RWS2025年8月30日(土)タイ・ラジャダムナンスタジアム
▼メインカード第1試合 62.14kg契約 3分3R×レンタ・ウォーワンチャイ(=松井蓮汰/ウォーワンチャイプロモーション)判定0-3 ※27-30×3〇カール・タンニアン(アイルランド)
レンタは石井一成と同門でこれまでにBOMライト級、WMCインターコンチネンタルライト級、WPMFインターナショナルライト級の3つのタイトルを獲得。日本だけでなく、RWSのリングではムエタイトップのラムナムムーンレックの対戦相手に選ばれるなどタイでの評価も高い。2025年4月、『Road to Rajadamnern』のメインイベントでヨーブアデーンと対戦もスプリットデシジョンで敗れた。23勝8敗2分。
対戦相手のタンニアンは24歳(レンタは23歳)。身長は175cmで177cmのレンタより2cm低いが、リーチは176cmでレンタの168cmを上回る。WKTAスーパーバンタム級アマチュアジュニア世界王者。RWSで2勝をあげている。20勝3敗。
1R、レンタの右カーフからスタート、タンニアンは右ミドルを返すがレンタはしっかりブロック。タンニアンが前蹴りを出すと、レンタはキャッチして左右フックから右ローを返す。するとタンニアンは首相撲に持ち込み、この首相撲がパワフル。レンタはヒザからヒジで対抗したが、タンニアンは首相撲で横に振るとヒザから左右のヒジを連打してヒットさせる。レンタは離れて左ボディ。
再び組み付いてヒザからヒジで攻めるタンニアン。離れようとするレンタに、前へ出て組み付いてくる。レンタは左ボディと右ストレートで応戦。ワンツーから飛びヒザ、そのまま組み付いて右ヒジを打つタンニアン。レンタもヒジを返すが空振り。飛びヒザからヒジのタンニアンは前へ出て何度も組む。オープンスコアは10-9×3でタンニアン。
2Rが始まってすぐに右ストレートで前に出るタンニアンはそのまま組み付いて首相撲からヒザ。レンタは突き放して左右のミドルを蹴るが組まれる。離れるとタンニアンがワンツー、右ストレートからヒザ、右ヒジ、右ミドル。レンタは左フック、左ヒジを打つ。組み付いてくるタンニアンにワンツーを見舞うが、タンニアンはヒジとヒザ。
タンニアンの右ストレートがクリーンヒットし、左ヒジも喰らったレンタだが、右ヒジで逆襲。場内が大きく沸く。ヒジの打ち合いとなり、タンニアンは流血。レンタも右目上から出血が見られる。どんどん前へ出てヒザとヒジを見舞うタンニアン。ラウンドが終了すると大歓声が起きた。OPスコアはタンニアンの10-9×3。
3R、右ローを蹴るレンタは組もうとするタンニアンにワンツー。しかし、タンニアンもジャブと右ミドル。近付くとヒジ。レンタの右ローで両足が流れたタンニアンは転倒。場内が大きく沸く。立ち上がったタンニアンはヒザから組み付いての右ヒジ、そして右ひざの連打と右ミドル。ワンキャッチしてのヒザを上手く使うタンニアン。
レンタの右アッパーがヒットしてもタンニアンは下がらず前へ出てヒザを蹴る。レンタにロープを背負わせてヒザを突き刺すタンニアンは、レンタが前へ出て来ると右ストレート。レンタはワンツーの連打で前へ出てハイキックで逆転を狙うが不発。倒しに行ったレンタだが、タンニアンは下がって時間切れ。
タンニアンが判定3-0で勝利した。
[nextpage]
▼プレリム第1試合 47.62kg契約 2分3R×カナ・ウォーワンチャイ(=押川香菜/ウォーワンチャイプロモーション)判定0-3 ※48-49×3〇ペットサイパーン(タイ)
カナはアマチュアで5つのタイトルを獲得し、2022年12月、タイでのプロデビュー戦でIMSA初代ピン級王座を獲得。2戦目でミネルヴァ認定ピン級王者の撫子、4戦目でJ-GIRLS&WMC日本の2冠王MIREYを破るという快進撃を続け、2024年3月にはタイの『RWS』に初参戦で勝利を得た。2024年7月、パヤーフォンに挑むも初黒星。
高校卒業後の2025年4月、韓国での再起戦を5R判定で勝利で飾ると、6月にはラジャダムナンスタジアム『FAIRTEX FIGHT』で初回KO勝ち。2度目のRWSに挑む。“ジャパニーズ・ウォリアー”と紹介された19歳
対戦相手のペットサイパーンは16歳で、身長は165cmのカナより低い160cmだが、リーチは同じ157cm。戦績は25勝7敗1分。
1R、右ローと前蹴りで前に出ていくカナに、ペットサイパーンはさっそく首相撲に持ち込みヒザを蹴る。離れると右ロー、左ボディと攻めるカナだが、すぐに組まれて攻撃を中断されてしまう。カナは組まれないように前蹴りを出すがパンチやヒジを出すところで組まれてヒザを蹴られる。オープンスコアは10-9×3でカナ。
2R、前蹴りからワンツー、左ボディ、右ローを出すカナに組み付くペットサイパーン。右ストレートもヒットさせるが組まれてヒザをもらう。ならばとヒジを放つもやはり組まれる。カナはペットサイパーンをロープに押し付けてブレイクに持ち込むが、その間にヒザを蹴られてしまう。しつこく首相撲に持ち込むペットサイパーンにカナはパンチを繰り出すが、ヒザを正面から蹴られてしまい、OPスコアは10-9×3でペットサイパーンに。
3Rは“ジャッジメントラウンド”。組んでヒザを蹴るペットサイパーンにカナはワンツーと右ローで対抗。カナの左ミドルはスネでカットされる。組んで正面からヒザを押し付けるように蹴るペットサイパーン。さらに首をつかまれて身体のくの字にさせられ、ヒザをもらってしまう。これは大きなマイナス。
前蹴りで突き放すも、ペットサイパーンは組んで歩くようにヒザを前に出して蹴る。突き放して左ミドルを蹴るカナだが、スネでブロックされた。
判定は3-0でペットサイパーンがカナを首相撲地獄にハメて勝利した。