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【KPKB】2025年を締めくくる6大タイトルマッチ、後半5試合はK-Jee指名の5選手が他県と海外の強敵を迎え撃つ、KNOCK OUTから鈴木万李弥が参戦

2025/10/30 17:10
【KPKB】2025年を締めくくる6大タイトルマッチ、後半5試合はK-Jee指名の5選手が他県と海外の強敵を迎え撃つ、KNOCK OUTから鈴木万李弥が参戦

9月のKNOCK OUTにてハイキックでKO勝ちした鈴木がタイトルマッチ

 2025年11月3日(月・祝)福岡・アクロス福岡イベントホールにて『KPKB vol.26 ~VIVA LA KICK 2025~』が開催される。この大会はKPKB(九州プロキックボクシング)2025年総決算の大会であり、年に一度の九州キックボクシングの祭典として『VIVA LA KICK 2025』のタイトルが名付けられた。

 大きなテーマとして、KPKBファイターが日本中の強豪、そして世界の強豪を迎え撃つ大会である。特に後半5試合は、第2代K-1 WORLD GPクルーザー級王者のK-Jeeが指名した5人となっており、全勝へ向けて自信のあるメンバーが選抜された。


 KPKBインターナショナルヘビー級タイトルマッチでは、RUIを破り王者となったイ・ヒシン (韓国/チームサイコピットブルス)に、KPKB初代ヘビー級王者の丸山公豊 (宮田ジム)が挑戦する。丸山は九州重量級最強の呼び声が高く、K-1福岡大会でもKO勝利を飾るなど数々の実績を残してきたが、怪我などで2年半のブランクができてしまった。豪腕はその眠りを覚ますか、待っているのは残酷な現実か。イ・ヒシンとの壮絶な殴り合いに挑む。


 KPKBインターナショナル女子アトム級王座決定戦は、K-1でも活躍する現KPKB女子アトム級王者の大西日和 (SHINE SPORTS CLUB)と”関西のマドンナ”こと坂田実優(FASCINATE FIGHT TEAM) が九州初の試合でタイトルマッチに抜擢。坂田は関西のDEEP☆KICKを主戦場とし、RISEなど首都圏でも活躍。今回念願の初タイトルを狙う。大西が九州最強女子を不動のまま王座に就くのか、関西のマドンナがかっさらうのか。スピーディーな試合展開に要注目。


 初代KPKBフライ級・初代KPKBインターナショナルフライ級の二冠を達成した石郷慶人(SHINE SPORTS CLUB)はバンタム級に階級を上げ、更なる進化を目指す。用意された相手はDEEP☆KICK王者の松本愛斗 (月心会チーム侍)。前大会のKPKB対DEEP☆KICKでは、DEEP☆KICKが勝ち越しており、石郷は「KPKBを代表してDEEP☆KICKを倒す」とコメントしている。


 KPKBバンタム級王者の早田吏喜(TEAM 3K)は、若手急成長のファイター稟翔との防衛戦。早田は福岡県出身で、強さを求め大阪の名門TEAM 3Kの門を叩き日々厳しい練習に耐え、今年3月にKPKBバンタム級タイトルマッチで前王者の旬ノ助に完封勝利し、王座に就いた。稟翔(SHINE SPORTS CLUB)はアマチュア時代から注目の選手として称されて、プロデビュー後もスピード・パワーを兼ねて備えたオールラウンダー。


 デビュー戦から無傷の3戦3勝2KOの“熊本の貴公子”山口秀虎(M3 SPORT KICKBOXING)をK-Jee監督が将来性を見込み大抜擢。今年3月に地元の高校を卒業し、社会人として初の試合を迎える。対するは遅咲きのK-1ファイターTJことTOJO(K-1GYM BLOWS)が迎え撃つ。TOJOは31歳でプロデビューした遅咲きのプロファイターで、直近3試合は3戦3勝3KO勝利とKOを量産。倒す二人の戦いはまさにVIVA LA KICKに相応しい内容になりそうだ。


 KPKBヘビー級タイトルマッチでは王者RUI(ヒデズキック福岡)に第3代KROSS×OVERヘビー級王者の中平卓見(北眞舘)が挑む。両者は2020年に対戦しRUIが勝利しており、中平はリベンジを誓い敵地福岡へ乗り込む。KO率の高い二人に、判定は必要なさそうだ。


 第4代KPKB女子バンタム級王者Hotaru(Continue)に挑戦するのは、”流血のマドンナ”の異名を持つ鈴木万李弥(KNOCK OUTクロスポイント吉祥寺) 。鈴木は9月に行われたKNOCK OUT.57で強烈なハイキックを打ち込みKO勝ち。その勢いのまま九州初参戦で念願のベルト取りへ。1年前にHotaruと対戦し、延長の末鈴木が勝利している。KPKB王者Hotaruとしてリベンジ達成できるのか。注目の一戦。

 食べることを生き甲斐として幸せを感じるという鈴木は、今回も自身のSNSにて「ごはん食べたい」など減量を恨みながらの体重調整。YouTubeなどで人が食べている映像を見ると、自分も食べた気になれるという方法で食欲と戦っている。


【写真】引き締まったボディを披露した鈴木。ジーンズが緩そう(C)鈴木万李弥

 29日には減量末期の仕上がりつつあるボディを披露。ガッツポーズで逞しい肩と上腕二頭筋、引き締まったウエストと腹筋をチラ見せしており、ジーンズが緩そうだった。


 KPKBスーパーライト級タイトルマッチは現王者の山浦迅也(北斗会館)と第2代王者のダルビッシュ黒木(DAR)の新旧王者対決。ダルビッシュは強烈な一発と経験が武器。ベルトへの想いが強い山浦が、その気持ちとテクニックで防衛できるのか。逆転勝ちの多いダルビッシュだけに、最後まで目が離せない。

 2025年を締めくくる九州キックボクシングの祭典『VIVA LA KICK 2025』祭りに相応しい全12カードが揃った。

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