MMA
インタビュー

【RIZIN】ダニー・サバテロが言いたい放題「佐藤将光はクソみたいなスタイルだ。全てにおいてレベルが低い」「ヤツの頭を蹴りかエルボーで陥没させることがあるかも」

2025/09/26 15:09
 2025年9月28日(日)愛知・IGアリーナ(愛知国際アリーナ)にて開催される『RIZIN.51』に出場する選手の個別インタビューが、26日(金)名古屋市内にて行われた。  第8試合のバンタム級5分3Rで、佐藤将光(坂口道場一族/FightBase都立大)と対戦するダニー・サバテロ(米国/アメリカントップチーム)が試合前の意気込みを語った。 俺はナイスガイが大嫌い ――現在の心境や調子は? 「調子はいい。自分たちのいるこの業界のファイトビジネスは、本当にクレイジーな業界なので自分たちがどういう風に思っていても気分が良くなくても、気分が良いと思い込まなきゃいけない。本当につらいスポーツなので、アザだったり、打撲だったり、体が痛かったり、そういった部分は当然ある。でも、試合前はそういうことを全て1回忘れて、例え自分の腕が折れていても足が折れていても、調子がいいって言うに決まってるでしょう。  なので、試合前としては今の状況に対して今すごくいい気分でいる。特に対戦相手が佐藤将光だというのも凄く気に入っていて、いい感じに今来てる。というのは、俺は佐藤将光が大嫌いだからね。アイツの顔をへこませてやりたいっていう気持ちが強い。計量前日で、普段だったら水を飲みたいとか腹が減ったとか、体重について普通の選手だったら考えなきゃいけないけれども、俺はそうではなくて、佐藤の顔をいかにぶっ飛ばすか、ボコボコにしてやるかということしか考えていない。佐藤のことしか考えていないっていうことは、自分は凄く今好調だということだ。そういった意味では今の心境は絶好調だよ」 ――その大嫌いな佐藤選手の印象は? 「佐藤のファイトスタイルを分析するとしたら、クソみたいなスタイルだ。全てにおいてレベルが低い。試合がつまらないし、クリンチが多い。ロープ際でクリンチをしてダラダラした試合をする選手だと思うし、そもそもバイオレントで激しくて面白い試合をすることを好まない選手なんじゃないかなと思う。自分はその真逆を押し付けたい。究極のバイオレンスを見せて、究極のいい試合を見せたいと思う。佐藤は自分の血を自分で見ることになると思うし、自分のヒジが顔面を砕いた時に彼は気づくと思うよ。  とは言え、彼は非常に経験豊富なベテランで50戦以上しているし、リング上の経験というものはたくさんある思う。非常に癖が強くて、細かい引き出しは持っていると思う。しかし、それは全てダニー・サバテロには通用しない。なぜなら、サバテロは世界で一番のバンタム級の選手だからだ。自分にとっては凄く楽しい試合、最高の試合になると思うし、日本の素晴らしいファンのためにいいショーを作りたいと思っている。  そして、素晴らしいIGアリーナで戦えることを毎日夢見て楽しみにしているので、素晴らしい会場で、素晴らしいお客さんの前で素晴らしい試合をやりたいと思っているよ。あと佐藤に関しては、打撃戦になるのかもしれないけれど、打撃戦でもそんなに強くないし、これはMMAの試合なので当然グラウンドに行くかもしれない。自分はそこでも圧倒して、自分の方がはるかに強い選手だということを15分なのか、それよりも早く終わるのであればそれでもいいし、自分たちが戦っている間は俺が圧倒的に強いということを証明するような試合にしたい」 ――トラッシュトークを仕掛けても暖簾に腕押しで噛み合わないことはどう思っている? 「それはそれで全然いいんじゃないか。ダニー・サバテロと戦う時は、常に対戦相手は今までと違う経験をする。それは試合前もそうだけれども、自分はユニークな経験を持ってくるからね。そのおかげでたくさんの注目が集まって、対戦相手にはプレッシャーがたくさんかかる。佐藤がナイスガイなのは分かっているけれども、俺はナイスガイが大嫌い。彼がトラッシュトークを出来ない理由は腰抜けだからだ。彼はトラッシュトークをしてもそれを遂行することが出来ない。それにビビっているからだ。  でも、俺は違う。俺は自分の言ったことをしっかりと実行するし、自分はそういう戦い方をする。それはファンも分かっているし、ファンも喜んでいると思う。だから佐藤が自分よりも劣っている選手だということは彼自身が分かっていると思うから、トラッシュトークが出来ないのだと思う。  自分はダニー・サバテロの戦いをするだけで、この試合は本当に大事な試合になると思う。これは事実上のナンバー1コンテンダーを決める試合で、この試合に勝った人間がタイトルマッチに挑戦するにふさわしい試合だと思うし、いい試合だと思う。実際、俺はこれに勝って次はタイトルに挑戦するつもりだ。RIZINは常に素晴らしい大きな大会を行っているけれども、今回は特に素晴らしい試合がたくさん並んでいる。その中でそれでも自分の試合がメインイベントだと自分は思っているよ。  その中でもレベルは非常に高いものを持ってくるし、技術的なものにもなると思うので、その中で自分は圧倒的に勝つ準備をしているので、日曜日は彼が何と言おうと構わないが自分は彼の頭をもぎ取る。その準備をしているし、実際そうなると思う。だから彼が何をしようと自分には関係ないね」 ――ベルトへのこだわりは? 「ぶっちゃけ、みんなベルトが欲しいと思うよ。皆さんは知らないかもしれないけれども、アメリカで自分の周りはRIZINに対するリスペクトは本当に凄くて、素晴らしくて巨大なプロモーションだし、日本の団体は素晴らしいものだとみんな思っているんだ。何よりも日本のファンが素晴らしい。世界一のファンだと自分は思っているし、何よりも日本のファンは選手のサポートはもちろん、競技についてよく理解していると思う。自分はよく会場を観察していて、日本のお客さんは技だったりどういう状況で何が起きるのかっていうことを一つ一つ丁寧に理解しているように見える。  アメリカの選手たちもそれを理解している。ファイターとして、そういう教育をされた理解をしているファンたちの前で戦えることは幸せだと思うので、こういったところで戦いたい、こういうファンの前で戦いたいって思う選手は本当にたくさんいます。自分にとっても最高のいい舞台だと思っているし、もはやRIZINのベルトは自分が欲しいというより本当に必要なもので、ダニー・サバテロにとってRIZINのベルトは必須なんだ。  ずっと欲しいって思っていたけれども、もうその欲しいという時間は過ぎた。もうこれは自分にとって必須なもの。自分が世界一のバンタム級ファイターだということは分かっている。あとはそれを証明しなければいけないので、そのためにまず佐藤将光をボコボコにして、その後は井上直樹を大晦日にボコボコにして、自分にとって必須である部分を埋めなければいけない。  自分は毎日、練習する時にあのベルトが欲しいという気持ちを持ってトレーニングしている。あのベルトのことを考えない日はない。寝る前も必ずベルトを巻いている自分を想像しながら寝ているんだ。だから、日本で戦いたくないっていう選手は本当にアホだと思う。日本で戦えてる自分がここにいる。そして自分のベルトへの道が日曜日に始まるんだ」 [nextpage] サバテロが戦う時は何が起きるのか分からない ――この試合に向けて。堀口恭司選手からはどんなアドバイスが? 「恭司からはいつもアドバイスをもらっているよ。自分がフロリダに引っ越してきた時の最初の友人でもあるんだ。彼は本当にスペシャル、特別な選手だと思う。彼のスピードはこの世のものとは思えないぐらい速い。常日頃からアドバイスはもらっているよ。技術の部分も教えてもらったり、自分も教えたりしている。自分からすれば、今回日本で戦うってことだけではなく、普段から自分のトレーニングパートナーとしてメインの存在なんだ。  他にも日本人選手たちがたくさんいて、金太郎だったり(中村)倫也だったり、(牛久)絢太郎だったり、日本人選手は本当に特別でみんないい心を持っていて、みんな真面目に練習する。その中で自分は恭司と一番近い距離の友人関係が築けているのかなと思う。互いに助け合って、教え合って、いい関係を作っていると思う。彼はこれからフライ級のチャンピオンになるだろうし、自分はこれからバンタム級のチャンピオンになる」 ──前戦の太田選手との試合では、あなたの強みであるスクランブルゲームを出さずとも打撃でペースを握りました。今回の佐藤戦ではMMAレスリングの武器を使わざるを得ない相手と認識していますか、それともスタンドゲームで支配できると考えていますか。 「この業界の中で楽しいのは何があるのか分からないということ。ダニー・サバテロが戦う時には、何が起きるのか分からないっていうのが楽しみな部分であると思う。前回、太田選手と戦った時も、彼は日本にとって偉大なオリンピアで日本に銀メダルをもたらしたナショナルヒーローだと思う。みんなはこの試合がグラップリングの試合展開になるんじゃないかと予想していたと思うけれど、自分は打撃に持ち込んだ。  そこで自分は打撃でも彼より強いと証明したし、みんなが期待するレスラーに対して自分の方がグラウンドが上手いことを証明するために、1R開始30秒以内に1回テイクダウンも自分はしている。そういった部分を証明するためにやった上で、楽しい試合という部分を作るためにああいった展開したんだ。今回も全くすることは変わらない。  佐藤のグラウンドはアマチュアレベルで、グラウンドに行ったら間違いなく自分が勝てると思うし、打撃でも自分がボコボコにしてやるかもしれない。自分のキャリアを見ている選手だったら分かるけれども、自分の打撃ははるかに進歩している。MMAとしては自分の打撃は寝技と同じぐらい進化していると思うし、トータルファイターになっていると思う。打撃で自分がヤツの頭を蹴りで陥没させるか、グラウンドで自分がエルボーで顔面を陥没させることがあるかもしれない。もしくはチョークで終わるかもしれない。  自分は寝る前に必ずこの試合を想像するようにしているんだけれども、自分の中では今のところ半分はチョークで終わる。そしてもう半分はスタンドの打撃で終わっている。実際に蓋を開けてみないと何が起こるかは分からないけれどね。とにかくファンに約束できることは、この試合必ず面白い試合になる。自分はこれは仕事だと思っていない。自分が楽しくて好きだから趣味でやっていると考えているよ。相手の顔を削って、2万人のIGアリーナの観客の前で、そういった作品を作りたいと思う。どうであれ、約束したいのは面白い試合になるということだ」
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