キックボクシング
インタビュー

【RISE】team VASILEUS唯一の女子選手・島田知佳、トーナメント準決勝に挑む「世間の評価をさらに超えていかないといけない。前回以上のKOで勝ちたい」

2025/08/29 11:08
 2025年8月30日(土)東京・後楽園ホール『RISE 191』にて、「第3代RISE QUEENアトム級(-46kg)王座決定トーナメント」準決勝3分3R延長1Rで同級5位・風羽(龍生塾ファントム道場)と対戦する同級3位・島田知佳(team VASILEUS)のインタビューが主催者を通じて届いた。  島田は武尊率いるteam VASILEUS唯一の女子選手で、伝統派空手をバックボーンに持つ。元・航空自衛隊横田基地の所属。2024年7月にRISEでプロデビューすると、岩永唯伽との無敗対決を制するなど4戦全勝。5月のトーナメント1回戦では奥村琉奈に初KO勝ちを収めた。 相手をしっかり見て的確に攻撃を当てる ――試合まで2週間となりましたが、現在のコンディションはいかがですか? 「良い感じに疲労も溜まってきていて、でもその疲労が“やっと試合前だな”という感じもあって、すごく調子が良いです」 ――絶賛追い込み中ですか? 「そうですね」 ――前回の奥村選手との試合を改めて振り返ってみていかがですか? 「結果的には1ラウンドKOをできて嬉しかったんですけど、やっぱりVASILEUSの先輩方みたいに1発でスコーンと倒せるような選手になりたいので、まだまだ改善点がいっぱいあるなという感じでした」 ――KOで勝ったものの、倒し方という点では満足してないんですね。 「そうですね」 ――とはいえ、初めてのKO勝利はいかがでしたか? 「最高でしたね」 ――リング上で熱くなって喜んでいるのも印象的でしたが、今まで戦ってきた3試合に比べると、また違った勝利の味がしましたか? 「初めて相手をちゃんと見た上で効かせられたなというか、今までは自分本位な戦い方をしてしまっていたので、相手を見る事によって的確に効かせられるんだなという事を学べた試合になりました」 ――今仰ったような「相手を見る」という部分というのは、今まで闇雲に戦っていた部分やファイトスタイルを見直すきっかけがあったからですか? 「前回の奥村選手は前に前に来るような選手で、それにプラスして尻上がりにどんどん調子が上がっていく選手だと思っていました。なので自分も最初から自分本位に行きすぎると、ただガス欠してしまうなと思ったので『相手をしっかり見て的確に攻撃を当てる』っていうのを考えていたら、結果的にKOができたという感じですね」 ――元々考えていたプランを実行できた試合だったという事ですね。 「そうですね」 ――そういう部分では得るものが大きかったんじゃないですか? 「『相手を見ていいんだ』と思えたことで心にも少し余裕ができたんですよね。今までは圧力をかけて手数を増やしてっていうのばかり考えてしまっていたので、相手が来るのをもう少し利用したらもっと楽に戦えるなっていうのが収穫になりました」 ――良い意味で冷静に戦えていたんですね。 「そうですね」 ――風羽選手との対戦が決定しましたけど、風羽選手に対して印象はありますか? 「距離を取って上手に戦う選手なのかなという印象ですね」 ――去年島田選手がデビューした日、島田選手の次の試合が風羽選手の試合だったのですが、覚えていますか? 「覚えています」 ――試合直後でその日の試合はゆっくり見れなかったと思うのですが、それ以降の試合でご覧になったものはありますか? 「試合自体は見てはいないですけど、試合結果は見ていました」 ――今回の風羽選手との試合に向けて、特別に強化している事や新たに取り組んでいる事はありますか? 「前回は奥村選手が来てくれたことでKOできたと思っているんですけど、今回の風羽選手は距離を取って戦う選手だと思うので、そういう選手でもしっかり倒し切る練習をしているところです」 ――VASILEUSの皆さんも決戦間近の方が多いと思うのですが、ジムの雰囲気はいかがですか? 「ジムの雰囲気はとても楽しく練習させてもらっています」 ――これから試合の選手が多いと活気も良くなってきて、先輩達から刺激を受けることも多いんじゃないですか? 「世界で活躍している選手が限界突破しながら毎日練習されているのを見ると、“自分はこんなのじゃダメだ”と思わされます。もっと考えて頭も使いながら練習をしないといけないなっていうのがありますし、アドバイスとかも結構いただけるのですぐに吸収して試合で出せるように練習しているところです」 ――色んな経験をして色んなチャンピオンになられている方が身近にいるジムっていうのは心強い環境ですね。 「本当にありがたい環境ですね」 ――先日会場にもいらっしゃって、決勝で待ち受けている平岡選手がリング上から「やりましょう」というようなコメントを発言していましたが、あの試合はご覧になってみていかがでしたか? 「結構近距離の戦いをするんだなと思いました。それでああいう打ち合いの中だと、やっぱり気持ちや執念が強い方が勝つんだなっていうのを感じました」 ――決勝戦はタイトルマッチになりますが、そこを戦っていくイメージは湧きましたか? 「自分も決勝をやるなら平岡選手とやりたいなと思っていたので、ああやって言っていただけるのも嬉しいですし、ずっとトップで戦って来られている選手なので楽しみです。まずは準決勝に全集中して勝たないと何も実現しないので、落とさないようにやっていきます」 ――風羽選手との試合では、ある程度フィニッシュやこういう風に倒そうというイメージはついていますか? 「倒し切るところまでイメージしながらいつも練習しています」 ――試合まであと2週間ですが、試合が楽しみな状態になってきていますか? 「前回1ラウンドKOできて、世間の声的に評価が上がり過ぎているんじゃないかなっていうプレッシャーもあるんですけど、そこをさらに超えていかないといけないと思っているので、前回以上のKOで勝ちたいと思っています」 ――最後にいつも応援してくれているファンの皆様にメッセージをお願いします。 「いつも応援いただきありがとうございます。次戦の準決勝は8月30日に風羽選手と戦いますので、絶対KOで勝って決勝に駒を進めるので、今後とも応援の程よろしくお願いします」
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