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3月9日(土)昼に後楽園ホールで開催される『DEEP JEWELS 23』の追加対戦カードが下記の通り発表された。アトム級では佐藤絵実(毛利道場)vsアム(ターントンジム)が決定した。
▼DEEP JEWELSアトム級 5分2R
佐藤絵実(毛利道場)
アム(ターントンジム)
佐藤は小学校で剣道を始め、中・高校時代に山口県大会で優勝を果たすなど県内の有力選手として活躍。2014年8月にMMAキャリア1年半でROAD FCでプロデビューもTKO負け。続く2015年2月DEEPでのしなしさとこ戦でも一本負けと厳しい試合が続いたが、2017年6月にプロ初勝利を挙げて以降、青野ひかる、古瀬美月から一本勝ちを収めるなど4連勝を飾っている。
対するアム(SUWANAN BOONSORN AMP)はMMA2勝1敗。ムエタイで2012年WMC王者に、2013年にWPMF王者、ルランシット・スタジアム王者となっている。
また、JJIF柔術の黒帯でもあり、寸止めの打撃技と投げ技、絞技、関節技、抑込技によって勝敗を競う着衣総合格闘技であるJJIFで2017年にアジア王者となっている。アム自身はブラジリアン柔術の心得もあり、MMAでもその動きは活きている。
特筆すべきは、金網を使用するMMA大会「Full Metal Dojo 16」で、アムことスワナン・ブーンソーンは2018年11月に、あのローマ・ルックブンミーに一本勝ちしていることだ。
キックボクシングで神村エリカを首相撲で苦しめ、PANCRASEでは華DATEを恐るべきヒジ打ちで切り裂きTKOに降しているルックブンミーは、2018年1月のINVICTA FCでも白星を挙げている強豪だ。
そのルックブンミーを相手にブーンソーンは、オーソドックス構えで左右の手を上下させる独特の構えから鋭い右ミドルを当て、首相撲でも退かず、ルックブンミーが左で差した投げを切り返してバックを奪うと、残った左腕をうつ伏せの腕十字で極めている。
2014年の「Full Metal Dojo 2」から出場しており、寝技にこだわらずケージを使ってのスクランブルなどの動きも見せており、ケージレスリングにおいても一日の長がありそうだ。
もうひとつの決定カードはあい(KRAZY BEE)vs國保小枝(和術慧舟會船橋道場)の49kg契約戦。
▼DEEP JEWELS 49kg以下 5分2R
あい(KRAZY BEE)
國保小枝(和術慧舟會船橋道場)
KRAZY BEEのあいはレスリングでインターハイとインカレの優勝歴を持ち、世界学生選手権で3位になった経歴を持つ。2016年の全日本アマチュュア修斗女子ミニマム級で優勝し、2018年の格闘代理戦争では上野みずきに一本勝ち、古瀬美月には見込み一本で敗れている。
大晦日RIZINでは、仮面女子の川村虹花を1R TKOに降しており、今回のDEEP JEWELS初参戦で再びケージに戻ることになる。
対する和術慧舟會船橋道場の國保小枝は、9月DEEP JEWELSアマチュア大会でトライフォース赤坂のAIKOに2R腕十字で一本勝ち後、12月のDEEP JEWELS 22ではANJU(TeamSOS/尾下塾)と対戦し、判定0-1のドローとなっている。
運動経験は小学生時代にソフトボール、大学に入ってから和術慧舟會船橋道場に通い始め、慧舟會の「Grappler's Game」等で柔術スキルを磨いてきた。
ヘッドギアありのアマチュアルールでは、気持ちの強い打撃を見せながらも、基本はグラップラーの動きで、ダブルレッグから四つ、小外など足技と合わせてのテイクダウンから両足を束ねてマウントを奪うなど、ポジションニングに長けている。
レスリング力で上回るあいは強い体幹からの打撃で優位に立ち、トップを奪いにくるだろう。國保としては粘り強い組みで得意のフィールドに持ち込みたいところだ。
【関連記事】※RIZIN後コメント
あい「相手が打撃してくるタイミングが組むチャンス。殴られて退くタイプではないので」、川村虹花「抑え込みが強かった。一番心苦しいのは期待に応えられなかったこと」