2019年10月12日(土)エディオンアリーナ大阪にて開催された『RIZIN.19』で、パトリッキー・“ピッドブル”・フレイレ(ブラジル)に1R1分10秒、TKOで敗れライト級GP1回戦突破がかなわなかった川尻達也(日本/T-BLOOD)。
試合から2週間後の10月26日、自身のSNSにて試合後の妻とのエピソードを公開した。
「試合の日の夜嫁に『PRIDEに出てから14年。グランプリもベルトも何も手にする事が出来なかったね』って言ったらさ、嫁が『貴方は幸せなんだよ。この14年で何を失ったの?』って。何も失ってないんだよ。新しい家族が出来て仲間もいてたくさんの人に応援されて格闘技があって。いい事言うよな(笑)」
20代でPRIDEライト級GP、30代でDREAMライト級GP、40代でRIZINライト級GPと、各年代で大きなトーナメントに挑み、栄冠を手にすることができなかった川尻。試合直後のコメントでは打ちひしがれて涙する場面もあったが、この妻の一言で立ち直ったようだ。
ファンからは「痺れます」「泣いちゃうよ」「感動をありがとう」など、多くのコメントが寄せられた。
この投稿の前には「ポスターとかリングの上じゃ厳つい顔してるけどね。リング降りたらファイターも普通の人間なんだよ! 試合前は怖くて逃げ出したくなるし、負ければ全てを失ったような喪失感で自己嫌悪になる。それでも戦った事に後悔はないし、リング降りたら対戦相手とも笑顔で話せる。格闘技最高だろ!」と、格闘技への愛を綴っている。