それぞれ強敵を相手に再起を目指す小笠原瑛作(左)と裕典
2019年11月1日(金)東京・後楽園ホール『KNOCK OUT 2019 BEAKING DAWN』のメインイベントで、元ラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級王者サオエーク・シットシェフブンタム(タイ)と対戦するISKA K-1ルール世界バンタム級王者・小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺)が公開練習を行った。
兄の裕典と共にマススパーを行った瑛作。兄弟ならではの激しいミドルの蹴り合いを見せるなど好調をアピールした。公開練習の最後には、主演する映画の撮影で長期滞在していたカザフスタンにて磨いてきたという殺気を回避する技を披露。目隠しをし、裕典が後ろから振り下ろすおもちゃの棒を寸前で避けるというものだったが、裕典は横から瑛作のボディにフルスイング! 「横からか~い!」と瑛作が突っ込む茶番劇は終了した。
サオエークについて、瑛作は「タイ人トレーナーからはテクニシャンで頭を使ってくる選手で、情報によると僕の映像を見て凄く研究して僕を丸裸にしているというので、やりにくい試合になりそう」と警戒するが、「逆に研究してくる分、僕がその裏をかくような戦いをしたい。正直な小笠原瑛作ではなく、性格の悪い小笠原瑛作を演じて戦いたい」と対策はできている様子。
8月の初代スーパーバンタム級王座決定1DAYトーナメント決勝戦で江幡塁に敗れて以来の試合となり、「今のところ凄く調子がいい。僕がどういう戦いをしてどうフィニッシュするのか、完全復活する姿を見てもらいたい」と復活宣言をアピールした。
また、再起戦がメインイベントになったことについては「KNOCK OUTさんが僕を推しているのを感じています。前回ベルトを逃がしたからといって、今まで僕が言ってきたKNOCK OUTを引っ張っていくという気持ちを捨てたわけではありません。11月1日に改めて、KNOCK OUTは小笠原瑛作が引っ張っていくというところを関係者、お客さんに見せたい」と並々ならぬ意気込みを語った。
第2試合で元WPMF世界スーパーバンタム級王者・宮元啓介(橋本道場)と対戦する兄・裕典は現在ONEで3連敗中。
「このまま成し遂げられないまま選手を続けていいのかという気持ちがありましたが、なぜ戦っているのかを考えたら、純粋に強くなりたいから。家族を含めて応援してくれる方がいるし、2日前に産まれた息子のためにも戦い続けないとダメでしょう。今は連敗していて真っ暗な状態なので、自分の価値を作っていかないといけない時期。11月1日は最高のパフォーマンスをすることにフォーカスを当てています」と初参戦となるKNOCK OUTのリングで復活を目指す。
2018年2月にREBELSのリングで対戦し引き分けに終わっていた宮元との再戦については「宮元選手は完全に完成されたベテラン選手。前回はリーチ差などでやり辛さを感じていたと思いますが、今回はベテランならではのやり方でやり辛さを修正してくると思います。穴のない選手だと言われていますが、倒れたことがないわけではありません。そこは研究して臨みたい」という。
「すっきりKO勝ちして、小笠原裕典は違う、変わったなという姿を見せたい。前回は3R制でドローでしたが、今回は5Rなので完全決着します。いつも以上にKOに対する意識は強いです」とKO決着を予告している。