2019年12月28日(土)ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)で開催される『K-1 WORLD GP 2019 JAPAN』の記者会見が10月21日(月)名古屋市内にて行われ、対戦カード第二弾が発表された。
出場が決まっていた第2代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者の野杁正明(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)はハッサン・トイ(トルコ)との対戦が決まった。
トイは2016年WFCA -68kgヨーロッパ王者、2015年WFL -65kg王者で戦績は44勝(8KO)11敗。K-1でも活躍したイリアス・ブライドにも勝利しており、ヨーロッパではウェルター級屈指の実力者として知られている。184㎝の長身から繰り出す強烈なフックと鋭いヒザ蹴りを武器とし、圧倒的な試合運びで勝つ姿から“The Dominator”(支配者)の異名を持つ。また、中国の『武林風』でも活躍。
「これまで野杁選手が戦ってきた欧米の選手の中でも1、2を争う強豪。世界的に注目されるハイレベルな試合を組むことができた」と中村拓己K-1プロデューサー。佐藤嘉洋・K-1名古屋大会特別実行委員も「トイは野杁選手とピケオー(K-1 KRUSH FIGHTスーパー・ウェルター級王者)を混ぜたようなスタイルで、パンチが伸びて接近戦も上手い。まさに世界レベルの戦いをお届けできます。この対戦が実現したことを嬉しく思います」と胸を張る。
野杁は「(地元の)名古屋でK-1が開催されることを嬉しく思います。その第1回で強豪と組んでいただけたので楽しみにしています。改めて僕の強さを証明するにはもってこいの相手。本当に強い相手なので、今大会一番のアツい試合をして必ず僕がKOでぶっ倒すのでお楽しみに」と、全く臆することなくKO宣言。
トイは一階級上のスーパー・ウェルター級でもトップ選手と試合をしているが、「僕はピケオーとやっているので。ピケオーもウェルターとスーパー・ウェルターの両方でやっているのでそこは意識しないです。ジムでも愛鷹(亮=クルーザー級)選手や藤村(大輔=スーパー・ウェルター級)選手とスパーリングをやらせてもらっているので気にしてないです」という。
それどころか「僕はスーパー・ウェルター級のベルトを獲ってからの試合は、勝ち試合は全部KOなので、KOすることを目標にして有言実行できているので、今回もKOが最低条件なので必ずKOしたい」と、KO勝ちが最低条件だと言い放つ。
「ピケオーにリベンジするためにも、二階級制覇を成し遂げるためにも負けは許されない。誰が相手でも実力を見せつけてウェルター級王者は野杁だなって思わせたいです」と、2つの目標を掲げた。
野杁がタイトルマッチを熱望するK-1ウェルター級王者・久保優太について、中村プロデューサーは「久保選手がいつ試合ができるか調整して決めていきます。ただ個人的には野杁vsハッサンをファンに見て欲しいところ。野杁選手が負けるんじゃないかとか、土がついてしまうんじゃないかと思われるような強豪なので、この1試合にフォーカスして見て欲しい。今後の展開は久保選手の状況を見て考えたいです」と、今は野杁vsトイに注目してほしいと話した。
佐藤実行委員も「ハッサンの1Rの動きを見れば、間違いなく世界レベルだと分かると思うので、この試合は本当に注目しておいた方がいいと思います」と言葉を続けた。