大和(左)vs不可思の初対決が決定
2019年12月28日(土)ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)で開催される『K-1 WORLD GP 2019 JAPAN』の記者会見が10月21日(月)名古屋市内にて行われ、対戦カード第二弾が発表された。
日本人対決で注目の大一番、名古屋の重鎮である元WBCムエタイ世界スーパー・ライト級王者の大和哲也(大和ジム)と、KING OF KNOCK OUT初代スーパーライト級王者・不可思(クロスポイント吉祥寺)の一戦が決定。
不可思は6月にK-1へ初参戦、佐々木大蔵に流血TKO負けを喫して初陣を勝利で飾れなかったものの、10月13日の『K-1 KRUSH FIGHT.106』では喧嘩屋・堀井翼にTKO勝ちして再起を飾った。
「哲也さんとの話をいただいた時は、6月に参戦したばかりという意味では“もうやるのか”って感じもあったんですが、同じ階級になってからは意識していていずれやることになるかもしれないと思っていました。そういう意味では“いよいよか”と。K-1名古屋大会は発表されてからずっと出たいと思っていましたし、そこで哲也さんと戦わせてもらえるのはありがたい。哲也さんという壁を超えます」と、名古屋出身の不可思にとって、先輩である大和を超えたいとコメント。
大和は2018年11月にゲーオに敗れ、一時はK-1からの撤退も考えたというが今年8月に復帰。若い近藤拳成を退けて勝利を収めた。
「ついにK-1が名古屋にやってきて、不可思選手と戦うことになりました。彼が名古屋にいる頃から一緒に練習したこともある。そんな彼とK-1で名古屋で戦うことは感慨深い。彼も他団体でベルトを獲っている強い選手なので、テクニカルでアツい試合になると思います。また、甥っ子が不可思選手のファンで、ジムオープンの時に不可思Tシャツを着てきました(笑)」と、感慨深い様子。
不可思は「名古屋にいる時は大和ジムさんに出稽古させてもらって、一緒に練習させてもらっていました。その頃は戦うとは考えられないくらいの(格上の)選手で、その選手と戦わせてもらえるのは嬉しい。その頃の自分と今の自分は全く違うので、超えないといけない壁だし超えられると思っています」と、昔の自分とは違うと言い放つ。
大和も「昔は階級も下で線が細いイメージでしたが、今は昔の印象の面影がないくらいの体格をしていますね。日本を代表するトップファイターだと思っていますし、厳しい試合になると思いますが、もちろん勝ちますし、K-1らしい試合ができればと思います」と、昔の不可思ではないことは重々承知。
旧知の間柄で戦いにくいことはないかとの質問に、大和は「僕は格闘技でもK-1はスポーツだと思っているので、これまでも面識がある人と試合したこともあります。僕らのツールが殴り合いというだけであって、スポーツ選手として恨みっこなしの試合になるので、そこに私情を入れずアツい試合が出来ると思っています」と、サッカーや野球で面識がある人と戦うのと変わらないとする。不可思も「私情は入れず、今回の試合は自分の中で挑戦だと思っているので、自分の全てをぶつけるような、生き様を見せつけるような試合をしたいと思います」とモチベーションは高い。
そして、大和は「スーパーライト級のマッチメイクで一番見たいカードだと思います。今後のタイトル戦線に勝者が絡む試合になると思うので盛り上げる試合になると思います」と言えば、不可思も「この試合に勝つことでタイトル戦線に絡むことができると思いますし、ファンの人にもタイトルが絡むと期待してもらえる試合を見せたいです」と、お互いに王座挑戦を狙っての試合になると口をそろえた。