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【RISE】「修羅場を乗り越えてきた」吉田実代のキックボクシング復帰戦に美斬帝は「咬ませ犬になる気はさらさらない」「昭和生まれ同士の根性を見せ合えたら」

2025/11/01 23:11
【RISE】「修羅場を乗り越えてきた」吉田実代のキックボクシング復帰戦に美斬帝は「咬ませ犬になる気はさらさらない」「昭和生まれ同士の根性を見せ合えたら」

美斬帝(左)とキックボクシング復帰戦を行う吉田

 2025年11月2日(日)東京・両国国技館『RISE WORLD SERIES 2025 FINAL』の前日公開計量&記者会見が、1日(土)都内にて13:00より行われた。


 第5試合の-52.5kg契約3分3Rで、キックボクシング復帰戦を行うプロボクシング世界2階級制覇の吉田実代(Bread winner NYC/前IBF世界バンタム級王者、第5・7代WBO世界スーパーフライ級王者)は52.2kg、美斬帝(=みきてぃ/テツジム)は52.35kgでそれぞれ計量パス。


 続いての会見で吉田は「3年前にニューヨークに移住して、3年前が最後の日本でのボクシングの試合でした。この度12年ぶりにキックボクシングに戻って来ました。本当にいろいろ声を頂いたんですけれど、本当に良いファイトキャンプができて、2月ぶりの試合なんですけれど試合ができる事を噛みしめて練習してきました。


 対戦相手はとにかく真っ直ぐ手数を出して気合いで押し切るみたいな感じ。長年ベテランで続けて来られた方なので敬意を払いながら、でも自分の持ち味を出して。ボクシングでもキックボクシングでもトップ戦線でまだまだ行けるぞってところを見せたいと思います」との意気込み。


 迎え撃つ形となる美斬帝は「7年ぶりのRISE参戦になるんですけれど、チャンピオンベルトを持っていない自分がWORLD SERIESの本戦に出られるというのは吉田選手の知名度あってのラッキーなところかなというのはあります。でも私は咬ませ犬になる気はさらさらなくて。キック一本で頑張ってきた、キックボクシングを一途にやってきた想いをぶつけようと思います。相手がボクシング世界王者という事なので、ボクシング、パンチで打ち合って会場を盛り上げて、しっかり爪痕を残したいと思います」と、“噛ませ犬にはならない”と宣言。


 吉田は現時点でのキックボクサーとしての完成度を聞かれると「12年ぶりなのでリングに上がって…というのが一番だと思う。でもニューヨークでもムエタイが流行っていて、しっかり練習できました。早めに帰ってきて2週間は神村エリカさんだったり、昔の仲間の人たちにお世話になって、スパーリングとかをこなして感覚が戻ってきてるなってところもあり。

 私がキックボクサーとして試合をしていたのが22歳から25歳の間で本当に若くて、人間的にも未熟で成長段階でした。今は37歳になって子供も一人で育ててと人間力も少しずつ付いてきたので、本当に全てを出しきってキックボクシングでも勝っていきたいなと。ドキドキもしていますけれど、今までいろいろな修羅場を乗り越えてきたのでやって来た事を出せれば結果は付いてくると思います」と話した。


 この試合は、本戦では唯一の女子マッチとなる。RISEのスターたちが並ぶ中でどんな試合を見せたいか、と問われると吉田は「錚々たるメンバーの中で、12年ぶりなのに本戦に呼んで頂いたという事を自分でも理解しています。口ではどうとでも言えるので、しっかりリングで示していけたらなと。本戦に相応しい試合をしていけたらなと思っています」と、口ではなく試合を見せるときっぱり。

 美斬帝は「私たち女子の試合でもあるし、他の選手に比べたら年齢も最高齢なのかなというのもある。技術というより、女子の試合の試合は打ち合い、根性比べというところが多いというのもある。なので、昭和生まれ同士の根性を見せ合えたらなと思います。お互いに一歩も退かない試合になると思うので、そこを見てもらって盛り上げられたらなと思います」と、“女の根性”を見て欲しいと語った。

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