2025年11月16日(日)東京・有明アリーナ『ONE 173』(U-NEXT配信)にて、ONEフェザー級キックボクシングルール3分3Rで対戦する安保瑠輝也(MFL team CLUB es)とマラット・グレゴリアン(アルメニア)。
11日に行われた記者会見では、グレゴリアンが「安保選手との戦いはとても楽しみです。彼が口で言っているぐらいの試合をしてくれることを願っています」と挑発。安保も「彼のファイトスタイルってワンパターンで一辺倒だから、今の俺のテクニックの前では何もできずに完封できるので、期待していてください」と話した。
フェイスオフでは薄笑いを浮かべる安保を睨みつけたグレゴリアン。ツーショット撮影を終えた後も互いに視線を外さないなど、ピリピリとした空気を感じられた。
その会見後のグレゴリアンのインタビューがONE Championshipの公式HPに掲載され、「私は冷静さを保っていました。彼は話しかけようとしましたが、私はあまり話したくないと思っていました。私は戦争の準備ができています。いつでも戦争の準備ができています。私は戦うためにここにいるのです。話すためにここにいるのではありません」と、安保の舌戦には付き合わないつもりだったと振り返る。
「彼のコメントには驚きませんでした。それが彼のやり方です。それが彼のスタイルです。もちろん、デビュー戦に興奮しているのは確かですが、それで何かが変わるわけではありません。私の目には、彼は感情的に映った。私はただ集中しているだけだ。彼は話すことができる。私はリングで話す。それがファイターにとって、自分の言葉を裏付ける最良の方法だ」と、口ではなくリング上の戦いで語るとした。
「もちろん、この対決は僕にとって更なるモチベーションになる。これまで以上に鋭い感覚で臨める。この試合には110%の力で臨む。ノックアウトも狙える」と意欲を示す。
安保がONEにおけるターゲットとして名をあげた野杁正明が、ONEの舞台で世界のトップ選手と戦うことは容易なことではないと語ったように、グレゴリアンも「彼にとってONEでの初戦だし、しかも大きなアリーナだ。プレッシャーは本当に大きいだろう。ONE Championshipの舞台は今までとは違う」と、ONEで戦うプレッシャーはこれまで経験したことのないものになるだろうとする。
そしてグレゴリアンは「彼は強くて、元チャンピオンだ。ONEに彼を歓迎するよ。私も彼と同じ元K-1チャンピオンだったんだから。でも、これは私にとって非常に重要な試合なんだ。この階級の主力選手だということをみんなに知ってもらいたい。誰よりも自分が上だということを見せたいんだ」と、この試合で自身の実力を示したいと語った。