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【KNOCK OUT】85勝(35KO)8敗2分のクンクメール戦士を5vs.5対抗戦の大将戦で迎え撃つ森岡悠樹「相手以上の圧力をかけて捻り潰すような試合をしたい」

2025/10/23 21:10
【KNOCK OUT】85勝(35KO)8敗2分のクンクメール戦士を5vs.5対抗戦の大将戦で迎え撃つ森岡悠樹「相手以上の圧力をかけて捻り潰すような試合をしたい」

RED&BLACKの統一王者となった森岡がクンクメールを迎え撃つ

 2025年11月8日(土)福島・KNOCK OUT常葉アリーナで開催される『KNOCK OUT×KUN KHMMER 2025』の対戦カード発表記者会見が、10月22日(木)都内にて行われた。

 今大会では、KNOCK OUT選抜メンバーとカンボジアのクンクメール選抜メンバーによる、5vs.5対抗戦が行われる。


 大将戦のKNOCK OUT-REDスーパーバンタム級3分3R延長1Rで、サン・ラデット(カンボジア/クンクメール)と対戦する森岡悠樹(北流会君津ジム)が記者会見に出席。

 森岡は「前回9月にKNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級のベルトを獲って、すぐに次戦を組んでもらって本当に嬉しく思っています。KNOCK OUTは何度かクンクメールと対抗戦をやっていて、まだ勝ち越したことがないということで、僕が一矢報いるという気持ちは強い。今回こそチームで勝ちたい」と、KNOCK OUTチームとしてクンクメールチームに初勝利をあげたいと意気込む。


「出来ればKNOCK OUTチームには先に4勝してもらって、そうしたら自分が好きなだけ暴れられるなと。2勝2敗で自分の番が来ると、勝たなきゃまずいという真面目なところが出ちゃうかもしれません。先に4勝してもらって、そしたら自分が盛り上げるので、ぜひチームのみんなにはそれをお願いしたい」と、他の4選手に勝ってもらって自分は激闘したいと笑う。

 85勝(35KO)8敗2分という脅威の戦績を持っているサンについては「試合映像を1つ見させてもらったところ、ガンガン前に出てくるファイター。いかにもクンクメールらしい選手で自分と噛み合うんじゃないかなと思いました」と評し、「自分も負けずに前に出るしかないと思っているので、相手がどれだけ圧力をかけて来ようが、自分がそれ以上の圧力をかけて捻り潰すような試合をしたい」とする。

「(クンクメールの選手には)身体の強さと気持ちの強さがあり、そこに日本人が飲まれちゃったりすることが多いかなと。その面だけは自分は日本人の中でもトップクラスにいると思っているので、相手がクンクメールだろうと、自分の持ち味を出せれば勝てると思います」と、気持ちの強さでは絶対に負けないとした。


 クンクメール勢の強さについて山口元気KNOCK OUT代表は「クンクメールの選手は毎週1回のペースで試合をやってるんです。戦績に100何戦、90何戦となってますが、この戦績はタイ人選手のように子供の頃からやっているんじゃなく、ここ2、3年でやっている数字なんです。そこで勝ち上がってきた選手が海外の対抗戦に出てきてるので、強い選手だけが生き残っている世界。そして、完全にファイトマネーで生活しているハングリー精神があります。

 僕はクンクメールのジムに行ったことがあり、選手は外に屋根だけ付けたベッドというか、布団を置いて寝ているんです。だから、雨の時は布団が濡れちゃう。衝撃的なところで生活しながら、金を稼ぐという感覚なので、やっぱりその気持ちの面では日本人選手はハングリー精神がないので、クンクメールの選手に押されてしまいます」と、やはりハングリー精神から来る気持ちの強さをあげた。

 森岡は21勝(13KO)11敗3分の戦績のうち、国際戦の経験は2試合。経験が少ないことは不安要素だが「2試合とも特に前情報のない試合で、国際戦だからといって特に変わることはないです。日本人選手が相手だと、知っている選手やジムだったりと、なおさら負けちゃいけないという気持ちが強くなるかもしれないですね。逆に外国人選手の方が思いっきりやれるかなと思います」と、心配ご無用と言い放つ。


 さらに今後は「山口代表が行けと言うならば、どこの国でも行ってKNOCK OUTの名を広められるように頑張ります」と、世界でも戦っていきたいとした。

 KNOCK OUT-REDとBLACKの統一王者になり、気持ち的に変わった部分はあるかと聞かれると、「負けちゃいけないという気持ちが前よりも増したかなと。周りの人からも『王者として負けちゃいけない』と言われるんですけれど、KNOCK OUT王者ならではの試合をしたいと思っているので、まだまだ暴れたいと思います」と言い、では守りに入った試合はしないかと問われると「それは何がなんでもないですし、自分は守りに入って勝てる選手じゃないので、攻めて攻めて勝ちます」と、これまで通り倒しに行く姿勢は変わらないとする。

 ダウンからの逆転勝ちが多いことには「わざとやっているわけではないですが(笑)、今回もそうなってしまったら致し方ないと思っていて。絶対に倒されても倒し返す自信があるので、最後まで頑張ります」と、倒されても倒し返せばいいとの気持ちで臨む。


 山口代表からはKOボーナスの他に、勝利チームには賞金100万円を贈呈することも発表され、「賞金の内訳はみんなで話し合って決めてもらって(笑)」と内訳は任せるという。

 これに森岡は「賞金が懸かると、自分は強いので絶対にチームで勝ちたい。もちろん5人全員勝ったら20万円ずつかなと。万が一、3勝2敗だったら、どうしようかな(笑)。負けた人に『どうする?』とちょっと聞いてみて決めようかなと思います」とし、大将戦の上乗せはしないのかと聞かれると「それ以上言っちゃうと、チームがガタガタになるかもしれない(笑)。チーム戦なので5人のうちの1人として頑張ります」と話した。

 また、過去に4度対戦している壱・センチャイジムが前回の試合前に「倒し倒されの試合ではなく、やっぱり打たれないことも重要だ」とスタイルチェンジすることを語っていたと聞くと、「自分は打たれる覚悟で前に出てこその自分だと思っています。壱にはもちろんそっちを極めてもらって、自分は自分で自分の攻撃力を上げていく方に特化していこうと思っています。またどこかのタイミングでやれたら、もっと面白くなるんじゃないかなと思います」と、壱は壱でそのスタイルを極めてもらいたいと語った。

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