蹴りに磨きをかけているという瑠久(C)K-1
2025年9月27日(土)東京・後楽園ホール『Krush.180』にて、Krushライト級3分3R延長1Rで、篠原悠人(DURGA)と対戦する瑠久(RAUSU GYM)のインタビューが主催者を通じて届いた。
同日に行われるライト級の2試合、この一戦と大谷翔司(KNOCK OUTクロスポイント渋谷)vs.児玉兼慎(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)のそれぞれ勝者のうち「いい試合をした」どちらかを、大会後に主催者が選ぶ形でKrushライト級王者・大岩龍矢(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)への挑戦者が決定される。
自分、たぶん器用なんですよ
──カード発表会見の時点では、今大会のライト級2試合の勝者が、次期挑戦者の可能性が高いという話でしたが、その後、正式にその2人の中から11月の挑戦者を決めると発表されました。モチベーションはさらに上がったのでは?
「メチャメチャ上がってます。ここを勝てばライト級2戦目でタイトルマッチということになるので、もう最高ですね」
──もともと、もう1試合の選手もよく知らないというお話でしたが、自分の勝ち方をすれば自然と選ばれるだろうという気持ちですか?
「本当にそうですね。もう1試合がどうというよりも、自分の試合で自分の倒し方をすれば、間違いなく挑戦者に選ばれるだろうなという感じですね。そこは自信があります」
──改めて、篠原悠人選手の印象は?
「すごくいい選手だと思いますね。普通に格闘技センスもあるし、実績もあるし。すごくオイシイ相手だなという、今はそういうイメージですね」
──強さを感じるのはどのあたりですか?
「強さ…うーん、それは分かんないっすね。でも、ここをクリアしないと今のチャンピオンに絶対勝てないのは間違いないので。そうですね、別に今のチャンピオンクラスではないかなという感じですかね」
──過去にはゴンナパー・ウィラサクレック選手をKOしたりという実績もありますが。
「ああいうタイ人とかって、やっぱり相性もありますよね。そこをものにできたのは、たぶんミラクルもあると思うし。まあ実際、実力ってけっこう僅差だと思ってるので、その日ものにできるかできないかだと思うんですよ。その時は、ものにしたのが篠原選手だったっていう。だから別に、ゴンナパーに勝ったからヤバいとかは思わないですね」
──篠原選手は、今はかなりパンチを磨き上げていますが、もともとは蹴りが得意な選手でした。瑠久選手は今回、もともと得意だった蹴りをまた磨いているということですが。
「篠原選手に蹴りの印象は全くないですね。見たことないというか、そもそもあんまり篠原選手の試合を見てないんですけど。でもそれを言ったら自分もそうですからね。たぶん、俺の蹴りの方が本物なんで。やれば分かるかなと思います」
──倒すイメージ、パターンはいろいろ用意している?
「メチャメチャ用意してますよ。たくさんあります」
──もともとのパンチに蹴りも加えて、以前よりもバリエーションが増えた感じですか?
「バリエーションはメチャメチャ増えましたね。幅が広がったっていうのかな。ちょっとそこらへんは企業秘密なんですけど(笑)、試合で見せていきたいと思います。これからの自分は、研究しきれないと思いますよ。そういう試合を見せていきたいですね」
──3月の蓮實光戦の時点で、もうみんな驚いていましたが、あんなものじゃない?
「そうっすね! 今、もともと持ってるポテンシャルをいろいろ引き出してて。今までは、先輩たちが作ってきた『K-1』戦い方のイメージ通りなスタイルだったんですけど、自分の中でそういう概念を壊して。もっと勝つために、いろいろできるなって。自分、たぶん器用なんですよ。なので、その器用さをどんどん生かしていきたいなというのはあります」
──本来持っていたポテンシャルの全部を解放するみたいなイメージ?
「そうっすね。たぶんずーっと、本当に一部のスタイルしかやってなかったので。たぶん、今までの相手はみんなやりやすかったと思うんですけど、本当にベルトを獲りにいきたいので。そういうのも考えて、ちょっと本当に向き合ってる感じですね、格闘技と」
──では、充実してますね。
「今まで一番っていうぐらい、楽しいですよ。そう、今が一番楽しいですね、やってて。いろいろ格闘技を見るようになったし、ちょっと変わりましたね、いろいろと。ジムの代表をやって、チームのメンバーも増えて後輩もできて、所属選手も抱えてたりするので。そういうのも含めていろいろレベルアップしたと思います、格闘技に対して」
──チームのメンバーやジムの会員さんにも強いところを見せなきゃいけないですしね。
「そうっすね、やっぱ背中見せないといけないんで。そういうところからたぶん、もう前回から変わってきてますね。ハートの戦いになった時に、そこで負けることは絶対ないので、自分は。精神的にも強くなったので、そういうところも今はすごい強みの一つかなと思います」
──そして今回いい勝ち方をして、チャレンジャーに選ばれて、11月に大岩龍矢選手のベルトに挑戦すると」
「そうっすね。試合もそうっすけど、もう俺がチャンピオンになったほうがいい雰囲気を出すんで、試合で。みんなを納得させたいなっていうのはあります」
──では最後に、改めてこの試合に向けての“決意”をいただけますか?
「まずこの試合、絶対負けないんで。絶対負けないっていう気持ちを持って臨みます。本当K-1のベルト、Krushのベルトを巻きたい気持ちがすごく強いので、もう本当にそれに見合った試合をするだけ、本当に自分の仕事をこなすだけって感じです」





