計量時(左)とリカバリー後(右)の渡辺
2019年10月22日(火・祝)東京・後楽園ホールで開催された『skyticket Presents DEEP JEWELS 26』の第7試合で、8戦無敗のカン・ヒウン(韓国)に1R1分48秒、リアネイキドチョークで圧勝した渡辺華奈(FIGHTER'S FLOW)。
試合後の渡辺のSNSには試合の様子や打ち上げの模様、サインボール投げに失敗した話などが投稿されているが、渡辺の師匠でプロMMAファイターでもある上田貴央(FIGHTER'S FLOW)が興味深い話を打ち明けている。
MMAに限らず、キックボクシングでもボクシングでも階級制の格闘技では計量後に水分や栄養を摂って体重を戻す「リカバリー」(減量で消耗した身体を最善の状態に戻し、自分の体格を活かす)をするのは常識となっているが、渡辺はつい最近まで全くリカバリーができなかった、というのだ。
上田のSNSによると、「渡辺華奈、MMA始めて2年くらい経ち、当初全く出来なかったリカバリーも覚えました。2戦目の時はデビュー戦から28日しか間がなかった事もあり、57.2kg契約で試合当日58.0kgという状況(笑)。柔道時代は『リカバリー』という概念がなかったそうです」と、2017年12月3日にDEEP JEWELSでプロデビューし、12月29日のRIZINで杉山しずかと対戦した時は800グラムしか戻せなかったと明かす。
今回の試合は56.7kg契約(+500グラムまでは認められる)で、渡辺は前日計量で56.9kg、上田によれば試合当日は約61.0kgまで戻っていたという。
この投稿に対し、渡辺は「クレアチン(運動におけるパフォーマンスの向上・回復力の向上・体重増加に効果があるとされている)を覚えました。リカバリーも技術だと知りました」と返している。
渡辺華奈、MMA始めて2年くらい経ち、当初全く出来なかったリカバリーも覚えました
2戦目の時はデビュー戦から28日しか間がなかった事もあり、57.2キロ契約で試合当日58.0キロという状況(笑)
柔道時代は「リカバリー」という概念がなかったそうです
今回は当日61キロくらい。
全然違うね!(゚o゚ pic.twitter.com/x2BWwCxgQu— 上田貴央 (@takao_ueda) October 23, 2019
柔道は格闘技と同じ前日軽量ですが、クリアしても、当日朝にランダムで指名された数名がまた計量します。
— Kana Watanabe×渡辺華奈 Ver.2 (@kanawatanabe821) October 24, 2019
そこで5%以上増えていたら失格なので、あまりリカバリーはできないです?
水抜きもしたことなかったので、試合3日程前にはアンダーしてないと不安でしたが今はだいぶ慣れました∩^ω^∩ https://t.co/Lwwz7wbBYq
記事ありがとうございます!
— 上田貴央 (@takao_ueda) October 24, 2019
「リカバリーを知らず」とありますが、知識としては当時与えてありました
が、
・まだ不慣れなので無理な水抜きとリカバリーをさせなかった
・初戦から2戦目が28日間しか空いておらず、その間は大きく体重の変動をさせないという安全策を取った
というのが実情です! https://t.co/WE5wXbyMri