IBFムエタイの初代日本王座決定戦が2階級で行われる
2025年11月30日(日)東京・後楽園ホール『NJKF CHALLENGER 11』(ニュージャパンキックボクシング連盟)の対戦カード記者会見が、10月27日(月)埼玉県八潮市内にて行われた。

会見では坂上顕二NJKF理事長より、今大会からIBF(国際ボクシング連盟)のムエタイ部門である「IBFムエタイ」が本格的に日本で活動が開始されることが発表された。
「世界王者をどんどん作っていくという方針は変わりませんが、11月30日よりRoad to IBFとしてジャパンチャンピオンシップ(初代日本王座決定戦)を開催します。まずは今大会でウェルター級王座決定トーナメントの1回戦2試合とスーパーライト級王座決定戦を行います。NJKFは今後、これまで通りWBCムエタイと新たにIBFムエタイの両看板で前へ進んでいきます」と坂上理事長。

CHALLENGERのプロデューサーである武田幸三は「WBCムエタイならびにIBFムエタイにも力を入れて、日本のムエタイの力を見せたい。本物のムエタイをお客さんに見せていきたいと思います。本物を表現していく」と話した。

会見にはタイの名門ゲッソンリットジムのベン会長も同席し、坂上理事長は「彼の紹介でIBFタイ責任者のジミー氏とつながりを持ち、IBFを日本ではNJKFでまとめてくれというお話をいただきました。日本トーナメントをやって日本王者を決め、強い選手が世界を目指すという風にやっていきたい」とする。

そのスタートとなる今大会、初代IBF日本統一ウェルター級王座決定トーナメントとして、高橋幸光(飯伏プロレス研究所)vs.井原浩之(ハーデスワークアウトジム/MA日本ミドル級王者)、亜維二(新興ムエタイ/NJKFウェルター級王者)vs.佐藤界聖(PCK連闘会/聖域統一スーパーウェルター級王者)の2試合が決定。

【写真】高橋(左)vs.井原の1回戦
会見に出席した井原は「大暴れさせていただこうと思っています。年齢が年齢(41歳)なので凄いねと言われても嬉しくない。現役でやっている以上ムエタイルールが一番好きなルールなので、広島からこの大会に出させてもらうこともあって暴れたいと思います」、亜維二は「前回の防衛戦でKO勝ちを収めて王者として認めていただいたと思っているので、今回のトーナメントでは一番年下でみんなベルトを持っている強い選手ばかりなので、ここを超えるのが自分の次のチャレンジだと思っているので全員KOで潰していきたい」と意気込み。

【写真】亜維二(左)と佐藤(パネルの人物)の1回戦
プロレスラーとしても活躍中の高橋は「昔、自分はムエタイで4本ベルトを獲って、もしかしたらNJKF出場は10年ぶりくらい。最後はWBCムエタイのライト級タイトルマッチをやって以来かな。現プロレスラーとして格闘技に復活していまして。今回選ばれた理由はバリバリムエタイをやっている3選手に、異例枠の自分がどれだけ荒らすかを期待されて送り込まれたと思っているので、その期待に応えるだけです」と挨拶。(佐藤は会見を欠席)

約10年ぶりのNJKFで何を見せたいかを問われると「試合でしっかり倒した後のリング上でのプロレスですね、皆さんが見たいのは。ただ、後楽園ホールさんにやっていいかの確認だけ願いします。前回やったら怒られたので(笑)。俺は武田さんを担いで投げます。そして3カウントをとります」と、試合に勝ったらそのリング上で武田Pを相手にプロレス技でピンフォールをとると予告した。

【写真】NJKF王者の吉田(左)とイノベーション王者の切詰で王座決定戦
初代IBF日本統一スーパーライト級王座決定戦として、吉田凜汰朗(VERTEX/NJKFスーパーライト級王者)vs.切詰大貴(武勇会/INNOVATIONスーパーライト級王者)の王者対決も決定。

吉田は「今回ベルトを獲るのはもちろん、NJKF王者として他団体の王者をホームリングで迎え撃つ、そして倒す、お客さんに魅せるのが大事だと思うのでガッチリ締めます。皆さんに期待していただいて、その期待から逃げることはしたくないので、全力で迎え撃って自分が必ず倒してNJKFの強さを見せたい」と、力強く宣言。

切詰は「(CHALLENGERは)演出も凄いし、観客の盛り上がりも凄い中で試合が出来てモチベーションを上げた中で戦うことが出来て素晴らしい舞台だと思いました。自分が1年前にイノベーションの王者になった時から、いつかはやる相手だと思っていたし、ベルトを賭けて戦うことが出来て光栄に思っています。自分がイノベーションの王者としてアウェイの舞台でNJKFの王者と戦って、全部自分が持って帰りたいと思います」と、IBF初代日本王座をイノベーションに持って帰ると語った。



