2025年11月16日(日)東京・有明アリーナで開催される『ONE 173』(U-NEXT配信)にて、フェザー級(※70.3kg)キックボクシング3分3Rで安保瑠輝也(MFL team CLUB es)と対戦するマラット・グレゴリアン(アルメニア)がONE公式サイトのインタビューに答え、自身の“孤独”について話した。
34歳の彼はベルギーのアントワープにある大きな家に住んでいるが、「私生活では、本当に何もないんです。一人ぼっちなんです。もう長い間、独りでいるんです。独身なので、本当に寂しいんです。人生で特別な人を見つけようといつも努力しているんだけど、すごく難しい。ファイターとして支えてくれて、理解してくれて、背中を押してくれる人を見つけるのは、本当に難しい」と、人生のパートナーがいないことが寂しいと吐露。
「本当に一人でいる時が一番強いんです」と、最高のパフォーマンスは完全に集中し、気を散らすことなく全てを自分の技に注ぎ込んだ時に生まれることが多いとするが、「でも、人生には何かが欠けているような感覚がいつもあります。人生に必要な愛はすでに全部あります。愛する家族、姉妹、3人の甥、そして叔父さんもいるんです。でも、他の家族や友だちがみんな結婚して子供がいるのを見ると、いつも同じ気持ちになります。それが、私をさらに孤独に感じさせるんです」と、ふと周りを見渡すと独身の自分に孤独を感じるという。
「帰国したら、特別な誰かと一緒にいたいですね。もちろん、今は家族全員がいつも私を支えてくれているので、文句は言いません。でも、人生に特別な人がいてくれたらいいなと思います。それが今、私が失っているものなんです」と、自分の家庭が今の自分に足りないものだとする。
「両親はいつものように、とても協力的です。でも、私は一人息子なので、『おい、家族にも気を配りなさい!家族を持つ時間だよ』といつも言われます。父はいつも『子供たちに会いたいよ』と言ってくれます」と、両親からも孫の顔が見たいと言われるという。
「彼らは私が戦うのを見て喜んでくれていますが、心配するのも分かります。もうこの年齢ですから。私は彼らの一人息子ですし、伝統上、家名を継ぐ息子を持つことは常に重要です。家名は永遠に続くべきです。グリゴリアン家の伝統ですから」と、グレゴリアン家の跡継ぎも気になるところだとする。
「常にキャリアに集中しています。格闘技人生においては、100%の献身と規律を保っています。でももちろん、いつか目が覚めて、全てを分かち合える素敵な女性に出会えることを願っています」と、文字通り格闘技に全てを注いでいるが、愛する妻が欲しいとグレゴリアン。
そして「ファンの皆さんは日本で新しいマラット・グリゴリアンの姿を目にするでしょう。最高のパフォーマンスを披露する準備はできています。そして、目標であるONEのベルト獲得にもう一度挑戦できればと思っています。もしかしたら、この称号を手に入れたら、神様が私の祈りに応えて、私の人生にぴったりの女性を見つけてくれるかもしれません」と、安保を日本大会で倒し、スーパーボンと野杁正明の勝者に挑戦してONE世界王座を奪取することが出来れば、自分にふさわしいパートナーが現れるかもしれないとロマンティックな一面を見せた。