2025年10月30日(木)東京・後楽園ホール『キックボクシングフェス GOAT』の前日計量&記者会見が、29日(水)都内にて正午より行われた。
第6試合のISKA K-1ルール世界スーパーミドル級タイトルマッチ3分3R延長1Rで対戦する、王者ブリース・コンボウ(カメルーン/Amrani Palace)と挑戦者・松倉信太郎(team VASILEUS)は共に計量をパスし、会見に出席。
松倉はK-1甲子園2009 -70kg日本一トーナメントでの優勝を経てK-1、Krushを主戦場にキャリアを重ねた。2018年に戦場を『RISE』に移し、『RIZIN』にも参戦。2020年9月にWPMF世界スーパーミドル級王座を獲得、2021年3月にはKNOCK OUT-BLACKスーパーミドル級王座に就いた。
2022年4月にK-1に復帰。2023年6月に行われた「K-1 WORLD GP初代ミドル級王座決定トーナメント」では決勝へ進出するもハッサン・トイに42秒でKO負け。しかし、12月のタイトルマッチで王座を奪取した。2024年7月には80kgでアレクサンドル・アマリティに判定勝ち。2025年2月にはパク・チュンイルにKO勝ちした。戦績は39勝(20KO)18敗。
コンボウは2023年4月から2024年6月までGLORYに参戦、1勝2敗を記録している。
松倉は「いよいよ明日試合となって、ISKAのベルトにここで挑戦させてもらえるのも選手として興奮していますし、何よりキックボクシングフェスGOATというイベントが明日初めて開催されること、そこで試合できることがすごく楽しみで。明日本当に会場とか、いろいろなことを含めて僕の中で結構規格外だと思っているので、必ず見た方がいいなと思っているので格闘技関係者はもちろんそうですけれど、そうじゃない方々にも見てほしいなというのを心から願っています」と挨拶。
コンボウは「日本でタイトル戦を行えることをとても嬉しく思っています。K-1の試合はこれまでに何度も見ていて、ぜひ東京で試合をしたいとずっと思ってきたんですけれども、その夢がやっと叶う日が明日やってきます。東京でのK-1の試合、こういうキックボクシングの試合をしても良いというチャンスをいただけたことを感謝しています」と気合いが入っている様子。
互いの印象を聞かれると、松倉は「試合映像を見て凄く強いチャンピオンだなと。パンチもローも倒せる一発を持っていて、黒人選手特有じゃないですけれど身体が凄く強いので楽しみだなと。僕たちのサイズ感が、後楽園ホールで試合することもそうだし、重い階級になると正直結構、面白くない試合って増えてきて、スタミナがなかったりとか、雑さが目立ってるっていうのもあるんですけれど、この選手だったら結構ハイレベルな試合が見せられると思うし、それを後楽園の場で皆さんに見せられるっていうのは凄く楽しみ。向き合ってみては、ヨーロッパで鎬を削っているだけあって落ち着いてるなと感じましたね」との印象。
コンボウは「相手の試合はよく観察しましたし、分析もしました。そういった中で、足の動作が多い選手かなというのと動きが素早いと感じています。明日は私もベストを尽くしてやりますけれども、とてもいい試合になるような予感がしています」と、こちらも好試合を予感していると答える。
「松倉選手の試合はもちろん見ていましたし、とにかくいい格闘家だなという印象を受けています。ただし私はチャンピオンですので、チャンピオンらしく明日は戦いたいと思っていますし、この試合はとてもいい試合になると私は確信しています」と王者らしく戦うとした。
松倉はどんな試合を見せたいかとの質問に「今回GOATに出場が決まって、正直すごく試合に向けての条件面とかKO賞とかもそうですけれど破格っていうか、選手として評価していただいたなというのを感じていて。僕もプロスポーツとしてキックボクサー・格闘家として活動している中で、そういうところって凄く大きいし、僕ははっきり言ってモチベーションってそこが大きな部分だと思うので。
一流の扱いをしていただいているので、それでしょうもない試合をすることはもちろん出来ないし、気合いは入っているので、それなりの作品を見せたいっていうのが心からあります。そういう中で対戦相手も強いチャンピオンを用意してもらったので。間違いなく相手が誰かとか分からなくても面白い試合をするっていうのが重量級の役目だと思っているので、そういう試合をリスクを気にせずやり合いたいなと思っています」と、重量級らしい試合を見せたいと語った。