2019年10月25日(金)インドネシア・ジャカルタのイストラ・セナヤンにて開催される「ONE: DAWN OF VALOR」にて、徳留一樹(パラエストラ八王子/team HALEO)が米国のジョニー・ヌネスと対戦する。
徳留は5月10日の「ONE: Warriors of Light」にて、11月大会で下石康太に勝利しているエイドリアン・パン(豪州)とライト級(※77.1kg)で対戦。サウスポー構えから左の攻撃を当て、最後は左ヒジでパンをカット。2R TKOでONE初勝利を挙げた。
ONE初戦は急遽対戦相手がエリック・ケリーからジャダンバ・ナラントンガラグに代わり、第2戦もエミリオ・ウルティアからクリスチャン・リーに変更されながら試合を受け、連敗を喫していた徳留だが、フェザー級(※70.3kg)戦だったナラントンガラグ戦、73キロ契約だったリー戦から、ONEライト級(※77.1kg)への階級変更でパン戦では、左ストレートからダブルレッグテイクダウン、立ち際にヒザ&ヒジと力強く流れるような動きを見せていた。
10月25日のジャカルタ大会でもONEライト級にフィットした戦いを見せるか。計量も終え、しっかり食事も採れているという徳留は、現地ホテルに併設されているジムで最終確認を終え、会場に向かっている。
コーナーマンを務める塩田Gozo歩・パラエストラ八王子代表によると、「徳留はフィジカルやスタミナ面もかなり強化されました。ミットを受ける自分が痛みを感じるほどの爆発力です」と、77kgでの徳留の身体の変化を感じているという。
対戦相手のヌネスはMMA公式戦7勝1敗の強豪。2012年のプロデビューから4連勝で2014年3月にWSOFデビュー。その後TUFシーズン22ではチーム・フェイバーの一員として参加し、ライアン・ホール、デイビッド・ティーマーに敗れ、シーズン25でもジェームス・クラウスに敗れている(非公式戦)が、2018年9月の前戦、Bellator 205ではジョシュ・ウィックに判定勝ちを収めている。
クラウスの腰を落とさせた左右パンチの前進力、粘り強いダブルレッグなど詰めてのファイトを得意とするヌネスは、近距離を課題としていた徳留にとって困難な相手だ。しかしオーソドックスのヌネスに対し徳留はサウスポー。パン戦で見せたトランジッションがヌネス相手にどんな変化を見せるかも注目だ。
徳留は対ヌネスについて、「組みを中心に捉えつつも、距離に重点を置いて戦います」と、クリスチャン・リー戦後、シルバーウルフの大宮司進氏とも相談し、いったん同ジムでの出稽古を止め、得意の組みを軸にこれまでの打撃をミックスして戦うことを選択したことを明かすと、「前回のようにチャンスがあれば打撃も有効になると思います。試合で自分の攻略する動きを見てください。日本から応援よろしくお願いします。しっかり勝ってきます!」と、新たなスタイルの手ごたえを語っている。
なお、同大会には日本からONE本戦初出場となる内藤大樹が金網でのオープンフィンガーグローブでアレクシ・セレピソスと対戦。メインでは、3連勝中の王者ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)が、同じく3連勝中のキャムラン・アバソフ(キルギス)を挑戦者に2度目の王座防衛戦を迎えるONE世界ウェルター級(※83.9キロ)選手権試合が行われる。同大会の模様はAbemaTV「格闘チャンネル」にて19時30分から生中継が予定されている。