2025年11月16日(日)東京・有明アリーナ『ONE 173: SUPERBON vs. NOIRI』(U-NEXT配信)の第9試合で、武尊(team Vasileus)と対戦するデニス・ピューリック(カナダ/ボスニア・ヘルツェゴビナ)のインタビューが、ONE公式サイトに掲載された。
ピューリックは武尊との試合を待ち望んでいた戦い、夢の対戦なのだという。「伝説の選手、最高の選手と戦いたい。それだけだ。ロッタン(・ジットムアンノン)に対して、俺ほどのファイトを繰り広げた選手はいない。だから、俺こそがロッタンの相手に最もふさわしいと思っている。ランキング2位を目指して、またロッタンと戦う。その次はタイトルか何かを目指して」と、ロッタンと再戦するのは自分の方がふさわしいとする。
ロッタンに判定で敗れた後はエリアス・マムーディと無効試合、ジャオスアヤイにはKO負けを喫した。この挫折でピューリックは悟ったとする。
「自分が40歳だということはそれまで考えていなかったんだ。だから、前回の試合で目が覚めたような気分になって、『ゆっくりやろう』って思ったのさ。気を引き締めて、回復して、ジムに集中して、試合に焦るのはやめようと思った。
それに、ムエタイよりもキックボクシングにもっと力を入れるべきだと思う。ムエタイの選手たちは若き獅子たちで、俺の半分くらいの年齢だ。キックボクシングなら、まだ彼らと互角に戦えると思う。だから、ムエタイ界は彼らに任せて、俺はキックボクシングのタイトル獲得を目指すつもりだ」
休養を経て、最高のコンディションと自信を取り戻したと言い、「コンディションが良ければ戦える。だから、ロッタンと戦った時と同じように、3Rを戦い抜くことができれば、2R目以降は絶対に俺には勝てないと思う」とする。
そして、ピューリックは武尊をKOするプランを明かす。「いいパンチを当てるだけでいい。少なくとも試合を終わらせられるくらいには、彼はグラつくと思う。彼は守るようなタイプのファイターじゃない。かなり隙がある。隙が見えているんだ。隙が見えたら、左フックを当ててダウンを奪えると思う」と、武尊は隙があり、、その隙が見えたら左フックで倒すと予告。
同時に、武尊は自分のことを過小評価していると指摘。「(武尊は)ロッタンに集中しすぎていると思う。そうすることによって、自分自身に大きなプレッシャーをかけているんじゃないかな」と、ロッタンを意識しすぎだとする。
しかし、武尊を甘く見ているのではなく、武尊が危険な打撃を持っていることは認めている。そのうえで「彼はいつものように三日月蹴りと、カーフキックを繰り出す。でもさっきも言ったように、彼が俺に対して使える技は、この2つだけだ」と、自分に通用するのはこの2つの技だけだと言い放つ。
武尊の強打のパンチはどうなのか。ピューリックは「彼にはボクシングの才能がない。俺と(ボクシングでは)戦えない。それに俺と戦うにはパワーが足りない、そうだろ? 彼は速いかもしれないけど、俺もかなり速い。なおかつ俺のほうが爆発力があって、パンチ力も強いと思う」と、パンチでは自分の方が優っているから通用しないと語った。