野杁に対してまったく油断はないというスーパーボン(C)ONE Championship
2025年11月16日(日)東京・有明アリーナ『ONE 173』(U-NEXT配信)のメインイベントにて、ONEフェザー級(※70.3kg)キックボクシング世界王座統一戦3分5Rで暫定王者の野杁正明(team VASILEUS)と対戦する正規王者スーパーボン(タイ)の新たなインタビューがONE公式サイトにて公開された。

寒さに加えてアウェイという不利な環境に身を置くことになるスーパーボンだが、116勝37敗の戦績を誇る35歳のベテランは、これまでも海外でその国の最強の選手と戦うことに慣れている。
「観客はそれぞれの母国のファイターたちを大声で応援しますが、結局リングで戦うファイターは2人だけなんです。いいパフォーマンスをして、観客を静かにさせられる自信があります。試合後には、一緒に写真を撮らせてほしいと頼まれることもあるでしょう」と、相手選手への大声援も戦いには関係ないとクールに言い、自分のパフォーマンスで野杁を応援する観客を黙らせると強気だ。

「野杁と同じファイティングスタイルのキックボクサーを数多く見てきました。私も同じスタイルのキックボクシングのトレーニングをしてきました。同じスタイルの、強くて素晴らしいキックボクサーに対抗できる方法をいくつか持っています」と、長年の経験から野杁に対処する方法は知っているとし、「もし日本のファイターたちが私を倒せると思っているとしても、私はそうは思わない。そして、それは不可能だと思う」とする。

3月のONE日本大会で野杁がタワンチャイを相手に大番狂わせを起こしたことも、特に脅威ではないという。
「野杁は長年キックボクサーとして活動してきたので、それほど驚くことではないと思います。タワンチャイも以前はキックボクシングをやっていましたが、ムエタイほどの実力はありませんでした。キックボクシングには、蹴られた時に足を引っ張らない、打撃の時につかまないなど多くの違いがありますが、おそらくタワンチャイはそれに慣れていないのでしょう」と、あくまでも冷静に分析。

しかし、無敵と思われた選手がひとつのミスで一瞬にして打ち負かされる可能性があることは分かっているとするスーパーボンに油断はない。
「リングの上で対戦相手と対等に戦えば、誰も本当の意味での劣勢などありません。重要なのは、リングの上での一瞬一瞬のために、誰がより良く準備し、より心構えができ、より綿密に計画を立てているかです。
タワンチャイとの前回の試合で野杁がそれを証明したように、彼を決して軽視することはできません。タワンチャイは野杁をはるかに上回っていると思われていましたが、このスポーツでは一撃で簡単に倒されてしまう可能性があります。たとえ1秒たりとも軽視してはいけません」と、野杁に対してまったく油断することなく戦うと語った。



