLORYで世界王者ティジャニ・ベスタティに敗れ王座奪取ならず。その後は連勝で再び勢いに乗ったが、2024年2月に元ONE世界王者ペットモラコットに惜敗。4月のダイレクトリマッチでリベンジを果たした。ベスタティへのリベンジ&GLORY世界王座奪取を目標に掲げ、GLORYのランカーを相手に4連勝をかざっていたが、2025年5月の『ONE Friday Fights』でモハメド・シアサラニに判定負け。6月にはGLORY世界ライト級1位エンリコ・ケールに判定負けとキャリア初の連敗を喫した。10月にペットマイに判定勝ちで再起。戦績は60勝(26KO)9敗1無効試合。
ケールは2013年6月にMixFightフルムエタイミドル級世界王座(-72.5kg)とISKAオリエンタルルールミドル級世界王座(-75kg)を獲得し、2014年にはK-1 GLOBAL主催のK-1 WORLD MAX CHAMPIONSHIPトーナメントで優勝を果たした。決勝ではブアカーオ・バンチャメークと対戦し、3Rが終わって延長戦の前にブアカーオが棄権しての勝利を収めている。
2019年1月からは『ONE』に参戦し、フェザー級キックボクシング・ワールドグランプリにも出場したが準々決勝でジャバル・アスケロフに敗退。ダビット・キリアとタイフン・オズカンに連敗を喫し、ONEを離脱。2021年4月、チンギス・アラゾフにスプリット判定ながら勝利した。2023年5月からはGLORYに参戦して2連勝、2024年3月に王者ベスタティに挑戦も判定負けを喫した。2025年6月、SBで海人と対戦して判定勝ち。戦績は54勝(31KO)18敗2分。
今大会では、GLORYの協力のもと、ベスタティへの挑戦者を決める4人トーナメントを行う構想もあったが、ベスタティが王座を返上してMMAに転向。SB協会はGLORYサイドに新王者を決めるトーナメントの開催も打診していたものの実現には至らなかったため、海人にはケールとのリマッチを打診していた。
当初、海人自身はこのタイミングでのケールとのリマッチには消極的だったものの、40周年記念興行を盛り上げるべく出場を決意。それを踏まえて海人が保持するSB世界スーパーウェルター級王座を懸けたタイトルマッチを提案したところ、海人から「前回と同じ条件で戦ってリベンジしたい」という希望があり、今回はタイトルマッチではなく3分3R無制限延長Rのエキスパートクラスルールとして行うことが決定した。
2025年の借りは2025年中に返すことが出来るか。ケールを突破しなければ、世界への扉は再び閉ざされる。海人にとって真価が問われる大一番となった。