2025年8月31日(日)新潟LOTSにてプロフェッショナル修斗公式戦『越後風神祭り15』(ツイキャス配信)が開催された。
『越後風神祭り15』速報
第1部 10:30開場 11:00開始(越後夏風LOTS乃陣…アマ修斗、ビギナー修斗、打撃、組技、柔術)
第2部 14:30開場 15:00開始
▼バンタム級(-61.2kg)5分3R×一條貴洋(ストライプル南相馬playground)61.0kg[1R 3分43秒 TKO]〇青井心ニ(心技舘)61.1kg
一條は24年10月の前戦で永井奏多に1R KOで敗れ、3連敗を喫したが、25年4月の「越後風神祭り14」で宮澤ゴリラ和郎を2R KOに下し再起を果たした。
福島県南相馬市出身で、08年のプロデビューから17年。試合前には高校卒業後同じ東北から千葉ネットワークに入門した扇久保博正がいるTHE BLACKBELT JAPANで出稽古も行って来た。38歳。
青井心二の直近1年は2勝1敗1分。4月に新井拓巳にTKO負けも、10月に森本ユタカに判定勝ち。12月に中島陸とドローも、25年4月の前戦・沖縄大会で波平コングに1R KO勝ちしている。
元修斗環太平洋ライト級王者・遠藤雄介代表率いる心技舘所属でキッズ・ジュニア修斗出身。修斗で兄・青井太一とともに活躍する心二は、23年9月の「越後風神祭り11」では江口諒に1R ダースチョークで一本勝ちしており、今回も遠征でのアウェイ戦を気にせず、連勝・ランキング入りを目指す。23歳。
1R、ともにオーソドックス構え。先に右カーフの一條。青井は左右を見せて間合いを測り、右ヒザから右。一條は右、右カーフ。
青井の左右からの詰めにコーナーを出る。青井は右跳びヒザ。そこに組む一條だが、青井が両差しから肩パンチ。コーナー背にする一條。青井は押し込み細かいヒザで離れる。
一條は蹴りのフェイントからスーパーマンパンチ狙い。かわす青井は左ジャブから右跳びヒザ。かわす一條に左から右。組む一條を切って右ロー。一條の入りに右ヒザを当てると、一條の組みを切って左右。
コーナー背にした一條に跳びヒザの青井は左右ラッシュ! 一條は崩れ、青井のパウンドにレフェリーが間に入った。
ベストバウト賞を獲得した青井は試合後、「こんにちは。心技舘の青井心二です。新潟大会に2回呼んでいただき、風田(陣)さん、本当にありがとうございます。2年前は前座で、もう本当最初の方の試合だったんですけど、2年でメインイベントになって、少し成長した姿を見せられたかなと思います。今すごい本当得られるものがあって、どんどん強くなってる自信があって、もうこういう新潟とか他の地方の大会も出させてもらってるんですけど、地方からでもこういう強い選手が出るんだぞっていうのを見せたいので、今年このまま修斗の世界ランク入って、来年ベルト獲りに行きます」と力強く語った。
また、大会後、風田陣プロデューサーは、「メインはもうピリッピリしてました。あの青井選手の跳びヒザは“刺さるヒザ”ですね」と青井心二を賞賛。
続けて、「自分が負けて負けて強くなってきたんで、勝った選手はそのまま、また上の方にどんどんいけると思うんですけど、結構頑張ってるんだけど、ちょっと今回負けたなという選手にこれからもチャンスを上げたい。それに、今日セコンドで来てくれたアマチュア選手がいっぱいいると思うんで、その選手が“俺もこのリングに上がりたい”と思ってくれたら、本当嬉しいです。今日は立ち見も出ましたし、あのメインのヒリヒリした感覚っていうのは、本当生でしか見られないんで、最後までもっと見てもらえるようにしたい」と語った。
また、今後については、2026年は4月と8月に大会を予定。さらに、記念すべき『越後風神祭り20』を朱鷺メッセでやれたら、と展望を話している。
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▼第11試合 フェザー級(-65.8kg)5分2R△久保村 ヨシTERU(コンドル)65. kg[判定0-1] ※19-19×2, 18-20△澤江優侍(フリー)65.7kg
久保村は、24年4月の「越後風神祭り12」でムテカツに判定勝ちも、7月に宇藤彰貴に2R KO負け、25年5月に磯城嶋一真に1R TKO負けで2連敗中。7勝9敗2分。42歳。
対する澤江は「越後風神祭り」育ち。23年3月椿馨に、9月に加藤裕彦に連続ドローも、24年4月に岡田達磨と対戦し、1Rにマウントを奪われるピンチから2Rに左フックで逆転のKO勝ち。24年9月に青井太一に1R TKO負けを喫したが、25年4月に小川将貴を2R 出血のTKOに追い込んで再起を果たしている。2勝1敗2分。34歳。
1R、ともにオーソドックス構え。中央を取る澤江はワンツー。右を当てると久保村がダブルレッグへ。がぶる澤江は右で差してテイクダウン。右オーバーフックでハーフの久保村は股潜りバック狙いから足を手繰りレッスルアップ。
コーナー背にする澤井は切ってバックへ。バックマウントに立ち上がろうとする久保村は上の取り合いでサイドに。首を三角にとらえようとした澤井はネルソンからスイープしてパウンドも。ストップドントムーブ。
再開で足を戻した久保村は三角狙いからシングルレッグも、切った澤井がサイドバック。亀の久保村は両手を脇に挟んで凌ぐ。
2R、澤井の左を被弾した久保村だが、右を当て返すと澤井も左右連打。互いに打ち合いのなか、偶発性のバッティングに。ドクターチェック。2R 20秒までの判定に。判定1-0(19-19×2, 20-18)で1者が澤井を支持も、2者ドローで試合は引き分けとなった。
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▼第10試合 ストロー級(-52.2kg)5分2R〇大ちゃん(SAI-GYM)52.2kg[1R 0分39秒 内ヒールフック]×塩野谷陽大(ファイティングラボ新潟)51.5kg
1R、ともにオーソドックス構え。大ちゃんの右ローに右フックを合わせいに行く塩野谷。崩れながらも組んだ大ちゃんは左で差して左を内股へ、そしてカニ挟みでテイクダウン! そのまま外がけでサドルを組んで内ヒールを極めた。
試合後、大ちゃんは「今日、家族が家で見てるんで、子供に『パパ頑張ったよ』と。あと、まだ総合で負けたことが無いんで結構、俺、強いんじゃあないかなと」と笑顔で話した。
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▼第9試合 フライ級(56.7kg)5分2R△本多“弥彦”直樹(SAI-GYM)56.7kg[判定ドロー] ※19-19×3△藤井愛斗(パラエストラ小岩)56.3kg
1R、本多がテイクダウンも立つ藤井。本多はボディロックテイクダウン。すぐに立とうとする藤井をがぶるもバックには回れず。がぶりから崩した本多だが、片ヒザ立ちの藤井。なおもがぶる本多はノーアームギロチン狙い。
離れて立つ藤井は右ストレートか、右ミドルでダブルレッグテイクダウン! 本多が立ってゴング。
2R、藤井は左右からダブルレッグテイクダウン。立つ本多に細かいヒザで離れる。ワンツースリーフォーと繋ぐ本多に藤井はダブルレッグテイクダウン。コーナーで上体を立てた本多は立ち上がり正対。そこに太腿に細かくヒザを突き、ヴァレリーキックで踵も突く藤井。さらに中央に向けてテイクダウン。ハーフガードの本多に左枕から肩固め狙い。さらにパウンド。
背中を着かされた本多。藤井のパウンドのスペースにシングルレッグでテイクダウンも藤井がネルソンでゴング。判定は19-19×3でドローに。
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▼第8試合 バンタム級(-61.2kg)5分2R×宮澤ゴリラ和郎(飛翔塾)60.5kg[1R 2分00秒 TKO]〇藤木龍一郎(和術慧舟會AKZA)60.8kg
1R、左ハイを当てた藤木に、宮澤はそれでも蹴り足を掴んでがバックを奪う。宮澤の右頬が大きくぱっくり割れて出血。ドクターチェック後、再開に。
ボディトライアングルの藤木が右で叩くと、宮澤は顔をしかめる。背後からのパウンドでレフェリーが間に入った。
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▼第7試合 フェザー級(-65.8kg)5分2R△葛西 達(ストロングウィル古川)65.9→65.8kg[判定ドロー] ※19-19×3△塩津奏太(心技舘)65.7kg
1R、ともにオーソドックス構え。組んで四つから葛西が小外刈テイクダウン。立つ塩津のバックにつき、ボディロックテイクから大内刈テイクダウン。ボディトライアングルからリアネイキドチョーク狙い。葛西のラウンドに。
2R、塩津のワンツーにボディロックテイクダウンの葛西。立つ塩津の正対に小外がけテイクダウン。ここも立つ塩津だがバッククリンチの葛西。正対して離れて左右を打ち込む塩津に、葛西はクリンチ。突き放す塩津は四つから、葛西の小外を逆に潰して上に。
上からパウンド。葛西はレッスルアップでテイクダウン。バック、腕十字狙いも塩津がトップでサイド奪いパウンド。わき差し立つ葛西を崩して塩津が上に。ここも葛西が立ち上がりゴング。塩津のラウンドに。判定は1Rずつを取り合い、19-19×3のドローとなった。
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▼第6試合 2025年度新人王決定トーナメントフライ級(-56.7kg)5分2R〇鈴木 尊(FourRhombus)56.9→56.8→56.7kg[1R 2分43秒 リアネイキドチョーク]×齋藤大樹(ピロクテテス新潟)56.4kg
山形県出身の鈴木は、23年全日本アマ修斗フライ級3位から、24年にプロデビュー。隼吾、本多弥彦直樹をいずれも1R リアネイキドチョークを極める一本勝ち。25年6月にFighting NEXUSで大輝に延長ラウンドで判定負けした。23歳。
ピロクテテス新潟の齋藤は、新潟県村上市出身。家からジムまで60キロの道のりを週6回通い、24年全日本アマ修斗フライ級準優勝。25年4月の「越後風神祭り14」でフライ級新人王トーナメント一回戦に出場予定だった彬大と対戦予定も彬大のドクターストップにより、トライアウト3分2Rで、緊急参戦の塩野谷陽大(ファイティングラボ新潟)と対戦。1R パウンドでTKO勝ちしている。19歳。
1R、先に中央を取るサウスポー構えの齋藤が左。そこに鈴木はダブルレッグテイクダウン。前転してグランビーロールの齋藤に、すぐについていく鈴木がバックテイクから崩しに。ロープを掴んでしまう齋藤。なおも鈴木はボディロックテイクダウン。
上体は立てる齋藤の立ち上がりになおもボディロックテイクダウンの鈴木に、先に立つ齋藤ががぶり。しかし首抜く鈴木がボディロックテイクダウン! ボディトライアングルで4の字に巻くと、バックマウントからパウンド。リアネイキドチョーク狙い。
亀に戻してスクランブルする齋藤に、鈴木はリアネイキドチョークを極めると、齋藤が失神。試合後、鈴木は「新潟の修斗ファンの皆さん、僕が大樹選手の思いを背負って、絶対新人王を獲るんで、皆さん応援よろしくお願いします」と力強く語った。
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▼第5試合 フライ級(-56.7kg)5分2R〇蓮池勇太(飛翔塾)56.4kg[2R 3分20秒 TKO] ※バックマウントからパウンド×ふじい ☆ ペリー(BURST)56.3kg
▼第4試合 越後風神キックボクシング OFGマッチ ※防具なし 63.5kg 契約 3分3R〇勇生(ウルブズスクワッド)63.3kg[1R 2分31秒 KO] ※左ボディ→ヒザ、左フック×清水和也(アルンジム)63.2kg
▼第3試合 バンタム級(-61.2kg)5分2R△上杉隼哉(ブレイブハート)61.1kg[判定0-0 ドロー] △彬大(ROOTS)61.0kg※1R上杉が左STでダウンを奪う
▼第2試合 越後風神MMAバンタム級(-61.2kg)5分2R×大貫瑠夏(フリー)62.0kg[1R 1分01秒 腕十字]〇渡邉陽大(ブレイブハート)61.0kg
▼第1試合 トライアウト フライ級(-56.7kg)3分2R×井上颯人(心技舘)56.9→56.8→56.7kg[1R 2分58秒 TKO]〇福島祐貴(BURST)56.3kg
サウスポー構えの福島がジャブから右で差してボディロックテイクダウン。井上の正対に下から蹴り上げで立ち上がりに右から左でダウンを奪い上に。ハーフから足を手繰りに来た井上にパウンド連打でTKO勝ち。