BreakingDown 17.52025年11月1日(土)都内某所
▼第10試合 ミドル級 キックルール×川村優平判定0-3〇川島悠汰
朝倉未来BreakingDown CEOが「強さとヤバさとキモさを掛け合わせた相手。榊原さん風に言うとごっつい相手を用意した」と紹介した川島の相手は、2019年のABEMA『格闘代理戦争』にTEAM武尊の一員として出演していた川村優平だった。
川村は『BreakingDown 17』のオーディションでゲイビデオに出演していたなどと赤裸々に告白し、話題を呼んだ。元々はK-1ジムEBISU小比類巻道場に所属し、K-1アマチュア大会に出場していた。
川島はこれが20戦目となるBreakingDownのベテランで、現在3連勝中。
前に出るのは川島で右ミドルからワンツーの連打。さらに左右フックの連打。回転力に川村はついていけず、一方的に打たれる。ヒザを一発入れるも川島の勢いは止まらない。
ようやく川村が左ミドルを放つが、川島の左右フックで下がるか組み付くばかり。川島の左右フックに左右フックを打ち返す川村だが回転力にもヒット数にも差があり、川島の圧倒となった。
20戦目を勝利で飾った川島に川村が祝福のキス。そのまま川島を押し倒し、記念撮影にも一緒に収まった。すっかり意気投合したようだ。
川島はマイクを持つと「メインなのに倒し切れず、川村君は俺を好きってだけあって気持ちよかったです。体重も俺の方に合わせてくれて、KOも出来なかったのでご褒美デートどうかな?」とまさかの展開。
川村は「いいんですか」と嬉しそうな笑顔を浮かべた。朝倉未来CEOは「これ、PPVじゃないと放送できないですね」と苦笑いした。
[nextpage]
▼第9試合 バンタム級 キックルール×竹見浩史郎判定0-3〇龍志
9月の『BreakingDown 17』で野田蒼に敗れてBreakingDownフライ級王座を逃したJTTの竹見浩史郎が再起戦。SNSで喧嘩を売ってきた龍志と因縁の決着戦を行う。
龍志は『BreakingDown 13』から出場し、これまで2勝2敗。『BreakingDown 16.5』では朝倉未来の統括マネージャーである伊師美和さんとのデート権を賭けて修羅斗と戦い、勝利している。
竹見は2016年全国高等学校ボクシング全国選抜大会フライ級準優勝、2018年全国高等学校総合体育大会ボクシング競技会ライト級ベスト16、2018年国民体育大会ボクシング競技会ライト級ベスト8の成績を持ち、法政大学のボクシング部で活躍後、MMAの世界へ。
2024年5月の『DEEP CAGE IMPACT 2024 in HAMAMATSU』でプロデビュー、青田剛からTKO勝ちを収めた。9月の『DEEP TOKYO IMPACT 4th 2024』ではアマチュアSPルールで松井優磨に一本負け。2025年2月にはK-1に挑戦し、大久保琉唯にKO負けした。5月の『DEEP TOKYO IMPACT 2025 3rd ROUND』では安永吏成に判定負け。8月のBreakingDownでとしぞうにKO勝ちしたが、9月のBreakingDown初代フライ級王座決定戦で野田蒼に敗れた。
竹見が圧をかけてのワンツーで前へ出ていくが、龍志が残り10秒で二段蹴りの左ハイでダウンを奪う。挽回を狙って前へ出た竹見だが手が出ず試合終了。
龍志は判定が出る前から号泣。「勝ったぜ。最近アンチ・ヘイト多いけどよ、お前ら自分の家でケツの穴に指入れてろ」と言い放つと、「首を洗って待ってろ」と野田蒼への対戦を表明した。
朝倉未来CEOは「竹見くんはボクシングに頼りすぎているので、蹴りを使えるようにならないとダメですね。龍志くんには次トップとやってもらいたいですね」と評した。
[nextpage]
▼第8試合 ライト級 MMA 1分3Rルール×フィッシュマン判定0-3〇杉村昂汰
1R、フィッシュマンはいきなり組んでボディロック、杉村は投げを見舞うがフィッシュマンは立て直してケージへ押し付ける。ダブルレッグに行くフィッシュマンに杉村はヒザ蹴り。疲れが見えたフィッシュマンに杉村が左右フックで攻める。
2R、フィッシュマンが組もうとしたところへ杉村は左フック。杉村が組んでテイクダウンを狙ったが失敗。フィッシュマンのタックルは杉村が左ヒザで迎撃。さらに左ボディで攻める杉村。最後に杉村がシングルレッグでフィッシュマンを寝かせた。
3R、杉村の左フックに組み付いていくフィッシュマンだがブレイク。フィッシュマンが組み付こうとするところに左ヒザを合わせる杉村。それでも組んでくるフィッシュマンに杉村がフロントチョークで引き込む。これはブレイク。立ち上がったフィッシュマンは右ストレートで前へ出るが、杉村がテイクダウンして試合を終えた。
判定3-0で18歳の杉村の勝利となった。
[nextpage]
▼第7試合 ミドル級 キックルール×ソルジャー沖田延長戦 KO〇Jerio San Pierre
3勝3KOのPierreに挑むは、よーでぃー推薦の沖田。ジャブで先制した沖田だが、Pierreは右フックで突進、右フックを空振りしてバランスを崩した沖田にPierreは右ハイでダウンを奪う。
Pierreは組むとヒザ蹴り、離れるとフルスイングのフック。沖田の足をとっては転倒させて余裕を見せるが、沖田が右ストレートにカウンターの右フックでダウン奪い返す。
もつれて倒れたところで沖田が右目の異常を訴えたが、試合は続行。Pierreが右フックを見舞って試合終了。
本戦の判定は0-0でドロー。延長戦へ。沖田が右を当てればPierreも右を当て返す。前へ出るのは沖田で思い切り左右フックを振り回す。Pierreは狙いすました右ストレート、右フック。もらいながらも沖田は打ち返すが、右ストレートでダウン。
最後もPierreの右フックを浴びて崩れ落ちた。Pierreが4連続KO勝ちを飾った。
Pierreはマイク持つと「僕はBreakingDownのベルトを目指して戦っています。シモミシュランとやりたいです。あと何試合かかるか分かりませんが、ミドル級の皆さん、僕と戦うまで奥歯ガタガタさせてください」とアピールした。
[nextpage]
▼第6試合 フェザー級 キックルール〇ボク判定3-0×しゅー
前日の計量会見での乱闘で左目じりを頭突きでカットされたしゅーは絆創膏を貼っての出場。サウスポーのボクは思い切り左右のフックを振り、しゅーが左フックを返してくると左フックでダウンを奪う。
ボクは左ミドル、左フック。しゅーは左右ストレートの連打で前へ出るが、ボクはノーガードで余裕を見せた。
判定でボクは身体をくねらせて勝利を喜び、笑顔でしゅーと抱き合い健闘を称え合った。
[nextpage]
▼第5試合 フェザー級 キックルール×金剛 駿判定0-3〇西島恭平
野田蒼の推薦・金剛と西島が対戦。西島は前蹴り、左ミドル。金剛はガードを固めて前へ出ると組んでヒザ。金剛の右ストレートに左フックで対抗する西島。
金剛の左フックをかわした西島は右フックを連打、さらに胴廻し回転蹴りをテンプル付近に当てる。西島の前蹴りに転倒する金剛。西島がサイドキック2連発、金剛が右ストレートを打つが西島はかわす。
判定は3-0でスピードで優った西島が勝利した。
[nextpage]
▼第4試合 ライト級 キックルール〇竜KO×富永啓悟
富永が左ストレートを放ったところで竜が右ミドルからの右フックでダウンを奪う。立ち上がった富永は打ち合いに行ったが、竜が右フックでアゴを打ち抜いてKO勝ちを飾った。
「自分は喧嘩自慢で北海道から出てきて、統一するのが目標だったんですが今はバラバラになっています。俺が出ている理由は男ってものを世間に見てもらいたい」とマイクで離すと、ダイスケに対戦を表明したが、ダイスケは「お前とはやらん」。
[nextpage]
▼第3試合 ライト級 キックルール×ゴングマン判定0-3〇TETSU
K-1グループで活躍し、現在はDEEP☆KICK -65kg王者であるTETSUと、キックボクサーとお笑い芸人の“二刀流”であるKROSS×OVERスーパーライト級王者ゴングマンの王者対決がBreakingDownで行われることになった.
TETSUは2018年8月からK-1 GROUPに参戦すると、佐野天ログアウト馬、伊澤波人を破って頭角を現し、3連勝でKrushフェザー級王者・江川優生に挑戦したがKO負け。2019年7月のKrushからスーパー・フェザー級に階級を上げた。K-1 GROUPでは8勝5敗の戦績を残し、2023年8月のチャン・ドクジュン戦での勝利を最後に離れた。
DEEP☆KICKで-65kg王者になると2025年3月には『BreakingDown』に出場したが、計量オーバーのため勝っても無効試合となるルールでよしきまるに延長戦で敗れた。7月にRISEにも初出場したが、田中佑樹に1RでKO負け。現BreakingDownフライ級王者・野田蒼の兄。プロ戦績は17勝(5KO)7敗。
ゴングマンはサッカー、アマチュアボクシング(国民体育大会東海ブロック優勝、全日本ボクシング選手権東海ブロック予選優勝)を経て、お笑い芸人の道へ。同時に2022年9月、『Stand up』でハルゴングのリングネームでプロキックボクサーデビュー。2023年からは『KROSS×OVER』を主戦場とし、2025年7月に7戦目でKROSS×OVERスーパーライト級王座に就いた。プロ戦績は4勝3敗。
TETSUがいきなり飛び込んでの左フックでダウンを奪う。立ち上がったゴングマンも打ち合いに行くが、TETSUは左ミドル、ボディへ右の飛びヒザ。さらに圧をかけるTETSUが左フック。ゴングマンがパンチを出すと左ミドルを蹴り、バックステップでかわす。さらに左右フック。
判定3-0でTETSUが勝利し、ゴングマンは頭を抱えて悔し涙を流した。
[nextpage]
▼第2試合 フェザー級 キックルール×かずきんぐKO〇KINGカズ
開始から両者フルスイングの左右フックで打ち合う。まずはKINGカズが右フックでダウwの奪取。再開後も両者左右フックで足を止めて真正面から打ち合い、またもKINGカズが右フックを顔面に直撃させてKO。
担架が用意されたが、かずきんぐはセコンドの両肩に担がれて自分の足でケージを降りた。
KINGカズはマイクを持つと「これで4連勝、18で未来さん、としぞうやらせてください」と、としぞうとの対戦を要求。「喧嘩自慢でここまで来たので、喧嘩自慢とはもうやりたくないのでとしぞうをお願いします」とアピールすると、朝倉CEOは「じゃあ、としぞうを明日呼んでおきます」と、明日行われる『BreakingDown 18』のオーディションにとしぞうを呼ぶと約束。
しかし、「4連勝でもっと強いヤツを言ってくると思ったんですが、としぞうでした」と付け加えた。
[nextpage]
▼第1試合 フェザー級 MMA1分1Rルール×オビエル判定0-3〇ドラゴン
前日会見で、ドラゴンの頭突きをきっかけに乱闘騒ぎを起こした両者。左右フックのドラゴンがボディロックからテイクダウン。オビエルはヘッドロックするがドラゴンがバックからチョークの体勢に。
オビエルはドラゴンの腕をつかんでディフェンスするが、オビエルが立ち上がろうとしたところで再びリアネイキドチョーク。エビ反りになり、極まりかけたところで1分終了。
解説の朝倉未来BreakingDown CEOは「やっぱりMMAが下手な選手同士の試合はつまらないですね」とバッサリ。
「延長だろ!」のオビエルの訴えも虚しく、ドラゴンの判定勝ちとなった。すると村田がケージに乱入し、ドラゴンをテイクダウン。そのまま抑え込んだ。
ドラゴンはマイクを持つと「勘違いするなよ。ここは俺が主役の場だ」と言うと、村田は「俺が12月にボコボコにしてやるよ。全然つまらなかったよね、コイツの試合。18で俺がやってやるよ」と、次回『BreakingDown 18』でやってやると宣言した。