▼キックボクシング・ストロー級 3分3R
×フェデリコ・ローマ(アルゼンチン)
[1R 2分19秒 KO]
〇ワン・ジュングアン(中国)
ONEで興味深い一戦が実現した。ローマは空手を皮切りにボクシングにも取り組み、19歳でキックボクシングに転向。WKNムエタイ世界スーパーバンタム級王者、WKN K-1世界スーパーバンタム級王者の二冠王となったサウスポー。今年3月の『RISE WORLD SERIES 2019 1st Round』に初来日し、世界トーナメント1回戦で那須川天心と対戦。3Rまで粘ったが、最後は3R1分35秒、那須川の片手倒立してのハイキック=天心キックでマットに沈んだ。
一方、ワンは中国の『GLORY OF HEROES』の第1回57kg4人トーナメントで優勝。2017年7月の『Krush』で行われた日本vs中国全面対抗戦に初来日し、その際に“中国の武尊”と呼ばれていると紹介された。その試合では里見柚己に判定2-0で勝利し、リングサイドで観戦していた武尊に挑戦をマイクアピール。武尊もそれに応え、両者は同年9月のK-1でK-1 WORLD GPフェザー級タイトルマッチとして対戦。ワンは後ろ回し蹴りやバックハンドブロー、顔面前蹴りを繰り出し、打ち合いも繰り広げたが判定3-0で武尊に敗れている。
1R、オーソドックス構えのワンにサウスポー構えのローマ。右ストレートをガード上に当てるワン。がっちりガードを固めるローマだが、ワンの前蹴りに後方に飛ばされる。
さらにワンは左フックでダウンを奪うと、立つローマに、ワンはジャブ&ロー。ガードを固めて前に出るローマだが、ワンは金網背にしながら右フック! ローマは2度目のダウン。
武尊がKrush時代にやっていたラウンドガールを両脇に抱いて舌を出すポーズも
一気に金網まで詰めたワンは右の4連打から左2連打でローマを釘付け。レフェリーが間に入った。
▼バンタム級(※83.9kg)5分3R
〇ジョン・リネカー(ブラジル)
[判定3-0]
×ムイン・ガフロフ(タジキスタン)
2008年にMMAデビューのリネケルはMMA31勝9敗のベテラン。2012年にUFCに初参戦し、UFC12勝4敗と大きく勝ち越すも、フライ級で4度の体重超過でバンタム級へ。ONEでの水抜き禁止の計量はいかにリネケルにフィットするか。
対するムイン・ガフロフは、MMA16勝2敗。現在MMA5連勝中で5試合連続1R KO・TKO勝ち。前戦でONEデビューし、レアンドロ・イッサを1R KOに下している。
1R、ともにオーソドックス構え。リネカーはいきなり右のカーフキックから入るとガフロフはバランスを崩す。さらに右ロー。ガフロフは遠間から後ろ廻し蹴りを放つ。
右ローを効かされ前足を変えたガフロフ。左の蹴りでそのままオーソに戻すが、リネカーは右を入れると首相撲ヒザ、さらにボディ打ちと上下に散らす。
リネカーの右ローにガフロフはカウンターの左フック! しかしリネカーは激しい打ち合いから右ミドル! 下がるガフロフにリネカーは右ボディ、左フック!
2R、ダブルレッグに来たガフロフにギロチンチョークはリネカー! 頭を抜いたガフロフに立つリネカー。しかしガフロフはボディロックからテイクダウン。金網使い立つリネカーにスタンドのギロチンチョークはガフロフも、リネカーは頭を抜いてガフロフを突き倒す!
後ろ廻し蹴りをボディに突くガフロフ! 今度は高さを変えて顔面に後ろ廻し蹴り! かわしながらももらったリネカーはこのラウンドは手数が減る。3発目の後ろ廻し蹴りは空振りに。しかしワンツーからダブルレッグに入るガフロフだが、リネカーは小手に巻いて凌ぐ。
3R、序盤サウスポー構えのガフロフに右ローをインローで当てるリネカー。オーソドックスに戻すガフロフの攻撃は大きい。低いダブルレッグに再三入るガフロフだが、切るリネカーはさらに右ロー。その打ち終わりにガフロフはローシングルもリネカーは切る。しかし、再三ダブルレッグテイクダウントライはガフロフ。最後に後ろ廻し蹴りを放ち、リネカーがブロックしたところで試合終了。
判定はリネカーが3-0勝利。ONEで初めてのジャッジに不安な顔を見せていたリネカーは、アメリカントップチームのTシャツを着こみ両手を挙げて歓喜した。
バンタム級タイトル戦線へと駒を進めたリネカー。同級では佐藤将光、竹中大地、上久保周哉らがしのぎを削っているが、いかに上位戦線にからむか。
▼バンタム級(※83.9kg)5分3R
〇マーク・フェアテックス・アベラルド(ニュージーランド)
[判定3-0]
×アイデン・ジュマイ(中国)
※オーソドックス構えから左右のヒジを突くアベラルド、左ミドルでジュマイに両手を着かせる。さらに詰めて至近距離で右ヒジでダウンも奪う。
▼フライ級(※52.2kg)5分3R
〇エコ・ロニ・サプトラ(インドネシア)
[1R 0分19秒 TKO]※エビンが負傷、レフェリーストップ
×カジ・エビン(フィリピン)
▼ストロー級(※56.7kg)5分3R
×エイドリアン・マテイス(インドネシア)
[判定0-3]
〇ステファー・ラハディアン(インドネシア)
▼ライト級(※77.1kg)5分3R
〇ピーター・バウシュト(オランダ)
[判定3-0]
×トニー・カルーソ(豪州)
※バウシュトはONE2連勝、MMA7連勝
▼フライ級(※61.2kg)5分3R
×ルーディ・アグスティアン(インドネシア)
[判定0-3]
〇アブロ・フェルナンデス(インドネシア)