2025年11月8日(土)タイ・ルンピニースタジアムにて『ONE Fight Night 36』(U-NEXT配信)が開催される。
メインイベントは、ONE初代ヘビー級キックボクシング世界王座決定戦3分5Rで王者ローマン・クリークリャ(ウクライナ/Champ Belts)にサメット・アグデヴ(トルコ/Tiger Sport Academy)が挑戦。
クリークリャは2012年10月にプロデビュー。『Kunlun Fight』や『SUPER KOMBAT』で活躍し、2016年にはK-1 GLOBAL WORLD GPヨーロッパ -95kgトーナメントで優勝。ONEには2019年11月から参戦し、現GLORY世界ライトヘビー級王者タリク・カバベにTKO勝ちして初代ONEライトヘビー級キックボクシング王座を獲得。アンドレイ・ストイカ、ムラット・アイグンを破り2度の防衛に成功。
2022年のONEヘビー級キックボクシングワールドグランプリで優勝すると、2023年12月にはアレックス・ロバーツをKOして初代ONEヘビー級ムエタイ世界王座も獲得。2025年4月、1年4カ月ぶりの試合でリンドン・ノウルズを1RでKOし、ヘビー級ムエタイ王座を防衛した。戦績は51勝(30KO)7敗1無効試合。
今回は2階級制覇、キックボクシングとムエタイの統一王者、そして初代王座を懸けた一戦となる。
その記録を阻もうとするアグデヴは、21歳で今回がONE初参戦。WAKOジュニア世界王者、WAKOヨーロッパ王者の肩書を持ち、9月13日の『SENSHI 28』で1日3試合のトーナメントを制してSENSHIヘビー級GPタイトルを獲得した。通算戦績は17戦無敗で12KO勝利と屈指のKOアーティストだ。
フェザー級ムエタイ3分3Rでは、ニコ・カリロ(スコットランド/Deachkalek Muay Thai Academy)がルーク・リッシ(米国/Dubuque Martial Arts Group)と対戦。
カリロはスコットランド出身。WMOウェルター&スーパーウェルター級王座、ISKAムエタイ世界65㎏級王座などを獲得。2023年4月にONEに初参戦すると、フルカン・カラバフ、ムアンタイ・PK・センチャイ、ノンオー・ハマ、セーマペッチに4連続KO勝ち。ONE参戦前から合わせると15連勝を飾っていたが、2025年1月の暫定ONEバンタム級ムエタイ世界王者決定戦でナビル・アナンに初回TKO負けを喫した。4月にフェザー級に上げるとシッティチャイを左ボディでKOしてみせた。戦績は28勝(6KO)4敗1分。
リッシは60戦を超えるアマチュア戦績を持ち、キャッチフレーズは“ザ・シェフ”。2023年12月の『ONE Fight Night 17』でONEデビューを果たすと、ジョー・ナタウットを相手に激しいパンチとヒジの打ち合いを制して判定勝ち。2戦目はエディ・アバソロにスプリット判定で惜敗したが、2024年7月の前戦ではバムパラ・クヤテを右ヒジの猛攻から右アッパーでTKO、2025年1月のコーディー・ジェローム戦もTKO勝ち。戦績は8勝2敗。
バンタム級ムエタイ3分3Rでは、ランボーレック・チョー・アッジャラブーン(タイ/Superbon Training Camp)がアブドゥラ・ダヤカエフ(ロシア/Team Mehdi Zatout)と対戦。
ランボーレックはONEで6勝(4KO)2敗。現在4連勝中。前戦は2025年9月にドミトリー・コフトゥンに左フックで2R TKO勝ちした。
ダヤカエフは2023年11月の『ONE Friday Fights 39』から参戦すると4連勝を飾ったが、2024年10月にヨッドIQにONE初黒星を付けられた。2024年12月の再起戦では日本でもお馴染みのシップムーン・シットシェフブンタムを1RでKO、2025年2月にアレッシオ・マラテスタも1RでKO、5月にはセーマペッチをも2RでTKOに破り、7月にはフェザー級でノンタチャイを左フックで初回KOと4連続KO勝ち中。
第2試合のフライ級ムエタイ3分3Rはナックロップ・フェアテックス(タイ/Fairtex Training Center)vs.内藤大樹(Bell Wood Fight Team)。当初、ナックロップは当初ジェイコブ・スミスとの対戦が決まっていたが、スミスが欠場。内藤がムエタイルールで急遽出場することとなった。
第3試合はバンタム級でエルベク・アリショフ(アゼルバイジャン/ロシア/GM Gym)vs.カルロ・ブーミナアン(フィリピン/Team Lakay)、第1試合はフライ級でギルバート・ナカタニ(米国/Aragon Training Academy)vs.エコ・ロニ・サプトラ(インドネシア/Evolve MMA)のMMAマッチが行われる。