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【Krush】元王者・山際和希に大石昌輝が容赦ない辛辣な言葉「不発弾」、齋藤紘也と“DARUMA”健太も続き山際が孤立無援のトーナメントに

2025/08/26 21:08
 2025年10月25日(土)東京・後楽園ホール『Krush.181』の対戦カード発表記者会見が、8月26日(火)都内にて行われた。  今大会から「第11代Krushウェルター級王座決定トーナメント」が開幕。第7代同級王者の山際和希(谷山ジム)、第7回・第8回・第9回JKJO全日本空手道選手権重量級優勝の実績を持つ大石昌輝(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)、齋藤紘也(K-1ジム川口ブルードラゴン)、“DARUMA”健太(K-1ジム蒲田チームアスラ)の4選手によって争われる。決勝は12月大会。  山際は2009年に全日本学生キックボクシング連盟ウェルター級王者となり、プロデビュー後も順調に勝ち星を積み重ね、2015年6月にBigbangウェルター級王座を獲得。2017年2月まで11連勝を記録した。K-1 JAPAN GROUPには2013年から参戦し、2020年8月の第7代Krushウェルター級王座決定トーナメントで連続KO勝ちして悲願だったKrush王座に君臨したが、2021年1月の初防衛戦に敗れて王座を失った。2025年1月には“DARUMA”健太にKO負け。近年はホームのBigbangのリングで戦い、2025年6月に松下大紀を判定で破り連敗を脱出した。戦績は41勝(14KO)24敗6分。  フルコンタクト空手界で活躍した大石は4歳で空手を始めジュニア時代から頭角を表し、中学・高校と数々の大会で優勝。2015年から2017年までJKJO全日本一般重量級では3連覇を達成。フルコンタクト空手の統一大会であるJFKO全日本選手権大会でも上位に進出している。空手時代は内廻し蹴りを得意に。2023年3月のKrushでデビューし、1Rわずか52秒でKO勝ちすると、6月のK-1では夜叉猿も1R1分17秒でKOした。3戦目でブハリ亜輝留に判定負けで初黒星。2025年4月、“DARUMA” 健太に判定2-0で勝利して再起を飾ったのもつかの間、7月に齋藤紘也にTKO負け。3勝(2KO)2敗。  齋藤は2020年9月からK-1 GROUPに参戦し、3連勝後に塚本拓真に敗れ初黒星。2023年6月にBigbangで安保璃紅を破り、2024年3月にはRISEとの対抗戦で田中佑樹をKOした。2024年9月には佐々木大蔵に挑んだが判定負け。2025年7月、大石昌輝にTKO勝利した。戦績は9勝(6KO)2敗。  DARUMAは2022年7月からKrushに参戦。初戦はKO負けを喫したものの、10月の2戦目からは4連勝を飾った。2024年8月に海斗を右ストレートと右フックでダウンさせての判定勝ち、2025年1月には山際和希にKO勝ちしたが、4月に大石昌輝に判定負け。戦績は6勝(3KO)4敗。  会見で大石は「前回ドクターストップで負けてあまり試合した感じがしないので、10月勝って12月と2回連続で戦えるのでめちゃくちゃ嬉しいです」と、2試合できることが嬉しいとコメント。  DARUMAは「このベルトはデビューからずっと狙ってきている。このベルトのためにウェルターで試合をして来たとの想いが強くあるので、僕が獲らないといけない。階級変更組には譲れない。意地でも獲りたい」と、ベルトへの想いを話す。  齋藤は「この間の試合はTKO勝ちで自分でも納得いかない勝ち方だったので、インパクトあるKOして自分がKrushのベルトを獲りたいです」との意気込み。 王座返り咲きを目指すことになった山際は「Krushは若手の勢いのある選手が、誰が上がっていくかって戦いだと思うんですけれど、その中に僕が一人いて違う風を巻き起こそうかなと思います。36歳、まだまだ成長中なので強さを見せて王者になりたいと思います」と、ベテランの強さを見せたいと語った。 [nextpage] 質疑応答 ▼第11代Krushウェルター級王座決定トーナメント・準決勝(1) 3分3R延長1R山際和希(谷山ジム/第7代Krushウェルター級王者)大石昌輝(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST) ▼第11代Krushウェルター級王座決定トーナメント・準決勝(2) 3分3R延長1R齋藤紘也(K-1ジム川口ブルードラゴン)“DARUMA”健太(K-1ジム蒲田チームアスラ) ――1回戦の対戦相手の印象は? 山際「DARUMA選手との試合は映像で見ていましたが、空手特有の近い間合いで、DARUMA選手がやりづらそうにやっていた印象。僕が戦うとしたらイメージがあるので、大石選手のいいところを出させないように自分のペースで戦いたいと思います」 大石「山際選手のイメージは蹴りで距離を取って試合が上手いってイメージあるけれど、自分も蹴りの選手なので2人で蹴り合っていたらつまらないので、山際選手はBigbangのトップ選手ですが試合は不発弾みたいな感じで面白くないので、パンチで打ち合って面白い試合をしたいと思います」 齊藤「バランスのいい選手だと思います。試合を見せてもらって、毎試合成長しているので自分と噛み合う面白い試合になると思います」 DARUMA「ダウンを取られた後、スイッチが入った感じはKrushを体現していると思いました。打ち合って勝ったら会場を沸かせられると思うので、いい試合が出来そうだと思います」 ――山際選手、大石選手から気になる言葉が出ました? 山際「たまに爆発するんですけれど(苦笑)。Krushに出た時に塚越選手と合計5回くらいダウンして爆発させました。50回に1回は爆発するので期待してください」 ――今回は爆発しそう? 山際「当日の空気次第、流れ次第です」 ――大石選手はパンチで打ち合いたいと言っていたが? 山際「殴り合いはやる気ないです」 ――大石選手、山際選手は打ち合わないと言っているが? 大石「必ず打ち合いに持って行くので爆発させます」 ――齊藤選手はジムを移籍して2戦目。移籍してどこが変わった? 齊藤「ジムを移籍してフィジカル面、パンチの始動だったり、位置から変えています。まだ完成ではないですが、あと2カ月で前の自分の試合よりも最高の自分になれると思う」 ――DARUMA選手は以前、ジムにベルトを持ち帰りたいと言っていましたね。 DARUMA「ジムにベルト欲しいです。アマチュアから蒲田でやってきて、その一つの形として持って帰りたい」 ――それぞれ決勝でどちらと対戦したい? DARUMA「もちろん大石選手一択です。というか、絶対に上がって来る。山際選手はギワラー(山際のファンの総称)要員で、ギワラーを連れてくるくらいしか見てなかったので」 齊藤「自分も大石選手一択ですね。この間、試合をしてTKOで腑に落ちない勝ち方をしてしまったので。山際選手以外の3選手はベルトを獲ったことがなくて、3選手は本気で獲りに行く。一人は前に獲ったのでベルトへの想いが低いと思うので大石選手とやりたいです」 大石「自分は齊藤選手ですね。絶対にやり返したいです。やりましょう」 山際「凄い言われようなんですけれど(苦笑)。反論を考えてなかったんですけれど。ひどいなって感じなんですけれど。齊藤選手も強いですが、DARUMA選手に以前負けているのでリベンジして優勝したい。今年で37になるんですが、続けている理由が1年前に引退しようと思ったんですが、会長が凄くいいトレーナーを呼んでくださって。この人に教わったら凄く強くなれると実感できています。松下戦で強い姿を見せられたと思うので、上を目指すという気持ちでやっています。強さ求めてやっています」 ――1回獲っているから、ベルトへの想いが低いのではとの意見には? 山際「そんなのないですし、失ってから気付くんですよね。それは3選手にはない。Krushのベルトを獲った時は頭に拳が当たってまぐれで獲ったみたいな試合でしたけれど、王者になっていい試合するぞって気持ちが雑な試合になったりして。ベルトを獲られて、自分の手元からなくなって落ち込みました。元王者と言われて。返上したのではなく獲られた形だったので、思い入れが強いですね」 ――齊藤選手は大石選手に勝った後でタイトルマッチをアピールしたが、試合後の総評で宮田プロデューサーからキツいことを言われてましたね。 齊藤「めちゃめちゃ言われてるなと思ったんですけれど、ウェルター級が全然動いてなかったので、これをきっかけにウェルター級が動いてくれないかなって想いでも見ていました。無視されるより言われるが華だといい方にとらえました」 ――山際選手は元王者として、Krushのウェルター級をどう動かしていきたいと考えますか? 山際「ぼ、僕がですか!? 若くてアグレッシブな選手が多いので、このまま行っても盛り上がると思うし、強いて言うなら悪役みたいな人がいれば盛り上がると思いますが、僕はなれません」 ――若い選手が王者になった方が未来を感じさせると思うが、その意気込みは? 大石「山際選手が今後どうなるかの質問で言葉が詰まったように、自分は王者になったら防衛でもなんでも試合が決まったら誰とでもやる覚悟を持っています。自分が王者になって見せていきたいですね」 DARUMA「僕もどんどん試合がしたい。ベルトがあれば試合が組まれやすくなると思うので、試合で見せていきたいです」 齊藤「試合したいのもそうですが、今までの王者の中でも今の代の王者が一番強いと言われるような試合をして勝ち進んでいきたいと思います」 ――ファンへメッセージを。 山際「ギワラーの皆さん、10月は後楽園をギワギワ言わせます」 大石「ギワラーの皆さん、不発弾を爆発させるので応援よろしくお願いします」 齊藤「このトーナメントで必ず優勝してK-1も盛り上げていこうと思っています」 DARUMA「絶対KOで王者になるのが絶対条件。それを見せます。ギワラーの皆さん、会場に見に来てください」
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