業績報告会でK-1を一層盛り上げると気合いが入った様子だった須藤元気K-1プロデューサー
2025年10月29日(水)都内にて『2025年度K-1グループ上期業績報告会』が行われた。業績報告会(決算説明会)は起業の財務状況や業績、経営戦略、将来の見通しなどを共有するための会であり、多くの企業が透明性や信頼性を高めるために開催しているが、格闘技団体で行っているのはK-1グループだけであろう。

K-1を運営するM-1スポーツメディアやK-1ジム代表者だけでなく、今回はフランチャイズのK-1ジム代表、選手、ガールズ(ラウンドガール)、K-1を放映するABEMAからも出席。

M-1スポーツメディアの大木知葉・代表取締役は「関係者に数字を開示してこのような会をしているのはK-1だけです。K-1がどんな未来を考えているか伝えたく、広くお呼びかけをしました」と挨拶。

会では上半期の売り上げと下半期の予算見通しが、各部署の責任者より発表された。また、今後の世界戦略や国内戦略、人事などの発表もあった。会の終盤には、今回出席した4選手が下半期へ向けての意気込みも語っている。

【写真】K-1ガールズ、Krushガールズからも出席
稲垣柊(K-1ジム大宮チームレオン/Krushスーパー・ライト級王者)
「僕としては来月にK-1の世界王座戦を控えていて。K-1は去年くらいから70kgに力を入れていて、中量級で活躍できる日本人のトップ選手は今はいないと思っているので、65kg、67.5kg、70kgと中量級を担える日本人選手になれるように、まずは来月の65kgの世界王座を獲りたいと思います」
松山勇汰(ALONZA ABLAZE)
「自分はまだチャンピオンにもなってなくて、SNSの数字もそんなに多くはないんですけれど、これから選手として絶対にK-1のチャンピオンになりたいと思っています。そしてSNSだったりという部分でも、いろいろなメディアから注目される選手になってK-1を引っ張って行く選手になりたいと思います」

大久保琉唯(K-1ジム・ウルフ TEAM ASTER)
「来月のK-1で中国人選手と試合をするんですけれども、その試合でしっかりKOで勝つことで来年スーパー・バンタム級チャンピオンの金子選手とタイトルマッチが確定できると思っています。そこでしっかりベルトを巻くのはもちろんなんですけれど、ファイターなので強さが一番大事ですけれども、自分なりにいろいろ考えてこれからのK-1を引っ張っていきたいと思います」

松谷 綺(ALONZA ABLAZE/K-1 WORLD GP女子アトム級王者)
「次戦はまだ未定なんですけれど、チャンピオンとしてこれからどんな相手でも誰の挑戦でも受けていきたいと思っていますし、海外の選手だったり強豪の選手と戦ってK-1のベルトの価値を高めていきたいと思っています。あとはメディア出演だったり、いろいろとK-1の女子を引っ張っていけるように頑張っていきたいと思います」

また、初めての出席となった須藤元気K-1プロデューサーは総括で「約2カ月間、K-1プロデューサーになって数回ミーティングをしているんですが、僕自身も正直手探りで全然分からないことばかりなんですけれども、毎週楽しみに来ております。今日もジム会議から参加させてもらったんですが、新しい会員さんを増やしていかに退会させないかというのは、K-1のファンを増やすというものと構造的にはまるっきり一緒だと感じました。
そういった意味では、ジムはいわゆるサードプレイス、自宅でもない、職場でもない、自分の居場所というものが現代においてとても重要視されているところですけれど、K-1に対してファンの人たちがいかに思い入れを持っていただけるかというのが、僕が入ってからいろいろな課題を感じながらそこは必要だなと感じております。

【写真】宮田充Krushプロデューサー
正直言ってしまうと、K-1と他団体との違いというものがどうしても分かりづらい。僕らが見て、ちょっと古いですけれどAKB48と乃木坂46の違いってぱっと見て分からないと思うんですよね。そういった意味では、K-1は世界で名だたる一番有名な団体とだと思っています。事実上、そうだと思います。
それプラス、今日選手の話を聞いて、むっちゃ華があるなっていうか、これ勝てるなって見て感じました。改めて、これいけるんじゃない? って思いました。K-1というビッグブランドがありつつ、今までやってきたとは思うんですが、選手たちがしっかり構築していく。そこで僕自身は基本的に飛び道具的なものが好きなので、そういうものも上手く品よくオーバーラップして表現できていければいいなと思いつつも、選手たちの想いもちゃんと活かしながら爪痕を残していくことは大事だなと思います。

【写真】K-1グルーブだけでなく、グループに関連する人たちも多く参加
僕は先日ドバイに行ってきたんですが、驚くことがたくさんあったんですよね。K-1を見に来る人たちは非日常的な空間を感じたいんですよ。その非日常的な感覚をいかに感じさせるか。僕はドバイに行って驚きました。ビールを頼んだら3000円なんですよ。ショッピングモールの中にスケートリンクやスキー場まであるんですよ。氷で作ったシーシャパイプがあったりとか、今まで自分が考えたことがなかった発想を感じることが出来て。そういったものをK-1の伝統と革新をうまく融合してどんどん盛り上げていきたいと思いますので、ぜひ皆さん、一緒に盛り上げて日本を元気にしていきましょう!」と語った。





