試合後、インタビューに答えた木村
2025年9月7日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催された『K-1 WORLD MAX 2025~-70kg世界最強決定トーナメント・開幕戦~』にて、メイソン・ストロッドマン(アメリカ/WARMAN MUAY THAI)を1R1分15秒でKO、11月に行われる決勝トーナメントへ駒を進めた木村“フィリップ”ミノル(ブラジル/Battle-Box)が試合後インタビューに答えた。
8日(月)正午より、ABEMA格闘チャンネルにてLIVE配信される決勝トーナメントの組み合わせ抽選会にて、次の相手が決まる。
フェルドンク戦に興味
「久しぶりに戦うチャンスを作っていただいたK-1に心から感謝します。K-1で久しぶりに戦って凄い感慨深くて、入場の時はエモーショナルなものを感じて自分自身感激してテンション上がって。リングに上がったらいつも通りの自分を表現するだけだと思って戦ったら、いいKOが出来ていい結果になったと思います。でも他の選手が凄くレベル高くて。自分は優勝することを目標にしているので、そのためにはまだまだ足りない部分が多いし、もうちょっとレベルアップしていかないといけないなと思いました」
――対戦相手の印象は?
「メイソン選手は蹴りもパンチも強いって情報があって警戒していたんですけれど、蹴りが重かったです。だから早く自分の土俵に持って行ってKOすることだけを考えていました」
――試合は1年ぶり、K-1では4年ぶり。試合勘はどうだった?
「久しぶりの試合だと思うところはあったけれど、長く戦いの経験値があるので、そんなにブランクがある感じはしなかったです。相手をKOするためにはいいタイミングとかいろいろなことが重なってKO出来るので、相手の癖とかを見つけるのに時間がかかるかなと思ったんですけれど、身体が動いてブンブン振り回していって。K-1のリングに上がったら身体が自然と動いて、ああいうファイトスタイルになりますね」

――木村選手の試合前まで判定が多かった。どんな気持ちで見ていた?
「僕は冷静に見ていて、みんなこのままKOしないでゆっくり戦ってくれと思いましたね(笑)。その分、自分がKOした時に盛り上がるのは目に見えていたので。みんなこのまま落ち着いた試合していてくれって思っていました(笑)」
――ネットの反応では衝撃のKOで凄いって声が多かったようだ。自分が主役になった感じ?
「そうですね。自分の今回の狙いはKOして、そのKOの動画が拡散されてK-1 WORLD MAX盛り上がってるな、やってるなって知らない人にも分かってもらえるために宣伝としてKOが必要なんですよ。だから僕のKOが拡散されてこそ、もっともっと広がっていくし、K-1 WORLD MAXはこんなにレベルを高いことをやっているので、それを知ってもらいたいというのが何よりも想いがあるので、とにかくこの試合はインパクトのあるKOというのは狙っていました」
――リングサイドに平本蓮選手がいたが、何か話した?
「ちょっと話しました。蓮くんが応援しているのが見えて気合い入りましたね。戦友なので。お互いここまでずっと戦ってきて、これからも高めあって行きたいと思っているので嬉しかったです」

――試合後、リング上から木村選手の方から解説席の魔裟斗さんに話しかけていたが、何を話していたのか?
「優勝するから見といてください、みたいな感じで。今回のトーナメントの中で、けっこう僕の評価が低くて。だからナメんなよと思って、見といてくださいって意味で言いました。あまり僕の声は聞こえてなかったみたいですけれど(笑)。2回言いました」
――戦う相手として興味のある選手はいた?
「ダリル・フェルドンク選手、めちゃくちゃいいですね。激しいし、アグレッシブだし。ああいう選手とド突き合うような試合をしてみたいなと思いましたね。フェルドンク選手が一番いいなと思いました。ああいう選手とアツい試合をしたいです。あとは負けたけれどムシンスキ選手は最初から注目していたし、オウヤン・フェン選手に勝つんじゃないかと思っていたし、試合見ていて僅差でどっちについてもおかしくない試合だったし。そういう意味でもレベルが高いですね。フェルドンク選手とムシンスキ選手がどういう試合をしてくるんだろうなと気になっていました。あとはストーヤン選手。安定して強いので。とにかく面白い選手が多いですね。気合い入ります」
「ここでこそ全試合KOしないといけないと思っています。トーナメントに向けて身体を作って練習して追い込んで、全試合KOするという偉業を成し遂げたいと思います」
――マイクがなかったが、KO勝ちしたら言おうと思っていたことはあった?
「自分も今こういう状況なので言うことはないというか。もしマイク持って喋るとしたら、復帰戦の場を作っていただいたことに感謝していますというのと、ここまでいろいろな人に迷惑をかけたりご心配をかけたけれど、変わらず応援してくれてありがとうございますっていう感謝の気持ちだけを言おうかなと思っていたくらいですね」
――試合後にエンセン井上さんと写真を撮っていたが、エンセン軍団なのか?
「バトルボックスとチーム大和魂で、みんなで練習したり交流を深めて切磋琢磨しているので。いい練習環境が整ってきていて、けっこう強いチームでやっています。一緒に練習したり、自分たちが行ったり様々な交流して。基礎のサーキットトレーニングとかからMMAを僕もやったりするので、そういうところで交流があります」
――将来的にはMMAをやる?
「MMAはずっと練習しているので。今はK-1の大会で凄くレベル高い大会なので、それは考えずに集中してやっています。ずっと長いこと柔術、レスリング、グラップリングはやってきているので考えてはいます」
「素直に嬉しいですね。でも、僕は須藤さんから空気を変える、試合の流れを変えると言ってくださって凄く嬉しいです。でも自分は、あの方たちが現役の時の凄い爆発的な盛り上がりの中の格闘技を見ていたので、こういう空気を変える試合や盛り上げる試合が出来るのかなと思います。それは須藤さんや魔裟斗さんといった選手たちが作ってきた時代が自分を作ってきたのだと思います」
――またアンチの声が見られる。そういう中で戦っていくのは?
「アンチは僕はそんなに気にしなくて。アンチって意味もよく分からなくて。応援してくれていると思っているので。そこは特に何も思ってないです。言いたいことは言ってもらって、嫌な気持ちをする人もいるだろうし、嫌いな人もいるだろうけれど、そういうのを発信してもらって。それはお客さんの声なので。SNSでお客さんの声が聞けるっていうのはある意味いいことだと思うので、いろいろな意見を受け止めて自分は頑張ろうかなと思いますね」
――最後にファンへメッセージを。
「ありがとうございました。皆さんの日々の応援とかサポートがあっていい結果が残せました。本番は11月のトーナメントなのでしっかり身体を仕上げて優勝へ向けて頑張りたいと思います。改めてよろしくお願いします。K-1最高!」








