WBCムエタイ女子世界ミニフライ級(-47.62kg)王者・藤原乃愛(尚武会 フジワラムエタイジム)が得意とする、顔面前蹴りの動画が世界でバズった。
藤原はジュニアキック時代から50戦以上のキャリアを重ね、2021年5月にプロデビュー。相手を圧倒する前蹴りで連勝を重ね、プロ6戦目でAyakaに勝利し、高校3年生にしてミネルヴァ ピン級タイトルを獲得。2023年3月に撫子との初防衛戦で敗れ、続く5月のムエロークでは女子ムエタイ界トップの一角、モンクットペットに判定負けを喫して以降は、タイを主戦場に。
2024年6月にはタイ・カラレスタジアムで行われたFairtex Fight47kgタイトルを獲得。9月の『RAJADAMNERN KNOCK OUT』でも完勝、『BOM』『RWS JAPAN』『RWS』『ムエローク』で勝ち進み、2025年8月の『RWS』でシャダー・サイヤーンムエタイにTKO勝ちすると、10月の『BOM』でWBCムエタイ世界王座を獲得した。現在15連勝中。
その藤原が8月に行ったシャダー戦で、何度も相手を吹っ飛ばした顔面前蹴りのショート動画をRWSがInstagramにて公開。瞬く間に再生回数が伸びていき、24日には700万再生を超える大バズりとなった。RWSのInstagramは世界中のムエタイファンが見るとはいえ、他のショート動画を圧倒する再生回数だ。
2025年1月に『Krush』で行われた木村萌那(K-1ジム目黒TEAM TIGER)の試合で、木村がまるでジャブのような横前蹴りを足を下ろさずに何発も蹴る動作が『ストリートファイター』シリーズに登場する春麗の必殺技「百裂脚」にそっくりだと話題になり、バズった。この動画は海外でも大きな話題となり、世界的ラッパーのスヌープ・ドッグが8,700万人フォロワーがいるSNSで紹介したほど。
女子の顔面前蹴りはバズりやすいのだろうか。これを機に流行を見せるかもしれない。
藤原は現在ラジャダムナンスタジアム認定女子ミニマム級1位にランキングされており、2026年にはラジャダムナン王座への挑戦が有力視されており、このバズりも王座挑戦を後押しするだろう。日本人初の女子ラジャダムナン王座奪取に期待がかかる。