一階級上のバンタム級で同階級を代表する鈴木真彦(右)に挑戦する花岡
2025年12月14日(日)東京・後楽園ホール『RISE 194』の対戦カード発表記者会見が、10月22日(木)都内にて行われた。
SuperFight!のバンタム級(-55kg)3分3R延長1Rで、RISEスーパーフライ級王者・花岡竜(橋本道場)が一階級上げての挑戦で、第7代RISEバンタム級王者・鈴木真彦(TEAM 寿)と対戦する。

会見で鈴木は「自分では考えていなかった対戦相手だったので最初は驚いたんですけれど、花岡選手は一階級下のチャンピオンでもあるし強敵だと思っているので、しっかりと捕まえて最後は倒したいと思っています」とKO予告。
花岡は「12月は本来なら防衛戦をする予定で、さんざん名前を出している選手を指名させてもらったんですけれど逃げられちゃって。それで、やらないんだったら55㎏に挑戦させてくれという事で鈴木真彦選手を指名させて頂きました。55㎏が日本人の最激戦区だと思っているので、僕が53㎏のチャンピオンとして55㎏を荒らしていってもっと面白くしようかなと思っています」と、55kgに殴り込みをかけると言い放つ。

それは近い将来バンタム級に階級を上げることを見据えてのことか、と問われると「今回負けても勝っても、しばらくは55㎏に集中して行こうかなという想いはあります。現53㎏王者の大﨑一貴をどう引きずりだそうかなと思った時に、55㎏王者の大﨑孔稀、弟の方を倒せば自ずと出てくると思いますし。今回もし鈴木真彦選手に勝てたらそのまま出来るかもしれないし。55㎏で戦う方が面白いかなと思って上げました」と、挑戦の理由を話す。
同時2階級制覇も狙うのか、と聞かれると「そうですね。目標はRISEの後楽園ホール大会のバナー(バルコニーから吊るされる写真が印刷された大きな幕)で自分のを2つ同時に飾る事なので」と、誰もやったことがない目標を掲げて記者をどよめかせた。

互いの印象を聞かれると、花岡は「漢って感じの印象です。オファーを出して貰ったんですが、鈴木選手が受けてくれるとは思っていませんでした。スタイルは正反対なんですけれど僕が当てさせずに盛り上げるタイプで、鈴木選手は倒しに行って盛り上げるタイプ。スタイルは違うんですけれどお互いに盛り上げるタイプなので凄く面白い試合ができるんじゃないかと思います」と、正反対のタイプだからこそ面白いとする。
鈴木も「技術もあってスピードが速いですよね。僕とは正反対のファイトスタイルやなって。当てさせずに戦うスタイルやなっていう印象があります」と、自分とは正反対のタイプだと評した。

そういう相手とは相性的にやりにくいのでは、と聞かれた鈴木は「相性的には好きではないですね。好きではないけれど、感じた事のない圧力とパワーを感じさせて、55kgをナメるなよってところを見せなダメやなとは思ってますね」とし、花岡が55kgへの挑戦を表明したことには「そんな簡単にいかんぞってところを見せたい」と、RISEバンタム級を長年けん引してきた男の意地を見せる。
これに花岡は「自分のビジョンでは、勝敗的には自分がKO負けするか判定勝利するかの二択だと思う。55㎏に上げて凄く怖いんですけれど、あえて打ち合ってみても良いのかなっていうのは考えているので、そこはここから練習して決めようかなって思っています」と、鈴木との打ち合いもするかもしれないという。

鈴木には、この試合がどういう位置付けになるのかとの質問があり、「僕が目指しているのは王座返り咲きなので、それには一戦一戦結果を出すのが一番の近道やと思います。ただ勝つだけじゃなくて、鈴木真彦やっぱり強いなって思わせて勝っていきたいです」と、王座奪還のために強い鈴木真彦を見せることとする。
そして「基本誰とでも僕はやるし、前の試合の一夜明け会見で花岡選手が僕とやりたいって言っていたり、他の選手から僕の名前を出して貰える事が多いんですけれど、それを後悔させるような、あまり鈴木真彦って名前を出すんじゃないぞって見せつけたいですね」と、軽々しく自分と戦いたいと言わせない試合をすると語った。



