全世界空手道連盟 新極真会『第57回オープントーナメント全日本空手道選手権大会』(決勝日)2025年10月19日(日)東京体育館
2025年10月19日(日)東京体育館で全世界空手道連盟 新極真会主催『第57回全日本空手道選手権大会』が昨日の初日に続いて開催された。
体重無差別の直接打撃制(フルコンタクト)ルールで行われる全日本選手権大会。男子82名・女子36名が2日間の過酷なトーナメントを争う。最大で男子は7試合・女子は6試合を勝たなければ優勝できない。大会初日は男女共に1回戦と2回戦が行われ、決勝日の今日は3回戦から決勝戦までが行われた。
▼男子決勝×渡辺和志(世田谷・杉並支部)一本 本戦0分42秒 ※上段ヒザ蹴り〇アンジェイ・キンザースキー(カザフスタン)
渡辺はこれまでの日本人選手同様、懐に入っての超接近戦で突きを打つ。これにキンザースキーは少しも慌てた様子はなく、これまでの日本人選手に対していたのと同様に、相手の背中側から回すような突きを渡辺のわき腹へ打つ。
少しでも隙間が空くとボディへのヒザ蹴り、さらに下突き。左のボディへのヒザを2発突き刺すと、スペースが空いたのを見逃さずすかさず右の上段ヒザ蹴り。右下突きをフォローすると、渡辺は仰向けに倒れてキンザースキーの一本勝ち。
新極真会の全日本選手権大会史上、初めての外国人全日本王者が誕生した。
キンザースキーは「優勝できたこと嬉しく思います。一緒に練習してきた先生方、道場生のみんなに感謝でいっぱいです。ヨーロッパ大会で学んだことを修正するためにこの先も学んでいきたいと思います。優勝できたこと嬉しく思いますし、対戦相手、特に決勝戦の相手選手とは激しい戦いをしました。またこの決勝の舞台に戻ってこられるよう、王者になれるように精進します。先生方、選手方にありがとうを言いたいです。彼らがいなければここに立つことは出来ませんでした」と優勝者インタビューに答えた。
▼女子決勝×藤原桃萌(福岡支部)判定0-4〇鈴木未紘(厚木・赤羽支部)
開始と同時に突きと左右下段廻し蹴りの応酬。徐々にペースを上げていく鈴木が左の下段廻し蹴りを何度もクリーンヒットさせ、突きでも太ももを打つ。さらにヒザ蹴りと最後まで攻撃を続け、本戦判定4-0で3連覇を達成した。
鈴木は「今年のモチベーションは昨年の全日本大会で、自分自身が悔しくて情けないと思って自分へのリベンジと思ってやってきました。(3連覇できた理由は)たくさんの方々に支えられながら空手が出来ていることだと思います。(次は)まずは世界大会連覇に向けてしっかり頑張っていきたいと思います。たくさんの応援とサポートがあり、頑張ることが出来ています。これからも応援よろしくお願いします」と優勝者インタビューに答えた。
▼男子3位決定戦×岡田侑己(和歌山支部)不戦勝 ※岡田がドクターストップ〇渡辺優作(世田谷・杉並支部)
▼女子3位決定戦〇目代結菜(東京城南川崎支部)判定1-0、延長5-0×網川来夢(福岡支部)
【組手結果】男子優 勝:アンジェイ・キンザースキー(カザフスタン支部)準優勝:渡辺和志(世田谷・杉並支部)第3位:渡辺優作(世田谷・杉並支部)第4位:岡田侑己(和歌山支部)第5位:遠田竜司(東京江戸川支部)第6位:金岡陽大(川崎東湘南支部)第7位:塚本慶次郎(世田谷・杉並支部)第8位:多田大祐(白蓮会館)敢闘賞:後藤光之介(東京城南川崎支部)技能賞:アンジェイ・キンザースキー(カザフスタン支部)
女子優 勝:鈴木未紘(厚木・赤羽支部)準優勝:藤原桃萌(福岡支部)第3位:目代結菜(東京城南川崎支部)第4位:網川来夢(福岡支部)敢闘賞:細谷 誉(埼玉大宮西支部)技能賞:宇都宮美咲(大阪神戸湾岸支部)
【型結果】男子優 勝 角野将太(和歌山支部)準優勝 中内功大(和歌山支部)第3位 志村朱々璃(総本部道場)第3位 山崎一平(熊本中央支部)女子優 勝 星 芽里(東京豊島支部)準優勝 山中咲和(高知支部)第3位 細谷希花(埼玉大宮西支部)第3位 谷口亜翠佳(東京ベイ港支部)