2025年11月16日(日)東京・有明アリーナ『ONE 173: SUPERBON vs. NOIRI』(U-NEXT配信)の第13試合ONEアトム級(※52.2kg)ムエタイ初代世界王座決定戦3分5Rで、吉成名高(エイワスポーツジム)と対戦するヌンスリン・チョー・ケットウィナー(タイ)が、公開ワークアウトを行った。
ヌンスリンは9歳でムエタイを始め、14歳でバンコク・スポーツスクールのアスリート枠に編入した。国立スポーツ大学時代には、世界大学生ムエタイ選手権で金メダルを獲得している。大学卒業後はインストラクターとして国立スポーツ大学に務め、ナショナルチームを育成。同時に選手活動を続け、ONEとの契約を果たした。2023年3月からONE Friday Fightsに参戦し、6戦全勝(2KO)。30歳。
オープンフィンガーグローブを着けたミット打ちでパンチ、ヒジ、ヒザ、ミドルキックを見せたヌンスリン。
「本当に嬉しいです。こんなに早く名高に会えるとは思っていませんでした。彼は世界のトップファイターの一人です。世界タイトルマッチでお会いできて光栄です。日本で試合をしたことがなく、記者会見に出席するのも初めてでした。今は気候と食事が体重に影響するかもしれないことが心配です。タイにいる間は体重管理をしっかりしようと思っています」と、名高と対戦することを喜び、日本の寒さには心配があると語った。
ヌンスリンは名高について「彼は繊細なファイターで、巧みなトリックが得意です。フェイントを仕掛けられた時は冷静さを保ち、パニックにならないようにしなければなりません」と、フェイントを警戒。
「最近のトレーニングでは、彼に追いつくためにスピードを上げ、自分の弱点を克服することに重点を置いています」と、名高のスピードに負けないようにスピードを付けるトレーニングをしていると言い、「彼はタフなファイターですが、決して私の能力を超える相手ではありません」と言い放つ。
「多くのメディアは、名高を支持しているタイ人も含めて、私をアンダードッグ(劣勢)と見ているかもしれません。でも、私は気にしていません。これまで誰と対戦しても、常にアンダードッグとみなされていました。でも、これは良いことです。おかげでプレッシャーが軽減されるからです」と、名高有利と見られていることで逆にプレッシャーを背負わなくて済むとする。
試合については「今回の試合でも、他の試合と同じようにボクシングテクニックを使う。タイ人選手と外国人選手のどちらと対戦する場合でも、それが有利になるからです」と、得意のボクシングテクニックで勝負するという。
そして「多くの人は私を劣勢だと思っているけれど、私は名高をかなり研究してきた。彼は相手を決して侮らないボクサーで、きっと私のことも徹底的に研究してきたはずです。きっと厳しい挑戦になるだろうし、その場の勢いに乗じて対抗するために、普段とは違う武器を用意する必要があるかもしれない。でも、私は勝てる自信がある」と、厳しい戦いになることは覚悟しているが、自分が勝つ自信があると断言した。