キックボクシング
インタビュー

【ONE】新天地デビュー戦を迎える内藤大樹、打倒・天心に区切りを付け「一戦一戦しっかり勝って頂上を目指したい」

2019/10/25 16:10
2019年10月25日(金・現地時間)夜にインドネシア・ジャカルタのイストラ・セナヤンで開催される『ONE:DAWN OF VALOR』。同大会のプレリム第2試合ムエタイ・フライ級(-61.2kg)3分5Rで、元シュートボクシング日本スーパーバンタム級王者・内藤大樹(SB/BELLWOOD FIGHT TEAM)がONE本戦でのデビュー戦を迎える。  内藤は2011年7月の高校1年生時にシュートボクシングでプロデビュー。連勝を重ねて2014年11月にSB日本スーパーバンタム級王座を獲得すると、2015年8月の「BLADE FC CUP 2015 -55kgトーナメント」に出場。1回戦で工藤政英、準決勝で村越優汰を破って決勝へ進出したが、那須川天心にKO負けを喫した。 那須川天心と2度拳を交えている内藤 そこからは打倒・那須川を目指し、各団体のトップ選手たちと対戦。2017年11月に開催された「RISE DEAD OR ALIVE -57kg TOURNAMENT」で原口健飛、工藤政英、MOMOTAROを破って優勝。2018年11月、ついに那須川との再戦へ漕ぎつけたがKOで返り討ちに。  再起戦となった今年6月には若手シュートボクサー笠原弘希に再々延長戦の末に惜敗するも、9月に行われた「ONE JAPAN SERIES -Road to CENTURY-」では渡辺優太を1R1分22秒、右ハイキックで衝撃のKO勝ち。ONE本戦出場へのチケットを手にした。 「ONE JAPAN SERIES」で渡辺に右ハイキックで衝撃KO勝ち、本戦への切符をつかんだ 対戦相手はアレクシ・セレピソス(ニュージーランド/House of Pain)。16歳でMMAファイターを志したが、ジムにはMMAを習える環境がなく、代わりに勧められたムエタイでプロファイターの道へ。これまで2つのムエタイ世界王座、3つの国内王座、2つのトーナメント王座を獲得したほか、ボクシングやラウェイにも挑んだという。今年1月にONEデビューを果たし、タイ人のモンコンペットを相手にワンツー&ローでどんどん前へ出るスタイルで奮戦したが、判定で敗れている。16歳で父親となり、家族を養ってきたという一面も。  このセレピソスと対戦する内藤は、「前回ONE本戦へつながる試合でKOで勝てたことは良かったと思います。ようやくスタートラインに立ったと思うので良いスタートを切りたいです」と、新天地での好スタートを切りたいとする。  オープンフィンガーグローブ着用、ケージでの試合は前戦で経験済み。「オープンフィンガールールは自分に合っているなと感じました。攻撃を受ければグローブより痛いですが、自分も拳を当てる感覚がよくわかって打ちやすいです。ケージは特に気になることはなく、ただ広く使えるのは良いなと思います。代表からはとにかく頭を振って戦う事を日頃からよく言ってもらっています」と、このルールはやりやすいとし、チームの代表ですでにONEでの世界タイトルマッチも経験している鈴木博昭からのアドバイスは日常的にあるようだ。 チームの代表である鈴木博昭(右)もONEに参戦している。左はシュートボクサーで内藤の弟・啓人 セレピソスについては「身体が強くオールラウンダーな印象です」と評し、「ONEでは一戦一戦しっかり勝って頂上を目指したいです」と一歩ずつ階段を登っていきたいとの意気込み。  また、3年間追い続けてリベンジの夢は叶わなかった“打倒・天心”はもう気持ちの整理がついたのかと聞くと、「今は特に考える事はなく、目の前にある戦いに常々集中しています」と答えた。
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント